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友達?

「んー!楽しかったわ!!」


 武人と瑠々とは別行動を取っていた興花達はまた一つのアトラクション終えると伸びをしながら出口から出て来た。


「……」

「優佳、武人達が心配なのか?」


 武人達と離れてからアトラクションに乗っても変化のない心配を抱える表情の優佳に相馬は言った。


「あぁ、正直武人はすぐ巻き込まれるというか、問題を起こすからな。それを抑止する人間が居ないのは不安だ」


 優佳が小さくそう言った矢先、優佳のポケットに入っていた携帯が鳴った。

 すぐさま携帯を取った優佳は着信画面を確認すると電話に応じる。


「武人!今どこだ!」

「おう優佳!!今どこだ!!」

「先に聞いたのはこっちだろ!?全く今「見つけた!!」っておい!?」


 優佳が場所を言おうとした瞬間武人はそう言って通話を切った。


「どこだ?」


 周囲を見渡す優佳、人が少なくなってきているこの場所で「それ」を見つけるのは容易だった。 

 というか土煙を出しながら向こうから激走していたので嫌でも目についた。


「やっべぇぞ!」


 片腕で瑠々を抱えた武人は優佳達と合流した矢先、そう言った。


「何をやってるんだ武人ぉ!」


 まだ武人が何をやらかしたのか本人が口にする前に優佳は武人の胸ぐらを掴んだ。


「いやまだ何したか言ってなくないか?」


 武人に抱えられたままの瑠々が優佳の方を向きながら言うと

「大丈夫です。大方捜索に来た人間と遭遇してひと悶着あった事は武人の様子から分かりますから」

「おぉ!流石優佳、物分かりがはえぇぜ!!」

「お前と一年も友人をやってれば嫌でも分かるようになる。はぁ……」


 なるほど、あれが友達か。

 武人と優佳の意思疎通具合を見た瑠々は友達というのがどういったものなのか少し分かった気がした。


「てなわけで、さっさと動かないとヤヴァイぜ!」


 武人は急かすように共犯者たちに言った。


「あぁ、そうだな。早くここを出ないと」


 と相馬。


「武人が追っ手を倒したってことは俺たちがここに居るのがバレるのは時間の問題だしな」


 と昌義。


「そもそも追っ手が武人が倒した分だけどは考えにくい。もう園内に何人か居ると想定すべきだ」


 と優佳。


「お腹空いたわ、向こうで何か食べましょ!」


 と無関係な事を口走る興花。

 なるほど、(約一名を除いて)皆が皆一人の仲間がしでかした目立つ行動によって生じた問題を解決しようとする。これが友達の関係性なのか。

 状況を見ていた瑠々は友達というものの理解を更に深めた。


「安心しろ武人。友達のピンチは俺たちのピンチだ!」


 と昌義。


「友人のピンチは、必ず助ける」


 と相馬。


「そして、皆で帰るぞ」


 と優佳。


「私、ハンバーガーを食べたいわ」


 とトーンだけを合わせ内容は全く則さない興花。


「お前ら……」


 サムズアップをして息ぴったりに言う優佳、相馬、昌義、興花の四人に武人は思わず感動から声を漏らした。


「よし、そうと決まれば作戦を伝える」

「な……!? もう作ったのか相馬!!」

「ふ、武人。俺を誰だと思ってる」

「『怪奇!女児アイテムコレクター男』」

「何で、昭和の特撮物のタイトルみたいなんだ?」

「ツッコむのはそこじゃないと思うぞ」


 相馬の華麗なスルーに思わず昌義が口を開いた。


「まぁいい、じゃあ作戦を説明する。って言っても簡単だけど。まずは武人が追っ手の注目を惹きつける。喧嘩を吹っ掛けるでもなんでもいい。その間に俺たちは御代嬢様を連れてここを出る」

「「「完璧な作戦だ(だわ)」」」

「ちょっとマテェイ!!?」

「どうした、武人?」


 三人の同調に乗らなかった武人に相馬は首を傾げた。


「『どうした』じゃねぇそれ俺だけ捕まんだろ!!」

「何だと、よく分かったな武人」

「分かるわ!そこまで説明されて理解出来ねぇほど残念じゃねぇよ俺!?」


 相馬の冷静な返しに武人はギャーギャーと声を上げて抗議した。


「……」


 これが、友達……なのか?


 ここ数分で友達というものの理解を深めていった瑠々は秒速で友達とはどういったもの

なのかという問題の解が分からなくなっていった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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