エピソード4:上京編19ーふみやとの別れー
こちらは『エピソード4:上京編19』になります。
働く気力を失ってしまった私は、専業主婦のような生活を送っていた。
朝から洗濯、掃除、たまに昼食作り、食品の買い出し、夕食作り…などである。
あとは友人と通話をしたりして日々を過ごしていた。
そんな中で私がドはまりしたのが’’’観葉植物’’。
きっかけはよく通話していた友人だった。
主にダイソーで買った植物を愛でていたが、パキラはメルカリで種を取り寄せて種から育てた。
今では1メートルを超える立派な実生パキラだ。
室内で育てていたため、植物用ライトなども購入して割と本格的に毎日お世話をしていた。
その頃の精神状態は…何とも言えない感じであった。
当初から、ふみやには「俺がポジティブなんだからそのうちお前もそうなるだろう」と言われていたが。
何とも言えない調子の悪さから、一度ふみやに精神科への付き添いをお願いした。
何年も通っている主治医と、私とふみや。
ふみやは先生に対して、「彼女にもっとポジティブにポジティブになってほしいんです。」そんなことを訴えかけていたと思う。
主治医は優しくなだめるように「彼女は病気です、無理なことを言うのは彼女を苦しめますよ」…と、そんなことを言った。
帰り道、私たちはほぼ無言だった。
その夜の夕食後、ふみやはベッドにどさっと仰向けになると静かに涙を流し始めた。
「え、どうしたの?」私があわてて涙をぬぐうも、ふみやは中々口を開かなかった。
ようやく口を開いたふみやは、「ごめん」と言ってまた黙り込んだ。
「ごめんだけじゃわからないよ…どうしたの?」私がそう問いかけると、ふみやは話し出した。
「俺さ、お前に一目惚れして付き合って…お前のことを変えてやれるって思ってた。でも今日病院に付き添って先生にお前のこと説明されて…ショックだった。もう付き合っていけない、ごめん。」…ふみやはそう言った。
涙を流すふみやを横目に、私は俯いて「わかったよ…。」とだけ返事した。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
『エピソード4:上京編20』に続きます。




