表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/35

エディとヒナ・後編

「エヴァさん…私、試してみたいことがあるの。エディ君。…付き合ってくれる?」


考え込む様子のエディを見つめるヒナ。


「う、うん!」



ノワールとエディが、ヒナと二十メートルほどの間隔を空け、並び立った。


「いい?二人ともー。さっきも言ったけど、大事なのは無力化よ!それじゃあ早速…。」


エヴァはその間に立ち、二人の様子を探るように、目線を行き来させた。


「実戦…開始!」



「…いくよ!ヒナちゃん!」


シュン!


ヒナに向け、ノワールのトランプを投げた。


エヴァの言葉通り、体は狙わない。


「……。」


スルゥー…


ヒナは【花吹雪の魔術】を自身の体に纏うようにし、そのトランプの勢いを無くした。


スタッ…


そのトランプは、ヒナの背後でゆるやかに下降し、床に滑り落ちた。


「な、なら!…こっち!」


ジー!


杖にあるBのボタンを押し、グリップを、ヒナの足元に向け射出した。


「……。」


パンッ。


その攻撃は、ヒナの魔術によって弾かれてしまった。


「な…僕の攻撃が…。」



二人の実戦を眺めるエヴァは、エディが急所を狙わないことに関心していた。


(うんうん。そのトランプで牽制して、隙を見てグリップに繋がれたワイヤーで捕まえる…。いい作戦ね!でも…。)


(ヒナちゃんは、魔術で身を守るのはすごく得意。今までは攻撃に転じれずに、魔力が切れちゃってた…でも。)



「…エディ君。…いくよ。」


シュララ—


ヒナが纏っていた花吹雪が、エディを目掛け、突風を走らせながら飛んできた。


「うわっ!」


その攻撃に対し、杖を持つ腕とは逆の腕で、顔を覆うようにした。



「……?何も、されてない?…今がチャンスだ!」


カチッ—


カチッ—


「な、なんだ?…これ。」


ボタンを何度押しても反応がなく、その杖をよく見ると、桜の花びらが纏わりついていた。


「これじゃあ使えない…。それなら、ノワールさん!」


ぶん…ぶん…


隣のノワールに目を向けると、それは手足を花吹雪で拘束され、エディが魔術を使っても動かせなかった。


そんなノワールは、綺麗なシュシュを手足に身につけているようだった。



「…勝負ありね!勝者、ヒナちゃん!」


「や、やったぁ。エヴァさん…私、相手を傷つけないで、倒すことができた!」


エディが、エヴァでさえも、今まで見た中で一番の笑顔で喜び、彼女の元に駆け寄った。


「すごいじゃない、ヒナちゃん!まさか、あんな方法を思いつくなんて!」


エヴァは、そんなヒナの頭を撫でた。


「……な、何が起こったんだ?僕は、何をされたの?」


喜ぶ二人をよそに、エディは、杖とノワールの手足を眺めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ