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血皇吸血鬼と刻印

「な、なに!?」

「爆発!?」

爆発音が聞こえる。 

なんでこんな夜中に、誰が…!?


「アースランド様。」

「急いで支度して行くよ!」

「…はい!」

二人は戦闘服に着替え、屋敷の外へ出る。

状況は屋敷の一部が崩壊していた。


「なにがあったの!?」

領主様の無事を確認して、状況を確認する。

誰も死んでなきゃいいけど…。

「アースランド、いきなり誰かが攻撃を仕掛けてきたんだ…。」

「一人で!?」

「いや、二人いるはずだ。瓦礫の下に人がいる、救助を最優先しろ。」

「わかったよ、お父さん。アマコちゃん。」

「はい!」


急いで瓦礫の下に行き、下敷きになった人達を救出する。幸いにも死者はおらず、皆無事だった…。

「…ありがとう、アマコ。」

「…無事ならよかったです。すぐ医療班のところに連れていきますから。」

「…うん、ありがとう。」

よかった、皆無事だった…。


謎の二人組は上から屋敷を傍観している。

「あら、誰も死んでないのかしら?」

「全く、殺さないようにしただけだろ?」

「それもそうね。」


「お前たちは誰だ!」 

教官が敵の方へ向かっていく。

「私は血皇吸血鬼、ノワール。こちらにいるのはシオン、刻印持ちよ。」

「どーも。」


「なんだと!?」

刻印持ちと血皇吸血鬼!?

吸血鬼の方は戦場にいたはずだけど、死んでなかった!?

いや、そもそもずっと何処にいた?刻印持ちの奴は本当に知らない…。


「ま、昼間はやられたからね、そいつのお返しだ。」

「お前は戦場にいなかっただろ!?」

「暇つぶしに隠れてみてた。」

「…趣味悪ぃな。」

「そーかい。」

「!!!」

まるで瞬間移動をしたみたいに教官の目の前に移動している…。

これが、刻印持ちなのか…!?


「ほらよ。」

ドン!

と鈍い音が屋敷一帯に響き渡り教官が吹き飛ばされる。教官ですらこうなるのか…?


「教官が!? くそ、この野郎!」

「かかれ!」 「「「「「「おう!」」」」」」

ルージェスや他の騎士たちも抵抗するけど、まるで赤子のようにあしらわれる…。

吸血鬼の方は、ただ見てるだけ…。

我はどうしたらいい…?


「…ったく、痛いぜ。」

無事だった。

教官は立ち上がり、刻印持ちへ攻撃を仕掛ける。


「私も行くよ!!」

教官に続いてアースランド様も攻撃を仕掛ける。 


二人の攻撃はシオンに多少通っていると思う。

それでも、無傷なのか…?


この国は小国ながら強い力は持っている方だ。

だけどそれはあくまで一般常識範囲内であって、刻印持ちや上位存在を除く。

上位存在と下位存在では違いすぎる馬力や威圧感、力の差が圧倒的…。

我も、戦わなければ…。


「へぇ、意外とやるじゃん。」

「…あなた遊びすぎよ?」

「ごめんごめん、さっさと殺して帰ろうか。ノワール。」

「全く、早くしなさい。」


「…全雷狐!、雷狐!」

油断してると思われる瞬間を狙って殴りかかる。しかし腕を簡単に受け止められてしまう。これが全く効かないのか…。


「まじか…。」

「マジ、というやつよ。」

「…クソッ。」

「昼間の狐さんね、結構いい動きしてたわね。」

「それはどうも…。」

魔封印を解くしかない…。

しかし右手を拘束されてる、どうしたら…。


「ちなみにあなたは、殺されても文句はないわよね。」

「…命を奪うということは、自分も殺されて仕方ないと思ってるよ。それが戦争だ。」

「あら、まだ子どもなのに立派な人。」

「人殺しに立派も糞もないよ。」

「‥ふぅん、将来有望かしら。」

「…なに?」

吸血鬼のノワールは我の顔を観察している…? 

敵だけど、綺麗なお姉さんにジロジロ見られるのは恥ずかしいんだけど。


「よく見たら可愛い顔してるじゃない。」

「…え?」

「それと、強い魔力を感じる。今は成長段階ってことね。」

「…それがどうした?」

「あなた、もしかして九尾かしら?」


「…我はただの狐族だ。」

こいつ、もしかして我が九尾だとわかっていない?

わかってる、どっちなんだい!?


そもそも我は本当に九尾なのか???

…なんか、我もわかんなくなってきた。


「ふぅん、でも神星眼を開眼してないのならただの狐かしら、でも獣人の尻尾が見当たらないわね。」

「混血だからないって聞いた。我の親は死んでるからこれ以上聞かれても知らないぞ。早く腕を離せ、痛い。」


「あら、反抗期かしら…?」

「いや、お前は我の親でもないだろ!?腕つかんでるのわからないか??」


「あら、ごめんなさい。」

手を離すがその瞬間に、シオンに首を掴まれる。


「がはっ。」

息ができない、くそっ、油断した…。


「残念。」

「「アマコ(ちゃん)を離せ!」」

「させないわ。」

領主様とアースランド様が斬りかかるもノワールの邪魔が入る。

「…くそっ!」

「悪いですが、大人しくしておいて。」

領主様が吹き飛ばされる、クソッ早く魔封印を解かなきゃ…。


「きゃあ!」

アースランド様が吹き飛ばされる。

こいつ…!!!よくも…!!!


「あら、かなり怒ってるのかしら?魔力量が増えているわ。」

「そりゃ怒るだろ。」

「それもそうね。シオン、この子を眷属にしようと思うけどあなたは賛成?」


「いや、俺は反対。こいつ恐らく九尾だぞ?力関係がひっくり返る。」

「あら、だったら殺すしかないわね。残念…。」

ハナから生かすつもりなんてないだろ。


「ああ。悪いな九尾、お前はここで死ぬ。最期に言い残すことはあるか?」

シオンの手に黒い魔力が集まっていく。

やばい、これは相当まずい…。


右手魔力を集め、封印を解こうとする。

「そっちもさせねーよ。」

右手が動かない、封印魔法をかけられた…!?


これで終わり…? 

まだ、死にたくない…。

だけど…。

「…我以外は、殺す、なよ。」

「最期まで他人の心配かよ。立派な子どもだな。」


黒刺(こくし)


「…おぇっ。」

心臓を貫かれ、血が溢れ出してくる。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…。


これが死…?

アースランド様、は、無事なの…?


「ま、遺言通りにはしといてやるよ。」

シオンが何かを言ったが聞こえなかった。

「なん、て…?」

「聞こえてないか。」


「アマコちゃん!!!」

シオンはアマコを投げ飛ばす、そこにアースランドが間一髪受け止める。


「ひゅーひゅー…。」

「アマコちゃん、心臓が…。」

「アマコ!医療班!今すぐ治療しろ!!」

「「「はい…!!!」」」


「止まって!止まって!止まってよ!!!」

「駄目です、止まりません!!!」

心臓に穴が空いている。治癒魔法をしても失った血は戻らず、衰弱していく。


「…アース、ランド様? 無事です、か…?」

最期の力を振り絞れ…。

「喋らなくていいから!私は大丈夫!もう少しだけ我慢して!!!」

「そっか、よかった…。」  

...なんだかんだ、幸せだったのかな。

お父さんとお母さん、会えるの楽しみ。

いっぱい話、聞いてくれるかな…。


「アースランド様…。大、好き、ありがとぅ。」

意識が、遠くなる…。

バイバイ、皆…。


「アマコちゃん!アマコちゃん!」

「アマコ!!!」

「…クソッ!」


「あら、死んだのかしら…。」

「そうっぽいな。」

シオンとノワールは九尾の死亡を確認する。


「さて、帰りましょうか。」

「ああ、思いがけない収穫だな。」

「そうね、これでこの国もいよいよ終わりかしら。」

「さて、どうだろうな、」


(アマコちゃんが、死んだ?

なんで…。私のせい?私のため?私がいるから?私が弱いから?)


ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンアースランドの頭の中で何かが鳴り響く…。


(…嫌だ、私より先に死なないでよ。まだ、置いて行かないで。いっぱい話したいこともある、一緒に遊んであげたい、一緒にまた寝てあげるから、ずっと一緒にいてあげるから、私の命も全部あげるから、私が敵を討つから、生き返らせてよ…。)


「敵は、私が、殺すから…。」

「アース、ランド…?」


ただ一言だけ言葉を残すと、アースランドの身体から魔力が溢れ出してくる…。

「はぁああああ!!!!!」

「アースランド!?」


「この魔力はまさか…!?」

「…あら、面倒ね。」


「お前たちは、私が殺す。」

アースランドの全身に黒い文様が浮かび上がる。

戦いの火蓋が再び、上がる。

なんも考えずに書いてるので自分でも

え、主人公死んだん?

ってなってます、どうしよっか。

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