表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄されたので、王宮を出て制度を作り直します ~王国の財政を握っていたのは私でした~  作者: 月守いとは


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/95

第57話 再挑戦の証明

 採決まで、三日。


 動的評価指数は公開されたが、

 支持はまだ拮抗している。


 効率条項支持:四割。

 動的指数支持:三割。

 未定:三割。


 決め手がない。


 そのとき、

 公開記録板に新しい更新が表示された。


『リリア商団:短期契約成立』


 小規模な輸送契約。

 利益は大きくない。


 だが、重要なのは内容だった。


 ・再建計画から二十七日

 ・是正措置実施率:九割

・判断遅延:ゼロ

・回転率改善:十二%


 数字が並ぶ。


 動的評価指数に当てはめると、

 失敗確率は下がる。


 改善速度が高い。


「……間に合いました」


 ヴァルドが、小さく言う。


 リリアは、静かに会合室へ入ってきた。


「意見書を提出します」


 手には、簡潔な報告書。


『再挑戦過程における改善速度の重要性』


 彼女は、壇上に立つ。


「私は失敗しました」


 会場は静まり返る。


「公開で、その事実は残りました」


「融資は止まりました」


 だが、と。


「改善は、履歴に反映されにくい」


 報告書を掲げる。


「私の失敗は、三件」


「ですが、是正速度は業界平均より高い」


 カイも、黙って聞いている。


「淘汰は理解します」


 リリアは言う。


「ですが、淘汰前の“回復可能性”は、

 測るべきです」


 その言葉は、

 動的評価指数そのものだった。


 会合後。


 カイが近づく。


「あなたは、例外かもしれない」


「かもしれません」


 リリアは正面から答える。


「ですが、例外を切り捨てる制度は、

 いつか自分も切ります」


 沈黙。


 その夜。


 市場がざわついた。


 リリア商団のページ閲覧数が急増。


 再挑戦基金との連携。

 改善速度の可視化。


 一部投資家が、小口出資を開始。


 大きくはない。


 だが、流れが止まった。


 エリシアは、静かに言う。


「理論は、人で証明されます」


 ヴァルドが頷く。


「まだ足りませんが」


「ええ」


 カイのモデルは強い。


 だが、動的指数は“未来の変化”を扱える。


 翌朝。


 カイから公開意見が出された。


『動的評価指数は、補助指標として有効』


 否定ではない。


 だが、主指標には反対。


 戦いは、最終段階へ入る。


 第4章は、希望と緊張が拮抗した状態にある。

ここまでご覧いただきありがとうございます。


明日からは1日1話の投稿予定です。


ブックマークをして、続きを楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ