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第7章-23

ちょうど、朝日が昇り光の一族の里を照らす。

夜明けの光の中、立ち上がるカイ。


アスナ

「カイ!!」

ふらつくカイを支えるアスナ


カイ

「アスナ・・・」


アスナ

「カイ・・・!」


小さく笑うカイ。


カイ

「おれ・・・守れたよ・・・」

「おれの父さんと母さんが・・・」

「里・・・」


アスナ

「うん・・・うん・・・!」

「すごいよ・・・頑張ったね・・・カイ・・・」

アスナはカイの両親や里の細かい事情は分からないが、カイの話にならない話を聞きながら涙が流れる。

カイの”守る側に回れた”喜びが、アスナには伝わった。


挿絵(By みてみん)


朝日を見ながら呆然とするスバル。


スバル

「そうか・・・今日は降臨祭・・・」

(100年に一度・・・

(光の戦士が復活する日・・・)

(カイ・・・お前は・・・)


滲んでいくスバルの視界。

光景の真ん中に、ボロボロだが嬉しそうに笑うカイの笑顔があった。


ーーー


その後、カンナの家にてー


アスナ・エリス・ヒュウを布団に寝かせた後、

カンナはカイと話した。


カンナ

「いやー!びっくりしたよ!」

「剣直したと思ったら夜中カイが急にいなくなってて・・・」

「それで闇の一族を倒しちまうんだもんな!」


カイ

「ははは!」

「カンナさんの剣のおかげだよ!」


カンナ

「感謝しなよ」

「あんたの、お父さんとお母さんにさ」


カイ

「・・・」

「・・・うん」


その時、目の前に、カイ一行を導いた”剣の魂”が現れる。


カンナ

「!」

「なんだいこりゃ・・・」


剣の魂

「カイ・・・」

「やったな」


カイ

「!」

「おお!どこ行っちゃったのかと思ったよー!」


剣の魂

「お前ならできると思っておったぞ」


カイ

「へへ!」

「・・・」

カイは真剣な表情で語りかける。


カイ

「なあ・・・あんたは・・・」

「実は・・・」


剣の魂

「ああ」

「わしは、”先代の光の戦士の魂”」


カイ

「やっぱりそうなのか・・・」


剣の魂

「気づいておったのか」


カイ

「うん、母さんとは違う・・・けど似た魔力を剣から感じてた」


剣の魂

「ヒカリは・・・お前の母は・・・」

「最後自らの力を剣に宿すときに、ヒカリの中に受け継がれていたわしの魂も剣に込めたのじゃ」

「自らの死が迫る中、力を振り絞っての・・・」


カイ

「・・・」


剣の魂

「きっと・・・その剣に何かあったときのため」

「わしが助けになるよう、願っておったのだろうな」

「だが、わしの魂もほんの一部だけじゃった」

「それで多くを話せる時間がなくての・・・すまなかった」


カイ

「ううん」

「この里に連れてきてくれてありがとう」


剣の魂は少し笑ったような気がした。


剣の魂

「さて・・・残されたわしの魂も少ない」

「わしもそろそろいくとしよう」

「お前の母と・・・同じところへな」

 

カイ

「・・・」

「そっか・・・」


剣の魂

「カイよ」

「お前は・・・これからきっと、大きな運命に巻き込まれていくじゃろう」

「だが、いつでも・・・お前の両親と、そしてお前の仲間が・・・」

「お前にはついておる」

「世界を・・・頼んだぞ」


カイは力強くうなずいた。

そして、剣の魂は小さく光って消えていった。

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