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第3章-6

数時間後、外から号令の声。

「準備完了!!」

エリカは背を向ける。


エリカ

「出陣します!!」


団員・村人たち

「おおおおお!!」


部屋に残る3人。


アスナ

「……行くよ」


カイ

「おう!」


エリス

「ええ!」

ーーー

城の兵士

「おい、外から何か聞こえないか?」


地鳴りのようなものが聞えてくる。


兵士の数名が、城の外を確認すると、必死の形相で攻撃してくる自警団と村人が目に入った。

「おおおおおおお!!」


城の兵士

「敵襲!敵襲!」


ゲルグは城の玉座で煙草を吹いていた。

ゲルグ

「何事だ?」


兵士

「自警団、および近隣の村人たちが、武器を持って城を攻撃しています!」


ゲルグ

「ふん、昨日殺したあの男の弔い合戦か?」

(いや・・それとも・・・)


ジボン

「ゲルグ様、ここは私が・・・」


ゲルグ

「いい、ジボン」

「どうせ城を攻撃している者どもなど、お前が出るまでもない」

ゲルグは城の兵士に聞いた。


ゲルグ

「青い髪の小僧と、茶色い髪の小娘は敵陣にいたか?」


兵士

「?」

「私は見ておりませんが・・・」


ゲルグ

「・・・」


ゲルグ

「ジボン・キフル!」

ジボンと、細身の女キフルを近くに呼びつけた。


ゲルグ

「念のため城内の警戒を怠るな」


ジボン

「はっ!」


キフル

「ふふ、了解です」


城の入り口で交戦する自警団


エリカ

「おおおおお!!」

(皆さん・・・頼みましたよ!)

ーーーーー


カイ・アスナ・エリスは城の奥までたどり着く。


カイ

「うまく城の正面に兵士はみんな出ていったみたいだな・・・」


アスナ

(よし・・・このまま玉座に行ってゲルグとジボンを・・・!)


3人が玉座に続く道に差し掛かったところで、

カイは、”2人の気配”に気づいた。


カイ

「気をつけろ!」


アスナ・エリス

「!?」


ビュっと音を立て、風の斬撃が繰り出される。

アスナとエリスは回避した。

その目の前に、ジボンとキフルが立ちふさがる。


アスナ

(幹部はジボンの他にもう一人いたのね・・・)

(能力も性格も分からない、どうする・・・)


ジボン

「お前たち・・・まさか3人で乗り込んでくるとは・・・!」

「もうバカを通り越して死にたがりだな!」

ジボンは大きく笑った。


ジボン

「まあいい」

「昨日は殺し損ねたが・・・」

「お前らはゲルグ様にはたどり着けない!」


キフル

「ふふふ・・・」


アスナ

(ここで消耗するのは避けたいけど・・・)


カイ

「アスナ、エリス!」

カイの声が空間に響いた。


アスナ

「カイ?」


エリス

「!」


カイ

「その二人は任せた!」


アスナ

「!」


カイ「おれは・・・ゲルグをぶっ倒す!!」

自信と覇気に満ちた表情のカイ

アスナがカイの”闘志”を感じ取る


アスナ(カイ・・・!)

「分かった」

「行って!ここは任せて!」

「後で合流する!」


エリス

「お行きになって!」


カイは小さくうなずく。

一瞬だけ、振り返り――

アスナとエリスの姿を視界に焼き付ける。


そして、走り出した。


ジボン

「おいおい、誰がお前を通すってー」

「言ったんだ!?」

カイに切りかかってくるジボン。

ガキィン!と音が鳴る。横からの蹴りで斬撃を止めるアスナがジボンの目線に入る。


ジボン「!?」


アスナ

「私たちが通すって言ったの。聞こえなかった?」


ジボン

「このガキ・・・!」


ジボンが先ほどまで立っていた箇所から、ゲルグのいる奥の玉座へ抜けていくカイ

キフルは不敵な笑みを浮かべながらそれを見送る


ジボン

「まあいい」

「どうせあのガキは、ゲルグ様の前で泣いて死ぬ」

「――その前に、お前らが地面に転がってるがな」

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