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第2章-3

村人としていたカイとアスナは、

遠くのざわつきに気づいた。


よく見ると、先頭を歩く漆黒の鎧をまとった大型の男と、

朱色の甲冑・旗を掲げた後ろの軍勢が村に来ていた。


バルガン

「おいクソ共!」

「今月の貢物は準備できたのか?ブハハハハ!!」


カイ

「なんだ、あいつ?」


エリス

「!?」


子供と話していたエリスが血相変えてバルガンのところへ

先ほどまでカイ、アスナと話していた男性は思わず叫んだ。


村人

「エリス様!」


アスナ

「・・・」

(あの子・・・)


バルガン

「食料、酒、あと金を徴収しにきた」


村長

「も、もうこの前渡したものが最後で・・・」


バルガン

「あん?」

「お前、今おれに指図したのか?」


村長の胸ぐらを掴んで持ち上げる


村長

「ぐっ・・・」


エリス

「やめなさい!」


バルガン

「あ?」


エリス

「この前渡しばかりでしょう!?出て行きなさい!」


バルガン

「おいおい、誰に口聞いてんだお嬢ちゃん?」


バルガンは無造作に、エリスの首を掴んだ。


エリス

「ぐっ!」


村長

「やめろ!もういい!エリス」

「非礼を詫びる。すまなかった」

「本当に今日は貢物はないんだ」

「1週間待ってくれ!必ず来週までには渡す」

「だから今日は帰ってくれ!この通りだ!」

土下座する村長。


バルガン

「ふん」


エリスの首を離す


エリス

「ケホッ・・・」

「ケホッ・・・!」


バルガン

「年寄りの土下座も見飽きたが・・・」

「まあいい」

「しかし、1週間じゃおめえらが逃げちまうかもしれねえからな」

「3日後までにちゃんと用意しろよ!」

「ブハハハハ!!」


カイとアスナが到着 する。


カイ

「こいつ・・・!」


エリス

「やめて!」


カイ

「!?」


エリス

「手出ししないでください・・・

「お願い・・・しますわ・・・」

バルガンに手を出して両親が殺された場面が蘇り、エリスは震えていた。


カイ

「・・・」


アスナ

「・・・」


その日の夜

バルガン

「おい(手下を呼びつける)」


手下

「へい、どうしやした?」


バルガン

「今日、あの村を潰す」


手下

「へい!」

「でもいいんですかい?」


バルガン

「ああ、もう絞れるものもなさそうだし」

「最後にあのお嬢様でも売り飛ばして金にしちまえばいい」

ーーー


その日の夜、カイ・アスナとエリスが村のはずれで話した。


カイ

「バルガンってのはひでえな・・・」

「そんなやつ、おれがぶっとばしてやる!」

「おれたちはボルジックだって倒したんだ!」


エリス

「えっ」

「あの悪名高いボルジック山賊団が解散したとは聞いてましたけど・・・」


アスナ

「ああ、そうね」

「カイと私で親玉倒しちゃったんだから!」


カイ

「どうだ!」

「バルガンだってーー」


エリス「やめて!」

エリスが遮る。


エリス

「みなさん、みんな殺されてしまったのよ?あなたたちまで・・・」

「お願いします・・・」

「もう・・・奪われる方々を・・・増やしたくありません・・・」

震えるエリス。


アスナ

「エリス・・・」

「けど、このままでいいの?」


エリス

「・・・」


エリスは寂しそうに笑って言った。


エリス

「大丈夫ですわ・・・」

「私はお父様が守ってくれたこの村が大好きですの」

「きっと守ってみせますわ」


そこに、村人が血相を変えて飛び込んでくる。


村人

「お嬢様!お嬢様!」


エリス

「どうしましたの?」


村人

「た、大変なんです!村が、村が・・・」

村が焼かれている場面に移る


バルガン

「ブハハハハ、殺せ!殺せ!金品になりそうなものは根こそぎ奪え!」

「しかし、あの女はどこいった?」


エリスが到着する


エリス

「何、何なの・・・

「これは・・・?」


その時、悪寒がエリスを貫く

ゾクッ

エリスが恐る恐る目をやると・・・

足元に懐いてた子供の死体を見つける


エリス

「え・・・」

エリスの瞳が揺れた。


エリス

「い・・・」

「いや・・・

「いや、いや・・・いやああああああああああああ!」

カイ・アスナが到着する。


バルガンを睨んだカイ。


カイ

「お前・・・!」

「お前はおれが倒す!」


切りかかるカイ。

しかしバルガンの斧に弾き飛ばされる。


カイ

「うっ・・・」

アスナ

「カイ!」


エリス

「ああ・・・」

「ああ・・・」

「ああああああああああ!!」

エリスが錯乱しながらバルガンに突撃する


アスナ

「!?」

(まずい・・・」)


すとん、と手刀を入れ、アスナがエリスを気絶させる 。


アスナ

(ごめん、ごめんね

(けど、今はこうするしか・・・)


バルガン

「くそ!」

「待て!」


アスナがカイとエリスを連れて、とにかく走った。

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