第4話 二人の姫
同時刻。
函館南警察・署長室では女署長が酒を飲んでイビキをかいて眠っていた。
―『かずりっ!』静華の強力なテレパシーが飛ぶ
―ズキンッ!
「うっいったああーっ!なんだ・・・もう、なんだぁあああーーっ!!」
『かずり、しずかよ、緊急事態で、お願いがあるの』
「なにソレ起こすなっ! ばかもの・・・」
『ナムサンにレスキュー頼みたいの、今から一人死人が出るわ、それ蘇生手術、北条病院でお願いしたいの、今すぐ私の頭上にナムサン、船で迎えに来てくれないかな』
「あぁだってよナムサン……」そのまま一凜は寝てしまった。
―ガァーーーー
「あぁ署長、聞いていた、もうUFOに乗ったよ。
すぐ三重に行くよ『静華姫様、サンです、大丈夫ですか戦闘は、ありますか?』」
『あぁサンっ!助かるわ大きな戦闘はない、友達の本宮勝志郎が今から死にます、悪魔を体から出すために自害しようとしているの』
『事情は結構です、彼を船に乗せ蘇生すれば良いのですね、ムーさん彼の居場所サーチしてくれ』
『アイヨッ!』仲間の帝国陸軍魂の宇宙人グレイ、ムーさんがサーチした。
『そう、お願いっ!』
『ハッ了解いたしました、すぐに到着します。
姫様なにも心配いりません、ご安心ください』
静華が援護を手配している間、父・城一郎と悪魔はずっと会話していた。
いつの間にか左右に羊のような巻角を生やした悪魔は
タイガにつかまったまま勝志郎から分離しだした。
現場上空にはサンの船UFOがステルス機能で見えないように滞空している。
静華は
「ずいぶんと話が弾んでるようね、しゃべる悪魔なんて、おいお前、何を血迷っている、また罠かあー?」
父、城一郎が言う。
「静華、この悪魔が、私を死に追いやった張本人だ」
「とにかく嫌なこと何かしないと気が済まないようね、オイッお前、名を名乗れっ!」
「静華」
「なに?」
「さっき聞いておいたぞ」
「はぁマジ?」
「デゴンと言うそうだ」
悪魔は巨大化することもなく勝志郎に、まだくっついている。
「・・・」
「それになんで少女誘拐なんてするのよ、おいっホテルの浮遊霊たち悪霊どもっお前らも同罪だからなっ!覚えてろっ!」
そして悪魔は羊の顔で唇の先だけを動かし堰せきを切ったように
ベラベラとしゃべりだした。
「あの少女は私が勝志郎に憑依する現場にいて、それを汚いものでも見るような目で一部始終見ていたんだ。
少女でも悪魔が見える特殊能力の持ち主。
それで憑依後も勝志郎を心配して
『おじさん、だいじょうぶうー?』なんて言ってたからカワイイなと思って」
「荷物取りに来てもらった時か・・・カワイイと思ってだ、だぁあー?
ふざけんなっ!所詮、悪魔なんて人間殺して魂喰うしか能がないだろうが」
黙って聞いていた勝志郎が急に自分の小刀を取り出し胸に突きつけた。
「あのーそろそろ、もうしんどいんで(||´Д`)俺、死んでいいすか?」
言うが早いか自分で心臓の辺りに思い切り小刀を突き刺し倒れた。
「あぐぅううっ」
―バタリ
「サンッ!」「了解っ!」
現場上空で待機していたUFOから牽引ビームが照射され勝志郎の体は上昇しUFOに乗って蘇生手術のため瞬間移動で函館の北条病院に向った。
時間にして一瞬の出来事、倒れた勝志郎の肉体はあっという間に地面から消えた。
静華は目の前のデゴンを倒すべく
神、毘沙門天さまと、武闘派の神、八部衆さま達を呼ぼうとした。
『覚悟しろ、悪魔』
「あいやまかれな、ひーかな、あっきゃーのんっ!かむいー・・・」
その時
黒龍タイガの手から一瞬、悪魔の姿が消えて
タイガの隣に再び現れると
悪魔は、その体を実体化した。
実体化された悪魔は、頭部が人間の姿に代わっていた。
「Princess Shizuka, Joichiro, are you sure you want to defeat me?
(静華姫、城一郎、この私を倒して大丈夫か?)
Exorcists from the Vatican, America, England, Europe...
(バチカン国やアメリカ・イギリス、ヨーロッパ・・・・)
won't stay silent, haha...
(各国のエクソシストたちが黙っていないぞ、あはは・・・)
Well, if you can isolate yourself, it'll make things a lot easier...
ま、お前たちが孤立してくれれば、色々やりやすくなるがな・・・・」
彼の顔を見て静華と城一郎が大声を上げた。
「・・・ぁあああああーーーーっ!っていうか何で急に英語なんだよ喋ってたろ日本語ベラベラと」
それは先の大祭りで海外から助太刀に来た
影のエクソシスト、アレックス・ゴールド神父の師匠に当たる
消えたはずのハリウッドスターで伝説のエクソシスト
スティーブン・マッコイ神父 そのものだった。




