第7章-8
その頃ー
カンナ
「よし!」
カンナは外で修行しているカイに声をかける。
カンナ
「カイ!」
「ついにできたぞ!」
カイ
「おー!」
「待ってたぜ!」
カイはついに新しくなった白銀の刃を手にする。
カイ
「すげー!ピカピカだ!!」
カンナ
「元の剣の柄に宿っていたヒカリ様の魔力と」
「あの”咲かない花”に使われていた石、あれに込められていた光の魔法をそのまま剣に移した」
「折られる前の剣もヒカリ様の魔力を込めた剣って聞いてたからな、きっと同じように使える」
カイ
「おお!」
「すげー!」
「そんな父さんみたいなことができるんだな、カンナさん」
カンナ
「ハハハ!」
「ジュウザさんの弟子だからな!」
「師匠直伝だ!」
カンナは誇らしげに語った。
カンナ
「それに、あの洞窟で取れる”光の一族の魔力に反応する鉱物”、それを刀身使ってる」
「前の剣は、何とかジュウザさんが逃亡しながらかき集めた材質だったんだろうからな」
「この新しい剣の材質は、これまで以上に・・・」
「ヒカリ様、そしてあんたの力を引き出してくれるはずさ!」
カイ
「本当にありがとうカンナさん!」
少しカンナは落ち着いて話した。
カンナ
「しかし・・・」
「折れた剣を持ったヒカリ様の息子のあんたが、この里に来て・・・」
「そしてジュウザさんの弟子であるあたしがその剣を直すなんて」
「何というか・・・すごい巡り合わせだね」
カイ
「・・・!」
カンナ
「きっと、師匠はこういうことを予感していたんじゃないかな」
「あんたがこの剣に導かれてこの里に訪れることをさ」
カイ
(そうか・・・)
(あの剣の魂は・・・)
「父さん・・・」
カンナ
「それで・・・」
「これからどうするんだ?」
カイ
「・・・」
「カンナさん・・・」
カイは少し考えてから口にした。
カンナ
「?」
カイ
「おれは・・・」
ーーー
その頃ー
アスナ
「!?」
「エリス!」
眼前には、静かに立っているエリス。
アスナ
「エリス!」
「よかった!無事?」
エリス
「・・・だ・・・だれ・・・?」
アスナ
「・・・!」
(エリス・・・?)
エリス
「だれ・・・」
「なの・・・?」
女の声
「あははは!!」
「もうそのお友達は、あんたなんか知らないみたいよー?」
アスナ
「!」
「闇の一族・・・!」
レテ
「あたしは、5人衆 No.3”ドリッテ”・レテ」
「どう?あたしのお人形ちゃんは?」
アスナ
「!」
「エリスに何を!」
レテ
「あははは!」
「あたしは闇魔法で、記憶を干渉して洗脳できるの!」
「だから、これまでの記憶を消して、新しく命令をあげてるのよ!」
「やっちゃいなさい、お人形ちゃん!」
エリスがそっと手をかざす。
暴風の魔法がアスナに繰り出される。
アスナ
「くっ・・・」
何とか回避するアスナ
アスナ
「エリス!」
「聞いて!」
「私よ!アスナよ!
必死に叫ぶアスナだが、エリスの暴走は止まらない。
連続で風魔法を放つ。
アスナは回避するも、ところどころ肌が風に切れ鮮血が吹き出した。
アスナ
「くっ・・・」
(エリス・・・)
アスナ
「お願い!エリス!!」
「私の声を聞いて!!!」
エリス
「・・・はいじょ・・・」
高みの見物のレテ
「ほら早くー」
「2人どっちか死になさいよー」
アスナ
(こうなったら・・・)
(ごめんね、エリス・・・!)
アスナは一気に距離を詰め、エリスを気絶させるため後頭部に手刀を放つ
バチン!
精一杯力を加減した、軽い音が響く。
どさっ
エリスが倒れる
レテ
「よく今の一撃入れたわね!」
「でも・・・無駄無駄☆」
すっとエリスが起き上がる
光のない目がアスナを見る。
エリス
「・・・はいじょ・・・」
アスナ
「くっ・・・!」
「エリス・・・!」
アスナ
(エリス・・・もう・・・)
(戻らないの・・・?)
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