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第8章-1

赫灼城に帰還する4人。


カイ

「光の一族の里から半日で帰ってこれたな!」


アスナ

「やっぱり、里とサムライ国は文化が似ていそうだったし、地理的にも近かったのね」


ヒュウ

「もともと太陽の向き的にも近いとは思ってたが」

「すぐ帰って来れる場所でよかった」


エリス

「たった数日なのに、久しぶりな気がしますわね!」


到着したサムライ軍。

そこは、想定以上の騒がしさだった。


ポンタ

「くぅーん」


エリス

「きゃー!!」

「ポンター!!」


絶叫し、ポンタを撫でまわすエリス。


挿絵(By みてみん)


ポンタ

「くぅーん」

めんどくさそうに、ポンタが小さく声を上げた。


バクライ

「よぉおめえら!」


忙しそうに隊員に指示を出していたバクライ。

その足元のポンタだけが、いつものようにのんびりとした様子だった。


ヒュウ

「遅くなった」


カイ

「よ!」


バクライ

「ガハハ、いつも通り元気で何よりだ!」

「カイ、剣はどうなった?」


カイ

「ああ」

カイは剣をバクライに見せる。


カイ

「ピカピカに直ったぜ!」


バクライ

「そうか!」

「そりゃよかったな!」


ヒュウ

「んで、だいぶ騒ついてるな」

「まさか、帝国の奴らが・・・」


バクライ

「ああ」

「作戦室に来いおまえら!」

「少々やべえ状況だ!」


アスナ・エリスにも状況の緊張が伝わった。


エリス

「帝国が・・・」


アスナ

「・・・!」

(まさかギーガーがもう・・・?)


作戦室に集合するバクライとカイ一行。


バクライ

「結論から伝えると・・・」

「このサムライ国軍は、帝国の重要ターゲットにされてる!」


カイ一行

「!?」


全員に緊張が走る。


ヒュウ

「どういうことだ?」

「確かに赫灼城を取り返したが・・・」

「超獣軍を率いていたギーガーはまだしも、サムライ国以外を攻略している帝国がこの軍をそんな脅威と見なすことがあるのか?」


ヒュウはキセルの煙を吐いた。


ヒュウ

(赫灼城攻略を契機に他国と連合する・・・)

(まさか、この作戦が読まれている・・・?)

(帝国の軍略はそこまで・・・?)


バクライ

「ああ」

「正直そこはおれも不可解ではあるんだが」

「とにかく、そうなっちまったもんは仕方ねえ!」


バクライは真剣な表情で話す。


バクライ

「さっそく、7大団長のギーガーと”闇の王子”がこの赫灼城に向かってる」


ヒュウ

「なんだと・・・?」


エリス

「そんな・・・!」


アスナ

(ギーガー1人でも壊滅の危機だったのに・・・)

(もう1人なんて・・・)


カイ

「!」

カイの目つきが変わる。


カイ

「ギーガー・・・!」

握った拳にギュッと力がこもった。


ヒュウ

「その闇の王子ってのはどんなやつなんだ?」

「王子ってまさか帝国の王子なのか?」


バクライ

「それが大して情報がねぇんだ」

「ただ、とにかく強いって噂だ」

「北方の”レオニール王国”も最近落としたそうだ」

「”妙な魔法”を使うって話も聞く」


近くで聞いていたメガネの兵士が反応した。


メガネの兵士

「なんですと!」

「レオニール王国は統率された騎士隊が自慢の国家のはず・・・」

「そんなすぐに落とされるなど・・・」


バクライ

「まあとにかく、ヤバそうってことだな!」

「ガハハ!とんだ援軍寄越してきやがったな!」


ヒュウ

「ったく笑ってる場合かよ・・・」


アスナ

(妙な魔法・・・闇や光の魔法以外にも何か・・・?)

(光の一族や闇の一族のような何か特殊な・・・?)


バクライ

「偵察の話だと、早ければ数日でこの赫灼城に奴らは到着する!」

「時間がねえ、とにかく迎え討つ準備をしろ!」

「ミコトが今各国と交渉して連合軍の結成を呼びかけてる」

「ここでうちの軍が落とされるわけにはいかねえ!


バクライはカイの目をまっすぐに見据える。


バクライ

「カイ!」


カイ

「な・・・なんだよ」


バクライ

「お前は切り札だ!」


カイ

「!」


バクライ

「あのトカゲ・・・ギーガーはお前が仕留めろ!」


カイ

「!」

再び、ギュッと拳が握られる。


バクライ

「ミスんじゃねーぞ?」


カイは緊張する表情で答えた。


カイ

「ああ・・・!」

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