第5章-15
エリス
「けれど・・・あの重力をなんとかしないと・・・」
アスナ
「1つ・・・」
「・・・私に考えがある・・・」
エリス
「!」
カイ
「へへっ・・・!」
ヒュウ
(こいつ・・・)
ヒュウはアスナを小さくみてキセルを咥えた。
アスナは考えを4人に伝える。
ヒュウ
「本当にそんなことできんのか・・・?」
カイ
「やろうぜ!」
「アスナ、頼んだ!」
エリス
「やってやりましょう!」
アスナ
「ええ・・・!」
ーーー
サクヤ
「ふん・・・」
「どんな手を見せてくれるのだ・・・?」
エリス
「やー!」
エリスが風の斬撃をサクヤに放つ。
サクヤ
「ふん」
斬撃を重力ではたき落とすサクヤ。
サクヤ
「それだけか?」
間髪を入れず、ヒュウ(水)×アスナ(火)の連携で空気を爆発させる。
サクヤ
「!?」
「ほう・・・」
「気づいたか・・・!」
アスナ
(さっきのヒュウの氷の壁を壊す時・・・)
(重力を解いた・・・)
先ほど、槍をエリスに向けたサクヤを回想するアスナ。
アスナ
(その時、生まれた仮説・・・!)
(”重力”と”4大属性の魔法”は同時に使えない!)
(”当たり”みたいね・・・!)
サクヤ
「おもしろい!」
(風を重力で対応させ、その間に魔法を使うことで、我に相殺されるのを防いだか・・・!)
空気の爆発に乗って、カイが上空に飛び出す
カイ
「うおおおおお!!」
サクヤは手をかざす。
カイを重力で落とそうとする。
サクヤ
(飛んでも落とせばいいからの・・・!)
アスナ
(重力・・・!)
(来る!)
「エリス、ヒュウ!」
ヒュウ(水)×エリス(風)で重力で急落下するカイの落ちる軸をサクヤの方に向ける。
カイは、重力の加速もあって一気にサクヤと距離を詰める。
サクヤ
(重力を使って逆に我と距離を詰めたか・・・!)
「ますますおもしろい!」
カイ
「食らえ!!」
カイの剣が、一気に光を帯び、大刀化する。
【無術・白閃!!】
サクヤ
(刀が姿を・・・)
(こんな力が・・・)
サクヤがキッとカイを見る。
サクヤ
「じゃが・・・」
斬撃がサクヤに当たる間一発、サクヤは自分の周りの重力を最大に強化する。
サクヤ
「残念じゃの」
ドォン!と音がし、急接近したカイを地面に叩きつける。
カイ
「ぐはっ!!」
アスナ
「カイ!」
ヒュウ
(くそっ・・・)
ーーー
アスナ
「カイ!」
(この・・・!)
サクヤに炎の塊を投げつけるアスナ。
サクヤ
「・・・」
サクヤは一歩も動かない。
アスナの炎がサクヤの目の前の強力な重力で地面に叩きつけられて消えた。
アスナ
「く・・・」
ヒュウ
(これじゃ攻撃が通らねえ・・・)
エリス
(カイが・・・やられてしまいますわ・・・)
「こうなったら・・・」
エリスは”本気の魔力”を込めようとする。
しかしその瞬間ー
サクヤがそっと手を構える。
アスナ・ヒュウ・エリスが全員地面に叩きつけられる。
ドォン!!
アスナ
「うあっ・・・」
エリス
「きゃあ!」
ヒュウ
「ぐっ・・・!」
静かに、サクヤが地面に這いつくばる4人を見る。
サクヤ
「もう一度聞くが・・・」
「仕舞いにせんか?」
足元で重力に縛られるカイに尋ねる。
カイ
「ぐっ・・・」
「まだだ・・・」
サクヤは憐みの目でカイを見る。
サクヤ
「・・・」
「仕方あるまい」
さらに4人にかける重力を強める。
ズウウウウウン!!と魔力が音を立て、4人が重力に締め付けられる。
カイ
「ぐああああああああ!!」
アスナ
「ううっ!!」
エリス
「きゃあああああ!!」
ヒュウ
「ぐあっ・・・・!!」
サクヤ
「このまま・・・」
「潰してやろうかの」
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