第3章-13
自警団と合流するカイ・アスナ・エリス。
エリカ
「みなさん!」
「本当に・・・ゲルグたちを倒してしまうなんて・・・」
カイ
「へへ!」
「もちろんだぜ!」
エリス
「私も敵の幹部を倒しましたのよ!」
アスナ
「エリカさんたちが正面を抑えてくれてたおかげです」
エリカ
「本当に・・・!」
エリカの瞳にそっと涙が滲んだ。
エリカ
「本当にこれでこの国は・・・」
「自由なのですね・・・!」
アスナ
「エリカさん・・・」
カイ
「ああ!」
「どうだ帝国め!」
「ハハハハ!
アスナ
「カイったら調子乗っちゃって・・・」
エリス
「オホホホホ!!」
アスナ
「いやあんたもかい!」
ーーー
アスナ
「それで・・・これからどうする?」
カイ
「国を救えたのはいいんだけど」
「英雄って言われてもな・・・」
エリス
「国として軍隊とかもこの国では持ちようがないですしね・・・」
エリカ
「そういえば」
「昨日ちょうど自警団に手紙が届いておりました」
「カイ・アスナに向けた内容でした」
カイ
「え?」
「手紙?」
アスナ「私たちに手紙を出す人なんて思い当たらないけど・・・」
エリカ
「なんでも、隣のヒノデノクニ・通称”サムライ国”からですね」
「わざわざ・・・なんでしょうか?」
カイ
「よし、読んでみようぜ!」
「アスナ、解読頼んだ!」
アスナ
「解読っていうかあんたが漢字読めないだけでしょ」
「えーっと・・・」
ーーーー
カイ様、アスナ様
はじめまして。
私はヒノデノクニの王女、ミコトと申します。
帝国からルニール国を救うべく戦っていると伺っております。
すでに、名のある将を討ち取ったことも。
ぜひお二人の力をお借りしたく、この度はご連絡を差し上げました。
我が国も帝国から攻撃を数年前から受けており、何とか国を存続させるため他国との協力を進めております。
ルニール国の代表として、我が国にお力添えをいただけないでしょうか。
突然のご依頼で誠に恐れ入ります。
近日中に我が国の使いを向かわせます。
不躾で恐縮ですが、一度お話しの機会をいただけないでしょうか。
あなた方に女神のご加護がありますことを。
ミコト
ーーー
アスナ
「・・・」
カイ
「えっと・・・」
「どういうことだ?」
エリス
「私の名前がありませんわ!」
「失礼ですのね!」
カイ
「あ、挑戦状ってことか?」
アスナ
「違うわ!」
「って全然話が分かってないじゃない!」
アスナがこほん、と小さく咳払いした。
アスナ
「つまり、サムライ国は帝国に対抗するために、私たちと協力したいってわけね」
カイ
「何だ、ずいぶんシンプルなことだな!」
「長い手紙だったから何事かと思ったぜ!」
エリス
「確かに、サムライ国は帝国領に近い国の1つ」
「帝国の侵略は激しいはずですわ」
アスナ
「どうする?カイ、エリス」
カイ
「いくっきゃねえだろ!」
エリス
「いざ、出陣ですわ!」
アスナは頭を抱えて言った。
アスナ
「聞いた私が悪かったわ・・・」
「そもそもこの手紙は本物なのかしら?」
「それに、この国がまた侵略されないとも限らないし・・・」
「いろいろ考えることが・・・」
カイ
「サムライ国ってどんな感じなんだろうな!」
エリス
「楽しみですわね!」
アスナ
「いや気持ち乗るのはやっ!」
話を聞いていたエリカが話し出す。
エリカ
「みなさん、この国のことは任せてください」
カイ
「え?」
アスナ
「エリカさん?」
エリカ
「今回得られた”自由”は、結局帝国の支配が強まればすぐ脅かされてしまうでしょう」
「誰かが、帝国を倒さなければ、本当の意味でも自由はないのでしょう」
「そしてそれができるのは、あなた方なはずです」
アスナ
「エリカさん・・・」
エリカ
「それがサムライ国と連携することなのかは分かりませんが・・・」
「ぜひこれから先は、帝国を倒すと言う大きな目的のためにみなさんの力をお使いください」
エリカはそっと視線を落とす。
エリカ
「きっと、ジンさんもそれを望んでいると思います」
カイ
「エリカさん・・・」
エリカ
「あと、お気をつけください・・・」
カイ
「え?」
エリカ
「帝国王との戦いもそうですが・・・」
「サムライ国には、ある噂が・・・」
アスナ
「噂?」
エリカ
「帝国兵ですら、恐れをなす・・・」
「戦場を駆ける・・・」
「”悪鬼”が出ると・・・!」
カイ・アスナ・エリス
「あ・・・悪鬼?」
【一方その頃ーサムライ国】
雷が落ちる戦場。
帝国兵が至る所に転がっている。
帝国兵
「お・・・鬼・・・」
巨大なシルエットにギラついた目が光る男
「へへっ・・・!!」
「次だ、次・・・!!」
ズゴオオオオオオン!!
と大きな雷鳴がその男の後ろで響いていた。
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