エピソード4:上京編2ー決意ー
こちらは『エピソード4:上京編1』の続きになります。
東京に旅立ったその日が、私の上京した日になった。
何故ならかずまさんと付き合うことになり、そのまま家に転がり込んだからである。
癌の治療費のためにホストを始めていたかずまさんは、しんどそうだった。
いつも深夜から朝方にかけて帰宅し、苦しそうに胸を押さえていた。
私はそんなかずまさんを見ていられなかった。
「私が体を売って治療費を稼ごうか?」ついそんな発言が口に出た。
かずまさんは無言の後、多重人格の中でもリーダー格の’’ルクス’’と話をしてほしいと言ってきた。
そしてかずまさん…の中の人格ルクスが話しかけてきた。
一気にかずまさんの雰囲気が変わる、初対面の人と対面した時のような緊張感。
かずまさん…の中の人格、ルクスは正座して話し始めた。
「この体はこのままだと死に至ります。かずまはホストを始めたといえど身体的負担が大きく、厳しい状態です。あなたのような人に頼むのは申し訳ないどころではないが…どうか、この体を救ってほしい。」
そうしてルクスは私に土下座した。
私は、「あなたのことも含めかずまさんの中の皆を愛しています。どうかお力にならせて下さい。」そう答えました。
ルクスは「ありがとうございます、かずまに交代しますね。」と言い残し…布団に横になりました。
私が何故キャバクラやガールズバーを選ばなかったのか、それはただ一つの理由からです。
『複数人では話せない、風俗なら一対一でお客さんを相手するだけ』…。
当時の私はコミュ障だったので、そう考えました。
私はすぐ行動を始めました。初めての都会、初めての風俗。
そこで新宿、歌舞伎町のホテヘルに面接しに行きました。
面接のその日、体験入店で初めて一人のお客さんを相手しました。
思っていたほど抵抗感はなく…理由が明確だったせいかもしれませんが。
その日の売り上げを貰って、私はかずまの待つマンションに帰宅しました。
「一人相手してきたよ」私がそういうと、かずまさんは「そうだと思ってた、ごめん。ありがとう」そう返してきた。
私は高校時代アルバイトで貯めたお金も全て、かずまさんに渡した。貯金は約50万。
そして私の風俗で稼ぐ日々が始まった。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
『エピソード4:上京編3』に続きます。




