表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/35

武器・前編

便利屋ドリュー、モロの自室。


そこには、椅子に座り、デスクライトの明かりをつけ、骸骨と話をするモロがいた。


「骸骨さん!それでね、ヒナちゃんって子と一緒に特訓したらいいじゃない!ってエヴァさんが言い出してさ。その子は学園に通ってるから…いつになるかは分からないんだけど……楽しみだなぁ!」


骸骨に、酒場で起きた出来事を楽しげに話すモロ。


「君の武器…ドリューさんが用意してくれるって言ってたけど、どんなのになるのかな…。」


「あ!もうこんな時間だ…それじゃ、骸骨さん。おやすみ。」


ふと、壁に立てかけている時計を見ると、二十二時を回っていた。


——


翌日、魔術修練場では、骸骨の武器を用意したドリューが待っていた。


「モロ!君の骸骨に持たせる武器…僕が、知り合いから譲り受けた武器…それが、これだ!」


自信満々に、その武器を片手に持ち、モロに見せつけるドリュー。


「えー!どれですか?早く見たいです!」


片手のそれが武器だと思わず、辺りをキョロキョロと見渡した。


「だ、か、ら、これだよ、これ。」


「ドリューさんが持ってるのって…ただの…トランプの入れ物じゃないですか!それより、武器はどこですか?骸骨さんの…」


「モロ。君には、この武器の素晴らしさが分からないのか…まぁ、無理もない。どれ、少し、持ってみるかい?」


「ははっ、まさかー。これが武器なんて……うっ…お、重たい…。」


彼に手渡された、そのトランプケースは、見た目からは想像できないほどの重量だった。


「それもそのはず。その中には、鉄製のトランプが、五十三枚も入っているからね…。」


「て、鉄製のトランプ?!」


「その骸骨になら…もしかしてと思ったんだが、どうだい?」


「が、骸骨さん…」


魔術を使い、骸骨を動かすと、鉄製のトランプがたくさん入っているにも関わらず、軽々と持ち上げた。


そのトランプケースは、背面にベルトフックがついており、骸骨のスーツのベルトに、うまく装着することができた。


「こ、これが…武器。確かに、鉄だから…武器になるのか?」


「その通り。では早速、その的に思いっきり投げてみてくれ!」


トランプケースを開け、片手でトランプを一枚取り出した。


「あの的に……よし…てりゃ!」


親指と人差し指で持ち、大きく振りかぶり、力一杯、叩きつけるように投げた。


ボテンッ


乾いた音を立てて、絵柄の面が床に叩きつけられる。


「あれー?おかしいな…的を狙ったつもりなのに…」


「モロ。その武器は、骸骨ぐらいしか扱えないから…僕が口出しすることではないと思うんだけど…そうだな…。」


「トランプの”投げ方”を工夫してみたら、いいと思うよ。」


「”投げ方”?」


モロにアドバイスをし、颯爽とその場を去った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ