第2章-12
アスナ
「団長はゲルグのこと、何か知っている情報はありませんか?」
ジンは神妙な面持ちで話した。
ジン
「ゲルグは、昔は”帝国7大団長”の側近だった男だ」
アスナ
「帝国7大団長?」
カイ
「なんだそれ」
ジン
「・・・」
アスナ
「団長?」
ジン
「帝国は元々、武を正義とする国家だ」
「その帝国では、帝国軍を率いる将軍が7人、帝国で最強のものたちが務める」
「その7人を総称して7大団長と呼ばれている」
「何を隠そう、この大戦で帝国が侵略を順調に進めているのは、その7大団長の圧倒的な実力によるところが大きい」
エリス
「お二人とも、本当に知らなかったのですか?」
「私でも話くらいは聞いたことがありましたわ」
カイ
「知らないなあ」
アスナ
「私たちが戦っていたのは、村を襲う山賊とかだけだったもんね・・・」
「この戦いを止めるには帝国の中枢、つまりその7大団長まで辿りつかないといけないってことね・・・」
カイ
「というかさ、団長」
ジン
「ん?」
カイ
「この一帯にはその7大団長ってのはこないのかよ?」
「来るなら倒せるのによー」
ジン
「バカかお前は!」
「あんな大国で最強の奴らが1人でも来てみろ、この辺りは終わりだ」
アスナ
「こんな小さな国は、7大団長じゃなくゲルグみたいなやつが管理中ってことね」
ーーー
一方ー帝国
帝国城の兵士A
「おい・・・今日本当に来るんだな?」
帝国城の兵士B
「ああ・・・」
A「7大団長の集結会議・・・」
B「あの7大団長が集結するなんて・・・」「数年ぶりらしいぞ」
A「・・・きた!」
7人のシルエット
大柄な、刀を背負った男の影
さらに巨大で、ツノのようなものが見える影
長髪で小柄な女性のような影
細身で猫背な影
棺のようなものを抱えた影
小柄で垂れた髪の影
腰の曲がった老人のような影
円卓につく
玉座に座る男の影
「よく集まった」
「7大団長よ」
刀を持った男の影はテーブルに足を掛けぶっきらぼうに言った。
「わざわざ全員呼ぶたぁ・・・」
「本当にそんなたいそうな用事なんだろうな?」
女性の影
「やあねえ」
「相変わらず乱暴なこと・・・」
細身な影
「こういうやつなんだよ、こいつは」
「ケーッケケケ」
刀を持った男の影
「黙れ。笑い方がキモい」
「次しゃべったら真っ二つにするからな」
巨大な影
「貴様ら、陛下の御前でよくもそんな口を叩けるな・・・」
玉座の影
「よい」
「それより・・・」
「今日お前たちを集めたのは・・・」
「”最終計画”についてだ」
棺を抱えた影
「最終計画・・・?」
玉座の影
「今日、ここより・・・」
「大陸征服を本格化させる・・・!!」
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