第8章-10
ズキィ!とギーガーに潰された左肩が傷んだ。
カイ
「うっ・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・」
一瞬倒れそうになるが、何とか立つカイ。
そして、カイがギーガーに近寄る。
カイ
「・・・」
ギーガー
「へっ・・・」
「派手に砕いてくれやがって・・・」
砕け散った竜巌骨を見て小さく笑うギーガー
カイ
「ギーガー・・・」
ギーガー
「・・・」
「殺せよ」
カイ
「!?」
ギーガー
「おれは・・・お前らの大事なもんをいくつも奪った」
「弱いおれ自身にも落胆しかねぇ」
カイ
「・・・」
ギーガー
「クソみてぇな人生だった。後悔しようもねえ」
カイ
「・・・」
意を決した表情をするカイ。
ギーガー
「へっ・・・」
剣を振り下ろす。
ドッと音が鳴る。
ーーー
カイが、アスナ・エリスの前に現れる。
痛々しい様子で左肩を押さえながらも、ゆっくり一歩ずつ歩いていた。
カイ
「ハァ・・・ハァ・・・」
アスナ
「カイ!」
「よかった・・・」
安堵の表情を浮かべるアスナ。
エリス
「すごいですわ!」
アスナ
「大丈夫!?」
「その肩は・・・」
「!」
その時、アスナはカイの目が冴えないことに気づく。
アスナ
「・・・?」
「カイ・・・?」
カイ
「・・・」
アスナ
「?」
エリス
「ギーガーは?」
「どうなりましたの?」
カイ
「・・・」
「ほら」
7大団長の証である腰の布を見せるカイ
カイ
「討ち取ったりー!ってやつだ」
いつもとは違う、乾いた笑顔を見せるカイ
アスナは一瞬だけカイの違和感に”気づく”が、頭に浮かんだ言葉を飲み込んだ。
カイ
「うっ・・・」
ばたりと倒れるカイ。
アスナ
「カイ!」
エリス
「そんな・・・!」
カイ
「お、おれのことはいい・・・」
「早く…」
アスナ
「カイ・・・」
「そうね・・・」
「バクライと合流しなきゃ・・・」
エリス
「ええ・・・」
カイ
「行こう・・・!」
ーーー
一方その頃ー
闇の王子とバクライ
バクライが電光を飛ばす。
【雷術・飛電!!】
闇の王子
「・・・」
闇の技でかき消すものの威力を全ては消しきれない。
闇の王子は、消しきれなかった分を躱すが、押されている印象。
躱わすたびに、しおれたような白髪が揺れる。
バクライ
「へっ」
「そんなもんかよ!」
「仕舞いだ!!」
【雷術・落雷千万!!!】
無数の雷が闇の王子に降り注ぐ。
闇の王子
「・・・」
静かに眉も動かさず、巨大な闇の魔法を展開する。
殺気があたりに広がり、暗黒の渦が作り出される。
【闇術・黒宵震天動!!】
一瞬で無数の雷を飲み込み、闇の刃があたりを襲う。
サムライ国軍兵たち
「ぐわあああああ」
「なんだこの攻撃・・・!!
「ものすげえ速さと攻撃回数だ・・・!」
「総大将は!?」
「ああっ!」
バクライの姿を見つける。
バクライは多少食らった様子、額から血が滴る
バクライ
「へっ」
「やるな!!」
(あの攻撃をかき消して逆に反撃か・・・!)
関心しつつ大きく笑うバクライ。
バクライ
「ガハハハ、おもしれぇ!」
闇の王子
「・・・」
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