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第5章-18

アスナ・エリス・ヒュウはそれぞれ火・風・水の魔法を手に掲げる。


アスナ

「よし・・・」

「みんな・・・」


カイ

「ああ・・・」

「頼んだぜ!」

カイの手元の剣が、大刀化する。

そして、カイは一気にサクヤとの距離を詰める。


カイ

「うおおおおおお!!」


サクヤ

(また突撃・・・)

(だが、後ろの者どもが何をしてくる・・・?)

(ならば・・・)

(こちらからだ!)


サクヤは目の前のカイではなく、アスナ・エリス・ヒュウに目を向ける。


サクヤ

「潰れよ!」

重力の魔法を使おうと構えるサクヤ。


アスナ

「今よ!」


アスナ・エリス・ヒュウは走り込むカイの剣に向け、

それぞれの魔法を放つ。


魔法を放った直後、アスナ・エリス・ヒュウに重力がのしかかる。


アスナ

「ぐっ・・・!」


エリス

「きゃっ!」


ヒュウ

「ぐはっ・・・」


しかし、火・風・水の魔法が、カイの剣の周りに纏われる。


そのままカイはサクヤに突撃する。


カイ

「うらぁああああ!!」

剣を振り抜くカイ。


【理術・參統飛月さんとうひざん!!】



挿絵(By みてみん)



火・水・風をまとったカイの”飛ぶ斬撃”がサクヤに放たれる。

巨大な斬撃がサクヤに向け猛スピードで飛んでいく。


サクヤ

(ふん・・・そうきたか・・・)

(威力は凄まじいが・・・)

(届かなければ恐るるに足らん!)


サクヤは自分の周りの重力をさらに強化する。

ズウウウウウンと魔力がサクヤの前に満ちる。


サクヤ

「終わりじゃ」

火・水・風の魔法が地に落ちる。


サクヤ

(あとは全員を重力で・・・)


ーしかし


中心にある”飛ぶ斬撃”は威力が落ちることなくサクヤに届く!


サクヤ

「!」

(何・・・!)

(これは・・・)


ズバアアアアアアアァン!!


サクヤ

「ば・・・かな・・・」

(我の”理”を・・・)


カイ

「わりぃなサクヤ・・・」

「それでも・・・おれは・・・おれたちは・・・

「超えていかなきゃいけねえんだ・・・!!」

ーーー


地面に膝をつくサクヤ。

初めて“地を踏んだ”。


アスナ

「ハァ・・・ハァ・・・」

アスナは静かに作戦を回想した。


アスナ

(カイの飛ぶ斬撃は、魔法ではなく”オーラ”の塊・・・)


重力で動けない中でも、地面に大刀化した剣を突き立てたカイを思い出すアスナ。


アスナ

(オーラは質力を持たない、だから剣がオーラを帯びて”大刀になっても重力下で扱えた”・・・)

(仮説でしかなかったけど・・・)

(もしそうなら・・・)

(魔法とセットで、オーラである飛ぶ斬撃を放てば、重力で迎撃されるが斬撃だけは届く・・・!)



ほっと、息をつくアスナ。


アスナ

(決まってよかった・・・)


サクヤ

(我は・・・)

(負けたのか・・・)

「そうか・・・」


静かに、麒麟の姿が光に包まれ、元の着物の美少年に戻る。


サクヤはふっと笑った。

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