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遊園地到着

 遊園地、『開浜ハイランドパーク』。


 敷地面積は日本の遊園地の中でトップ10に入り中々の知名度を誇る施設ではあるのだが、如何せん富裕層が多く暮らしている開浜市にある事、入場料が他のテーマパークと比べて若干高値である事から一般の人間には少し敷居が高く感じてしまうらしく全国から訪れる人間の数は多くない。それでもこの市に住む一般家庭の人間からしてみればほとんど並ばずにアトラクションに乗れるの穴場のような場所だ。

 閉園時間は休日は十時、平日は午後九時半、今日は平日で現在時刻は午後七時二十分であるため少なくとも約一時間半はこの施設で遊べるのである。


「着いた!!じゃあ早速楽しむわよ!!」


 目の前に広がる凡そ日常では見ることの出来ない非日常な光景に興花は目を輝かせながら言った。


「マジで来たな」


 興花を先頭にその後ろを付いて来た武人は言った。

 全員が興花の遊園地に行きたいという突発的な欲望を受け入れた後、武人達が寮を出るとそこには運転席に運転手を乗せているリムジン、興花がここまで来た際に利用した移動手段がそこにはあった。

 高級車特有の車体の長さを誇っていたそれは大の男達が数多く居ても余裕で乗り込む事ができ、全員の乗り込みが確認されると車はすぐに発進して法定速度ギリギリのスピードで走行。するとものの三十分程でこの遊園地に辿り着いたというのがここまでの過程だ。


「ようし行くわよ!!」

「待て待て待て!!」


 興花の言葉をたちまちそう言って掻き消した武人、しかし今の彼にはどうしても言いたいことがあったのだ。


「どうしたの武人?ここまで来て今更戻らないわよ?」

「分かった!戻らんでいい、だからもちっとマシな格好を用意してくれ!!」


 武人はそう言って自分の指で自分の顔を指さした。

 現在の武人の服装、それはいつもの学ランに馬の被り物被っているだけである。

 閉園時間までの時間が惜しいという事で変装用品を買えなかった武人たちは興花の乗ってきた高級車の車内に何故かあったったド〇・キホーテで買ったような安っぽい被り物を全員被らされた。


「大丈夫よ!顔が隠れていれば顔は割れないわ!さぁまずは景気づけに絶叫系アトラクションにでも!!」

「乗れるかぁ!!こんなもん被って乗ろうとしたら係の奴に回収されるわ!!遊園地来た事ねぇ俺でも知ってるぞンな事!!」

「落ち着け武人。ここまで来てしまったものはしょうがない。ここはこの変装で我慢する

しかない」

「いや優佳お前も変装してんの俺と一緒で頭だけだからな!?そんな宇宙人の被り物アトラクション乗ろうとする前に俺と同じ目に合うっての!!」


 如何にも安物感が漂う宇宙人の被り物を被る優佳の発言に武人はツッコんだ。

 優佳は基本的に身分が上である人間の行動に対して何一つ反論も反抗もしないため流れに従う。

 そのため興花のような武人と同じように頭のネジが緩んでいるような令嬢を相手にした時、声を大にしてツッコむのは主に武人だけなのだ。


「瑠々ちゃんも納得してるしいいじゃない」

「あれは納得してるんじゃねぇ実践した変装のクオリティに声が出てねぇだけだ!」


 武人はそう言ってオオカミのマスクを被って立っている瑠々を指差した。


「お前らがお嬢様に協力要請したんだからな。自業自得だからな」


 と金メッキで塗られた仏の被り物を被る昌義。


「武人、これは予測でしかないが多分警察の捜査網はこんな人の目に付く場所には重きを置いていない。面を取るのはアトラクションの並びの列だけ。ここまで来たらもう運だ」

「……ま、ここまで来て考えても仕方ねぇよな」


 相馬の言葉に被り物をしたまま頷く武人、彼はそう言って前へと歩き出した。

 しかし数歩目で相馬の方へと振り返ると、


「お前は、マジで祈れよ相馬」

「分かってる」


 被り物(他の人と違い顔が晒されるタイプ)を被っている相馬は大きく頷いた。


「はぁー、まぁこう見えて俺もボディーガード見習いだ。しっかりと役目を果たすか」


ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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