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第8章-4

一方ー


バクライ

「だいたい片づけたな!」


ヒュウ

「ああ・・・」

(闇の王子・・・)

(どこにいる・・・?)


次の瞬間ー

バクライとヒュウは、背後に”真っ黒いオーラ”を感じる。


挿絵(By みてみん)


バクライ

「!?」


ヒュウ

「!」

(突然出てきやがった!?)


2人は距離を取る。


向かい合うバクライ・ヒュウと闇の王子。


騒がしかった戦場が、静まり返る。戦いの前、風の音だけが聞こえる。


闇の王子

「・・・」

包帯に包まれ、光のない朱い瞳だけが見える不気味で細身な青年。

しおれた白髪が、まとう漆黒のオーラの暗さをより強調しているようだった。


バクライ

「おまえが闇の王子か!」

「ガハハハ!生気がまるでねえ」

「人形みてえなやつだな!」

豪快に笑うバクライと、”無”の闇の王子の目線が静かにぶつかる。


バクライ

「お前らは手を出すな!」


ヒュウ

「おい、待てよ!」

「おれも・・・!」


バクライ

「ヒュウ!」


ヒュウ

「!?」


これまでにない真剣な表情でヒュウを見るバクライ


バクライ

「おめーもだ」

「いいな?」


ヒュウ

「・・・」

「ちっ・・・」

不服そうに、しかしバクライの命令を飲み込むヒュウ


バクライはそのヒュウに笑いかける


バクライ

「ガハハハハ!」

「それでいい!」


その笑顔のまま、鋭く闇の王子を見るバクライ


闇の王子

「・・・」

ブォオオオオオ 重く大きな音を立てて闇の王子の闇のオーラが噴き上がる。


ヒュウ

「!」

(これは・・・闇魔法?)

(どういうことだ?闇の一族はおれたちが倒したはず・・・)


バクライ

「これが闇の王子たる所以か!」

「おもしれえ!!」

バチチチチチチチ!!と音を立て、

バクライの雷を帯びた刀「冥電」が光る。


バクライ

「わかってんだろうな?この戦いは」


闇の王子

「・・・」


バクライ

「おれとお前!!」

「負けた方がここで死ぬってな!!」

「ガハハハハ!!!」



挿絵(By みてみん)


◇◇◇◇◇


一方ーギーガーとぶつかり合うカイ。


ギーガーが竜巌骨を振るう。

大刀化した白銀の刃をカイが振るう。


バキィイイイイン!!!


すさまじい衝撃で、周りの瓦礫が吹き飛び、

砂埃が宙を舞った。


周りの兵士

「うわぁっ!」


カイ

「・・・!」

真剣な表情を崩さないカイ。


ギーガーは、いつにもまして上機嫌だった。


ギーガー

「ハハハ!」

「この前泣いてたあのガキが・・・」

「ここまで張り合えるようになったとはな!」


周りの兵士

「すげえ剣技の応酬だ・・・」


カイがまた切り込む。

バキキィイン!!と音を立て、カイの剣が竜巌骨に叩きつけられる。


剣と剣がぶつかる。

両者の剣越しに、ギーガーとカイの目が合う。


カイ

「・・・!」

カイの鋭い目がギーガーを見据える。


ギーガー

「思ったより楽しめそうだぜ・・・」

「すぐくたばんじゃねぇぞ、ガキ!」


バッと音を立て、

両者がいったん距離を取る。


ギーガーはカイを睨んだまま、

竜巌骨を構える。


ギーガー

「ほら、これはどうする!?」

ギーガーは、竜巌骨に赤黒いオーラをまとわせる。


カイは、白銀の刃を握り、集中する。

白銀の刃に光が集まる。


ギーガー

「おらよ!!」


【竜人流・黒骸破こくがいは!!】


カイ

「おらぁ!!」


【無術・天飛月あまねひげつ!!】


両者の”飛ぶ斬撃”が空中でぶつかる。

ドオオオオオオン!!と音を立て、大きな爆発が起こる。


周りの敵に対応する中、その爆発に気がつくアスナ。


アスナ

「カイ・・・!」

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