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第5章-8

一方その頃ー


サクヤ軍2大幹部の一人:鳥使いコルウス(優男、やせ細った身体に白い肌)に対するカイとヒュウ。


コルウスはにまにまとした表情で話した。


挿絵(By みてみん)


コルウス

「この曇天・・・!」

「おれには最高の気候だ・・・!」


先ほどバクライが戦闘した時にできた雲を見て、コルウスがにやついて話す。

コルウスはヒュウを見下す。


コルウス

「”あの日”も・・・」

「こんな天気だったよなぁ!?」


ヒュウはキセルを吹かす


ヒュウ

「ああ・・・忘れねえ・・・」

「忘れられるわけねえよな?」

「陰気鳥人間が・・・」


コルウス

「へーっへへへ!

「あの日はいい日だった・・・」

「あの小娘を囮にして・・・」

「お前の隊を消してやったのはなァ!?」


カイ

「!?」


ヒュウはキセルをまた咥えて、目線を下げた。


コルウス

「そういえばよ!」

「兄貴からいい能力を借りてきたんだよ!」


カイ

「・・・兄貴・・・?」


コルウス

「帝国7大団長:死体操りのモルグ」

「おれの兄貴だよ!」

「おもしれー見せ物になる能力のかけらを借りてきたんだ!

「見てみろよ、なぁ!?」


パチンと指をならすコルウス。

するとー地面から、ヒュウにとって見慣れた装束の者たちが数体出現する。


ヒュウ

「!?」

(まさか・・・)


全員が見慣れた顔・・・

そしてその一番後ろにはーヒュウになついていた部下、陽菜ひなの死体が出てくる。


ヒュウ

「!?」

「ひ・・・陽菜・・・」


その陽菜は、虚ろな目・本来の白い肌が灰色がかった顔色で、たどたどしく話した。


陽菜

「た・・・」

「たいちょう・・・」


ヒュウは、呼吸を忘れただ瞳を揺らした。


陽菜

「たいちょう・・・」

「なんで守ってくれなかったんですか?」

「信じてたのに・・・」


ヒュウから脂汗が噴き出た。


ヒュウ

「陽菜・・・」

ドクンドクン、とヒュウの胸がざわめく。


ヒュウ

「・・・」

「ハァ・・・ハァ・・・」

ヒュウの目の光が急速に失われていくのが、カイははっきりとわかった。


カイ

「ヒュウ!」

「しっかりしろ!」

カイは空な目のヒュウに必死に話しかける。


コルウス

「へーっへへへ!」

「傑作だ!」

「よかったじゃねえか、やっと”仲間”に会えてよ!」

「へーっへへへ!!」


カイ

「ヒュウ!負けるな!」

「お前が倒れたら!

「誰がお前の仲間の無念を晴らすんだ!」


ヒュウ

「カイ・・・」


カイ

「大丈夫だ、おれが着いてる」

「絶対にこいつを倒すぞ!」


コルウス

「仲間を全滅させた無能野郎が!」

「へーっへへへへへ」

「こんなやつの部下だったことを死んでも後悔してるだろうよ!」

「へーへへへへっ!!」


ブチッッ

と大きな音を立てカイの中の”何か”がちぎれる


カイ

「・・・」

「何がおもしれーんだよ」


コルウス

「あん?」


カイ

「おいクソ鳥野郎・・・!」

ヒュウと、その仲間を愚弄するコルウスにこれまでにない”殺意”を向けるカイ


カイ

「ヒュウは、お前なんかより100倍つええ」

「次ナメたこと言ってみろ」


黒い風が小さく吹いた。


カイ

「殺すぞ?」


コルウスはカイの殺気にたじろぐ

ゾクゾクッ!!とコルウスに鳥肌が立った。


コルウス

(な、なんだこのガキ・・・)


コルウス

「へっ、だが」

「俺の攻撃は見えねえだろうが!」


高速機動+黒いカラスで曇天の空に紛れる

視界外から攻撃。

カイの肩や頬が数箇所切り裂かれ、バシャッと鮮血がとんだ。


カイ

「うっ・・・」


それでも、カイはコルウスのカラスが繰り出す嘴の攻撃をさばき続ける


カイ

「お前は・・・」

「絶対に許さねえ・・・!!」


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