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第3章-1

ジンは少し息を飲んで話し出した。


ジン

「とにかく・・・さっきもあったが」

「帝国の将軍として、ゲルグはこの国を支配してる」

「そして、末端の山賊どもに村を襲わせ、国民を搾取しつつ帝国への反乱を阻止しているってわけだ」


エリス

「・・・ひどい・・・」


アスナ

(孤児院が襲われたのも・・・)

(許せない・・・)

拳に力が籠る


ーーー

その頃ー


灰色の空。

焼け焦げた村。


崩れた家屋の隙間から、煙が細く立ち上っている。

広場。村人たちが地面に跪かされている。

縄で縛られ、顔は泥と涙でぐしゃぐしゃだ。


その前に、オールバックの髪型に大柄で鎧を纏い、薙刀を持った男:ゲルグ。

煙草を吹きながら、静かに目の前の光景を眺めていた。


周囲には、帝国兵。

そして -檻。

中には、怯えた女たちと子供。

女の一人が震えながら叫ぶ。


「やめて……お願い……子供だけでも……!」

ゲルグはただ帝国兵に指示を出していた。


帝国兵

「まず子供を連れていく」


子供の腕を、兵が無理やり引っ張る。


子供

「やだ……やだぁ……!」


母親が必死に縋りつく。


母親

「返して!その子は……その子は……!」

帝国兵

「おい、お前!」


ゲルグはため息をつき、帝国兵を向いた。


ゲルグ

「よい・・・」

「下がれ」

次の瞬間。――ドォン!!

巨大な爆発がゲルグを中心に引き起こされる。


母親の身体が、跡形もなく消し飛ぶ。

血と肉片が、周囲に降りかかる。


子供

「……あ……?」

「あ......」

理解が追いつかない顔を浮かべる子供。


ゲルグ

「早くしろ」

兵士たちが、子供を無理やり引き剥がす。

檻の中へ放り込まれる。

ガシャン、と鍵が閉まる音。


広場に残された村人たち。

その中の一人が、震えながら口を開く。


村人

「……もう……逆らいません……」

「だから……命だけは……」


ゲルグは村人を一瞥する。


ゲルグ

「ほう」

ゆっくりと、手をかざす。

村人たちの周囲の空気が、歪む。

魔力が膨れ上がる。


村人

「……っ」


ゲルグ

「理解していないな」


次の瞬間。

――ドゴォォォォン!!!


広場が爆ぜる。

悲鳴すら、途中で消える。

煙が晴れた後。


そこには、焦げた地面だけが残っていた。

ゲルグは軽く肩を回す。


ゲルグ

「弱者の言葉・・・」

「聞いてやるとでも思っているのか......」

「いつもいつも・・・聞くに耐えん」


兵士の一人が笑う。


兵士

「さすがゲルグ様だ……!」


視線を、檻へ向ける。

泣き叫ぶ子供たち。


ゲルグ

「安心しろ」

「お前たちは“役に立つ”」


冷酷に子供たちに告げた。


ジボン

「ゲルグ様!」


ゲルグ

「どうした」


ジボン

「バルガンを倒した一行の行方が分かりました!」


ゲルグ

「ほう・・・」

ゲルグは、新しいタバコに火をつけた。

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