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推しのアイドルが所属しているグループのメンバーが俺の家に入り浸る  作者: 揚羽常時


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第194話:疲労のちに疲労


「じゃあ星空野先輩は佐倉さんと寝ると?」


「そゆことになるのかなー」


 で、星空野シータと桃野ヲヒメと同席して、どういう会話が展開するかというと非生産的な言葉がポンポン飛び交い。俺としてはこのままお引き取り願いたいのだが、その気は二人には無いらしく。


「大事件じゃないかな? これ……」


「全国のお茶の間噴飯だな」


 あの星空野シータと仲良くしている男子がいる。それだけでスキャンダル目的の報道陣は血が騒ぐだろう。


「それはヲヒメちゃんにも言えない?」


「ぐ。まぁ……」


 こっちはスターダムでこそないが、そこそこ人気のアイドルだ。


「でも経済的な問題で言えば星空野先輩の方が」


「私は破滅してもいいし」


「それほどまでに佐倉さんを……」


「愛してる」


 そーですかー。いささかツッコむのも疲れた。


「ところで佐倉さんはどこで星空野先輩と?」


「現場」


「……マネージャー」


「そゆこと」


「名刺交換とかしたんですか?」


「いや、営業は業務に含まれてないし。フレンチ奢ったくらい」


「うらやまし~~~~」


「わっはっは。私とマネージャーさんはそう言う関係なんだ」


 どういう関係だ。


「つ、付き合いませんよね?」


 桃野さんの声は悲痛で、縋るようで、盲目で。


「付き合いません」


 だから俺もはっきり言う。


「よかった~」


 へなへなと脱力して、安心する桃野さんだが。


「まぁそのうちそんなことを言えない身体にしてあげるから」


 中々星空野シータもへこたれない。


 俺はお代わりのアイスティーを飲みながらおっさりと場を流した。そもそも佐倉コーポレーションの世論的なことを考えるとここで星空野シータに手を出す理由が無いし。出した場合、星空野シータが一か月後に生きているかも怪しいレベル。何せ俺の周りは結構愛が重い。


「負けませんからね」


「ヲヒメちゃんにマネージャーさんを幸せに出来るの?」


「で、出来ますとも」


「マネージャーさん。私と結婚したら働かなくていいよ?」


「私もです! 佐倉さんはパチンコ打っているだけでいいですよ?」


 ああ、ギャンブルはあまり得意じゃねーの。せいぜいソシャゲのガチャを回すくらいだ。


「じゃあガチャ回してればいいから!」


「うんうん!」


 お前らは俺をどこへ導きたいのよ?


「愛してくれるなら何でもいい」


「右に同じく」


「言うほど大層な人間でもないぞ」


「……マジで言ってる?」


「まぁ佐倉さんらしいけど」


 さて、帰るか。茶をしばいたし。


「ねぇ~え。ホテル行こ?」


 甘えるように星空野シータが言って、


「佐倉さん~?」


 桃野さんが非難するような目で見るが、何もしとらんと思うぞ。そもそもホテル行かねーし。俺の一存で星空野シータを破滅させるわけにはいかないと言ったばかりだ。


「まぁマネージャーさんってちょっと男色なところあるしね」


「あ、わかります。腐男子ですよね。佐倉さん」


 ああ、それね。ルイが全部悪いんだが。腐女子の嗜好駄々洩れでコメントしているので、たしかに俺が腐男子に見えるだろう。ちょっと好きなサークル本だったらBLだろうと買うだけだぞ。多様性の時代とはいえ、男とそういうことをするのは俺にとっては悪夢だ。


「じゃあ私が女の子の良さを教えてあげるから」


「ご勘弁ください」


「ほんとーに女の子が好きなの?」


「もち」


 彼女いるし。二人も。今のこの状況は怒られるだろうなー。後で謝り倒そう。杏子も不満を持ってそうだし。まぁそっちは別にって感じだが。


「じゃあ、お疲れ様でしたー」


 俺は喫茶店の会計を電子決済で済ませて解散。


「ねーぇ。マネージャーさんの家に行っていい?」


「お断り申しあげる」


「私は知ってるもんね!」


 アユと一緒に来ていたからな。もちろんあげる気は無いが。


「じゃあな」


 俺はあっさりタクシーを呼び止めて、一人乗り込んでさよならした。まぁ星空野も桃野さんも駅近の喫茶店だし、放っておいてもいいだろう。俺も駅までタクシーで。そのまま家に帰る。施錠を開けて。


「ただいまー」


 家に帰ると。


「はぁ……はぁ……ルイ……もう辛抱たまらんデス」


「いや、その、イユリ。表情が怖いよ?」


「とにかくロリ男と百合エットのロールプレイをデスね」


 ドスッと俺がイユリにチョップした。


「俺のルイを抱こうとするな」


「いやん。俺のルイなんて……だぞ」


 ルイの枕詞に「俺の」を付けたのがルイには嬉しいらしい。


「でもルイのおっぱいはまだまだ大きくなりそうで……」


「夢があるよな」


 そんなわけで夕餉の準備に取り掛かる。


「放課後から帰るまでに遅かったね。何かしたの?」


「星空野さんとお茶してた」


「マ~ア~ジ~?」


「何もしてないから安心しろ。対抗馬として桃野ヲヒメも呼んだし」


「そういう問題じゃないの!」


 分かっているけど、じゃあ最適解って何よ?


「無視して帰ってきて」


「マネージャーとしてはスターガーリー51のセンターアイドルを無視するのはちょっとなぁ。会社に迷惑かけかねんし」


「ボクが嫌だぞ」


「ああ。俺も嫌だ」


「なので今日はボクの性癖に付き合ってもらいます」


 首輪をつけてどうのこうの。お散歩がどうのこうの。淫らに虐げられてどうのこうの。


「嬉しいか?」


「超絶嬉しいぞ」


 大丈夫かなー。オメガターカイト。マジで小さな穴の決壊でダムが壊れかねない。


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