第6章-11
奥を進む一行。
すると、次第に話し声が聞こえてくる。
ヒュウが小声で話す。
ヒュウ
「静かに」
カイ・アスナ・エリス
「!」
ヒュウ
「5人か・・・」
そっと耳を澄ませるヒュウ。
篝火の音が静かに響く中、5人のリーダーらしき男が訝しげに話す。
リーダー
「かれこれ探して数週間だが・・・」
「こんな洞窟に・・・本当に”あれ”が・・・?」
手下
「定かではありませんが・・・」
「”あのお方”がお眠りになる前の調査だと・・・」
「あとはこの場所くらいしか候補がないようで・・・」
リーダー
「ふむ・・・」
「だが・・・こんなことをする前に・・・」
「あいつら・・・光の一族を皆殺しにすれば早いものを・・・」
ヒュウ
「!?」
(光の一族を皆殺し・・・)
(こいつらまさか・・・)
ーーーー
カイ
「ヒュウ、何て話してるんだあいつら?」
ヒュウ
「・・・」
アスナ
「・・・」
「ヒュウ?」
ヒュウ
(光の一族を皆殺し・・・)
「おそらく、闇の一族・・・」
カイ
「!」
アスナ
「確かに洞窟のあたりに闇の一族がうろついてるとは聞いてたけど・・・」
エリス
「こんな洞窟の奥で何をしてるのかしら・・・」
ヒュウ
(何かを探しているのか・・・)
(それが何か材質と関係がある・・・?)
(もう少し情報が必要だな・・・)
「よし、このままもう少し・・・」
話し出すヒュウの眼前を、カイとエリスがかけ出していく。
ヒュウはその信じられない光景が、現実かを受け止められなかった。
おそらく、目をまんまるにして取り残されたアスナも同じだろう。
そのまま、カイが話し出す。
カイ
「おい!お前ら!」
「光の一族を虐げてる闇の一族・・・!
「お前らは・・・!」
エリス
「私たちが成敗しますわ!」
手下
「な・・・なんだこいつら?」
「洞窟のこんなところに、光の一族か?」
ヒュウは我に返る。
ヒュウ
(あのバカ共・・・!)
(まずいな・・・カイは剣がねえのに・・・)
リーダーらしき男(身長は小さいが筋肉質、もみあげから口まで髭をたくわえている)がカイとエリスを見据えて話す。
リーダー
「誰かは知らんが・・・」
「光の一族の仲間に違いなさそうだな・・・」
「ふん・・・やはりあんなやつら皆殺しにすべきだったのだ・・・」
アスナ
(やはりあいつらが闇の一族・・・)
(って話を聞いてる場合でもなさそうね・・・!)
あっという間に、手下4人とリーダーの男に包囲されるカイとエリス。
リーダー
「殺すな、誰の差し金か吐かせる」
カイ
「ふん、やってみろ!」
「お前らは・・・許さない!!」
手下が切りかかる。
「おらああああ!」
アスナとヒュウは目を合わせ、飛び出す。
アスナの炎とヒュウの水が手下を1人ずつ吹き飛ばす。
カイ
「遅いぞ、アスナ!ヒュウ!」
ヒュウは静かにキセルを咥え、アスナを見る。
ヒュウ
「お前も・・・大変だな・・・」
アスナ
「もう・・・諦めてる・・・」
小さくアスナはため息を吐いた。
闇の一族3人と(リーダー・手下2人)と、剣のないカイ・アスナ・エリス・ヒュウが向き合う。
アスナ
「お説教は後でするとして・・・」
ヒュウ
「まずはここを抜けるぞ!」
リーダー
「ふん・・・」
(火属性と水属性・・・)
(取るに足らん・・・)
「見せてやろう・・・」
「闇がもたらす”恐怖”をな・・・!」
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