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第7章-16

アスナ

「うっ・・・」


エリス

「・・・」

「かはっ・・・」


ヒュウ

「ごふっ・・・!」


ゼノン

「ふん・・・他愛のない・・・」


アスナ

(今のは・・・)


ヒュウ

(魔力を吸収して・・・放つだと・・・)

(これは・・・やべえな・・・)


アスナ・エリスの様子を見るヒュウ。


ヒュウ

(くそ・・・ただでさえこいつらは消耗してたってのに・・・)


ゼノン

「だが、まだ息があるか・・・」

「誰から殺すか・・・」


アスナ

「くっ・・・」

(力が・・・)


エリス

(まずいですわ・・・)

(こうなったら・・・)


ヒュウ

「アスナ!エリス!」


アスナ・エリス

「!?」


膝をつき笑いながら立ち上がるヒュウ。


ヒュウ

「お前らは・・・」

「逃げろ!」


アスナ

「なっ・・・」


エリス

「ヒュウ!」


ヒュウ

「おれが時間を稼ぐ!」

「何とか立って・・・」

「早くカイと合流しろ!」

ヒュウはキセルを咥える。

ギーガーの前に、ハギノが身を挺してカイ・アスナ・エリス・ヒュウを逃がしたことを回想する。


ヒュウ

(こういう役回りは・・・)

(誰かがやらねーとな・・・)


ゼノンがヒュウに近づく。


ゼノン

「ふん・・・」

「我相手に時間稼ぎだと?」


ヒュウはキセルを咥える。


ヒュウ

「あん・・・?」

「そうだ・・・なんか文句あるか、クソデカブツがよ」


挿絵(By みてみん)


そこに声が響くー


スバル

「おい!」


全員の視線がスバルに向く。


ゼノン

「ほう・・・」


ボロボロのスバルがアスナたちを追ってくる。


ヒュウ

「クソガキ・・・!」

(何しに出てきやがった・・・!)

(ボロボロのあいつじゃ・・・)


アスナ

「止めて!」

「こいつ相手じゃ・・・あなた死んじゃうわ!!」


アスナがスバルを止める。


スバル

「止めるな!」

「こいつが・・・こいつが・・・」

「こいつが兄さんを・・・」


アスナ

「スバル・・・」


ゼノン

「そうだ・・・」

「どうする?おれを倒したいんだろう?」

「ははは!」


スバルはキッとゼノンを睨んで駆け出そうとする。


アスナ

「スバル!!」

「待って!!!」


ーアスナの声が響く。


スバルが止まる。

そして静かにアスナを見る。


アスナ

「あなたの気持ちは・・・分かる」


スバル

「分かるわけない!知ったようなことをほざくな!!」

「兄さんを失った・・・」

「おれの気持ちなんて・・・!」


アスナ

「私も・・・失ってる」

「・・・”兄”を」

(アスナは、燃える孤児院で、カイとアスナを逃がしたシキを回想する)



スバル

「!?」


アスナ

「・・・」


スバル

「・・・」


アスナ

「死に急ぐことを・・・あなたのお兄さんも望んでいない・・・」

「そうでしょう?」


スバル

「けど・・・」

「おれは・・・」


アスナ

「・・・きっとあなたの想いは・・・」

「”あいつ”が叶えてくれる・・・」


スバル

「”あいつ”・・・?」


アスナ

「あいつはね・・・私と一緒に・・・」

「”兄”を失ったの・・・」

「だからこそ・・・」


ドゴオオオオオン!!

壁をぶち破ってカイが駆けつける。


スバル

「!」


ゼノン

「なんだ・・・?」


カイ

「わりい!!遅くなった!!」


エリス

「カイ・・・!」


ヒュウ

「おせーよ・・・バカ野郎・・・!」


スバル

「あいつって・・・」


アスナ

「カイなら・・・」

「きっと・・・ゼノンに勝てる!!」

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