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第5章-12

カイ

「大丈夫だ、4人で一斉にいくぜ!」


掛け声と同時に、カイ・ヒュウが突撃し、

後方からアスナが炎、エリスが風を構える。


が、次の瞬間ー


全員の足元が崩れ、4人はバランスを崩す。


エリス

「きゃっ!」


ヒュウ

「これは・・・」


面食らう4人。


サクヤは間髪入れず、アスナに水魔法、エリスに土魔法、ヒュウに風魔法、そしてカイに火魔法を放つ。


4人はそれぞれ吹き飛ばされる。


カイ「ぐはっ!」

アスナ「うっ・・・!」

エリス「きゃっ!」

ヒュウ「ちっ・・・」


カイ

(4属性の魔法・・・!)


アスナ

(しかもピンポイントに魔法を撃ち分けるなんて・・・)


サクヤは静かに4人に視線を向ける。


サクヤ

「なんじゃ?」

「もう終わりかの?」


アスナ

(こ・・・これがサクヤ・・・)


カイ

「くそ・・・」


立ち上がろうとするカイ。

そのカイを見ながら、サクヤは魔力を込めた。


サクヤ

「これはどうじゃ?」

「ほれ」


ズンッ!!とあたりの空気が沈む。


カイ

「なんだよこれ・・・」


アスナ

(こ・・・これは・・・)


エリス

「立てませんわ・・・」

「重い何かが・・・」


ヒュウ

(これは・・・!)

辺り一面に”重さ”が込められたのがヒュウには分かった。


ヒュウ

「重力・・・か・・・!」


サクヤ

「そうじゃ」

ゆったりとした様子でサクヤが話す。


サクヤ

「わしの能力は【五色ごしきことわり】」

「4属性の魔法に、麒麟の能力である重力の5つが使える」

「それだけの”単純”な能力じゃ」

「まったく、面白くない能力じゃろう?」


サクヤはそっと小さく笑った。


サクヤ

「じゃが・・・もう相手になりそうもないの・・・」


寂しそうな口調で話し続ける。


サクヤ

「うむ・・・」

「仕方ない・・・」

「誰から”還して”やろうかの」


エリスと目があう。


サクヤ

「よし・・・」

「ぬしからじゃ・・・!」


エリス

「!」


近くに立てかけてあった槍を重力で操り、エリスのもとに近づける。

その槍が、ゆっくりと動けないエリスに迫る。


カイ

「おいやめろ!」


エリスは何とか力をこめるが立ち上がれない。


エリス

「くっ・・・」


アスナ

「エリス!」


ヒュウ

「くそ・・・!」


サクヤ

「まずは・・・」


カイ

「やめろおおおお!!」


サクヤ

「一人目じゃの」

槍をエリスに振り下ろす。


エリス

「!」

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