第8章-7
斬撃が何度も交差するカイとギーガー。
しかし、カイは肩で息をする。
カイ
「ハァ・・・ハァ・・・」
ギーガー
「へっ・・・」
「粘るのが精一杯ってか?」
「まだいけんだろ?」
「なァ?」
ギロリ、と黄色い目がカイをなめるように見る。
カイ
(くそ・・・)
(隙が作れない・・・)
(こうなったら・・・)
カイは後ろに飛ぶ。
そして、一気に助走をつける。
ギーガー
「ほう・・・」
カイ
「うおおおお!!」
ビュッ!!と音を立て、ギーガーに切り込む。
目にも留まらぬ斬撃がギーガーの顔に向かって繰り出される。
しかしー
ギーガー
「悪くねぇが・・・」
ギーガーは首を右に少し傾け斬撃を躱わす。
ギーガーの長い黒髪が数本、宙に舞った。
ギーガー
「甘めぇな」
カイ
(くそ・・・これもダメか・・・)
そして、ギーガーの後ろに抜けて行こうとするカイの左肩を、ギーガーの左手が掴む。
ガシィ!!と音を立てて、カイの進撃が止まる。
カイ
「くっ・・・!」
カイとギーガーの目が合う。
ギーガー
「へっ・・・」
「ほら」
ギーガーは左手にぐっと力を込める。
バキバキバキバキ!!
とカイの左肩が悲鳴をあげる。
カイ
「ぐああああああっ!!」
カイは視界が一気に白くなった。
カイ
「うあっ・・・」
弱々しい声が、小さく漏れた。
ギーガー
「どうした、もう終わりか?」
そのギーガーの煽りに、カイの剣を持つ右手に力がこもる。
カイ
「くそっ・・・!」
ピュッと軽い音を立て、剣をギーガーの顔に振るう。
ガキィイイン!と音が鳴る。
しかしー
カイ
「!」
カイの振るった剣を、ギーガーが歯で止めていた。
ギーガー
「根性があるのは認めるが・・・」
「まだ甘ぇな」
カイは剣を抜こうと力を入れるが、
ピクリとも剣が動かない。
そして、ギーガーに掴まれたままの左肩がズキィ!と傷んだ。
カイ
「この・・・」
「離せ・・・」
ギーガーが口から剣を離す。
ギーガー
「ほら」
「離してやるよ」
その言葉と同時に、ギーガーがカイを足元に投げた。
カイ
「!」
ギーガーの軽い仕草とは裏腹に、ドゴオオオォン!!!と大きな音が鳴り、
カイが地面に叩きつけられる。
その衝撃で、地面が割れる。
カイ
「ガハッ・・・!」
カイは叩きつけられた衝撃で、腹の中の全ての空気と、鮮血の塊が口から飛び出た。
カイ
「う・・・あっ・・・」
呼吸が弱くなるカイ。
そして、ギーガーが仰向けに倒れているカイを見下ろして笑った。
ギーガー
「おい、まだいけんだろ?」
「立ってみろよ、なァ?」
猛りを帯びた目が、足元で地面にめり込むカイをじろりと見る。
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