表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪夢の魔女と死んだ恋  作者: かなゑ
始まりの始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/28

17

ネックレスを渡してほしいと告げてから、沈黙が場を占拠した。言葉を受け取ったアマリリスは、俯いたまま何かを考え込んでいる。

少しするとアマリリスは答えを出した。


「わかりました…とは、すぐに返答できません。これはとても大切にしているものです。ですが、なぜそれが必要なのか教えてください。その内容によっては、お渡しするか考えます」

「いきなり言われても、意味がわかりませんよね。言葉で説明するより、実際に視てもらったほうが早いです」

「なにをするの」

「アルス。あなたのハサミをください」


ソファでだらけていたアルスに声をかける。全身から面倒だという空気を漂わせながらも、無視されると悟ったのか、渋々とガーデニングポーチに手を伸ばし、ため息混じりにハサミを取り出した。


「新しいハサミ、お前が買えよ」

「もちろんです。特別なハサミを贈りますよ」


ハサミを受け取ったシェイラは、アマリリスの前へ戻る。腕を前へ差し出した、その瞬間、ハサミは淡い光に包まれ、ふっと手から離れた。代わりに、シェイラの手には杖が再び現れ、その先が光の中心へと伸ばされる。


「リコレッド・リトルノ」

「その魔法っ─」


もう何が起きても驚かないつもりだった。だがそれは、あまりにも甘い考えだった。


(どうして気が付かなかったの!シルバーの杖、無詠唱魔法、春の妖精!それにエーデルリッド…)


シェイラが言葉を紡いだ途端、周囲の景色は音もなく消え、視界いっぱいに花が咲き誇る世界へと塗り替えられる。


「─ヒスイ・レイヴン・エーデルリッド。失われた悪魔の魔女」


アマリリスの呟きは置き去りにされたまま、シェイラは光に包まれたハサミへ手をかざす。金属の形は失われ、そこには光の粒が集まって脈打つように浮かんでいた。


「主アルス。此れを以て、過ぎし世界を視ることを是とするか」

「ああ、許すよ。約束は守れよ。」

「えぇ、必ず。」

はじめまして、かなゑです。

この作品が目に留まって、さらに読み続けてもらえる機会も少ないかなと思います。それでも気が向いたら感想をいただけると励みになります。

よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ