第5章-22
バクライ
「よし、後はヒュウたちを待つか」
「お前ら、休んでいいぞ」
バクライ兵
「はっ!」
バクライ
(ちゃんと生きて来いよ・・・)
(ヒュウ、カイ・・・)
そこに、兵隊の1人が駆け込んでくる。
兵
「バクライ殿!」
バクライ
「騒がしいな」
「どうした?」
兵
「大変です!」
「ーーーー」
バクライ
「!?」
「何だと!?」
◇◇◇◇◇
その頃、北門ー
カイ
「うっ・・・」
サクヤとの戦いの疲労から倒れ込むカイ。
アスナ
「カイ!大丈夫?」
カイを支えようと歩き出したアスナだが、その場に倒れるアスナ。
アスナ
「くっ・・・」
ヒュウ
「さすがに・・・今回の戦いは堪えるな・・・」
エリス
「私、もう寝てもいいかしら・・・」
「後はみなさんよろしく・・・」
アスナ
「ねるなー・・・」
「って突っ込ませないで・・・」
カイ
「はは・・・ははは」
ヒュウ
「へっ・・・」
アスナ
「ふふっ」
穏やかな風が優しく吹いた。
しかし、次の瞬間ー
ボロボロのカイ・アスナ・エリス・ヒュウ全員がただならぬオーラを感じる。
ゾクゾクゾクゾクッ!!
カイ・アスナ・エリス・ヒュウ
「!?」
全員の身体から脂汗が吹き出した。
カイ
「な・・・」
「・・・っ!!」
声が出ない。
その場の全員から、”言葉”が失われた。
カイ
(なんだよ・・・)
(これ・・・!!)
カイたちの目の前に、2メートルをゆうに超える体躯の男が歩いてくる。
背中には無骨な大刀・竜巌骨。隆々の肉体に、ひび割れた鱗のような皮膚。
そして何より印象的な、血走った黄色いヘビのような目。
その目が、4人から全ての語彙を奪った。
アスナは、喉の水分が一瞬に失われたように、
身体の全てが乾いて動かないようだった。
アスナ
(こ・・・)
(こんな・・・)
エリスはただ震えていた。
目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
ヒュウ
(ま・・さか・・・)
ドスン、ドスンと一歩ずつゆっくり近づいてくる。
その度、4人の呼吸が苦しくなる。
ギーガー
「おいおい・・・」
「おれのいねぇ間に・・・」
「だいぶはしゃいでたみてえだな?」
にやりと、狂気をまとった笑顔を浮かべて話しかける。
カイ
(こ・・・)
(こいつが・・・)
(ギーガー・・・!!)
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