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推しのアイドルが所属しているグループのメンバーが俺の家に入り浸る  作者: 揚羽常時


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第186話:集約すべきポイントがズレている


『ちょっとぉ! 放課後のアレは何!?』


 今日は全員オフ……というわけじゃないが仕事がいい時間に終わって、仕事についていた奴もオフだった奴も全員マンションに集まっていた。だいたいオメガターカイトのメンバーが杏子を除いて全員集まるのは珍しい。結構誰かしら夕方は帰れませんと言ってくるので。俺もマネージャーの仕事で同行したりするが。今のところは問題なく。


『放課後のアレって?』


 ルイとタマモとサヤカとイユリとアワセとリンゴ……プラス俺でグダグダしながら寿司を食っていた。ほら。アレだ。出前で有名なあそこ。で、テレビにはオメガターカイトの青春は愛より出でて愛より青しが放送されている。うーん。今日のリンゴちゃんは抜群に可愛い。


『顔隠した女子と一緒したって学校のネットワークで騒がれてるよ!』


 とは杏子のコメント。さっきからコメント連打している。どうやらさっき知ったらしい。それもSNSの情報で。俺が星空野と一緒に下校したのは事実なので、そこを否定する気は無いのだが。まぁそりゃそうだろうな……というのが正直なところ。


「ボクも納得してないからね」


「…………うー」


「そのー。誓って何もしておりませんし。そこは御法度リリンも……なぁ」


「何もはしてないがお茶はしてた」


 アウト?


「ギリセーフ」


「……お茶だけですよね?」


 当たり前だ。これでスクープショット撮られたら星空野シータも終わるが俺も終わる。いきなり星空野ガチ恋勢が俺を非難して、佐倉コーポレーションの株価が下落するだろう。


「なので感情がどうのと言うより、社会的な存在意義として俺はあいつに手が出せん」


「でも誘われていたよな?」


 リンゴさんの的確なツッコミ。


「まぁホテルに行かないかとは」


 そこを隠してもしょうがないし、そもそも応える義理もないので、あっさりと白状する。


「行ったの?」


「だから行かないって。マジで社会問題になら億じゃすまない額が損害になるんだぞ」


 この際俺が佐倉財閥の令息だとバレると厄介なことになりかねない。それは今の状況もそうだが、まぁオメガターカイトの場合はどうしてくれよう。


「っていうか。にゃんで星空野シータがおにーさんを?」


 それがわかれば苦労しないんだが。


「一目惚れじゃないデスか?」


 寿司をモグモグ食いながら、イユリがそう推測する。


「まぁわたくしとしましては星空野さんにマアジが寝取られるなら……あぁ!」


 まぁこの際アワセのことは放っておいて。


「物理的にどうこうなる可能性は無いので、そこは安心してもらって。けれども一目惚れ……ね」


 あながちないと言えるわけもなく。実際に俺のサングラスを取って、俺の顔を見た星空野の顔は恋する乙女だった。スターガーリー51のセンターアイドルが俺に惚れてくれるのは光栄ではあるのだが、ぶっちゃけそそられない。


「ルイとタマモの方が万倍可愛いんだよなー」


 ホケーッとウニを食いながら俺はそう呟く。そうして、次はホタテを取りながら周囲を見ると。


「「「「「「…………」」」」」」


 全員がジト目をしていた。


「な、何か?」


「マアジはこれだから」


「…………嬉しいですけど」


「純粋ではあるにゃーよ」


「お姉様って結構一途デスよね」


「ルイとタマモが! あぁ!」


「俺のテスタメイトが……」


 各々思うところがあるらしい。


「声に出てた?」


「バッチリと」


 以後気を付けよう。


『それで! 何したの!?』


 何もしてねーよ、と杏子に返す。


「っていうか杏子にはまだ言わないの?」


「この状況をか?」


 血が流れるぞ。


「最終的にはマアジ次第だとは俺も思うが」


「リンゴも自重しろよ」


「分かっていないわけじゃない」


 アイドル恋愛粛清仮面。まぁそのリンゴが俺に惚れているので、その金看板は意味をなしていないわけだが。


『デートなら私とすればいいじゃん!』


 おい。だからな。SNSとはいえだな。


「もういっそ寝取られビデオレターを送らない?」


 んなもん警察に持っていかれたら俺らが破滅するだろう。


「っていうかマアジは杏子はハーレムに入れないのか?」


「そもそも俺が付き合っているのはルイとタマモだけなんだよ」


「あぁ!」


「分かってはいるんデスけど……」


「サヤポンは親公認だよ?」


「俺の同意がないだろうが」


『明日問い詰めるからね!』


 勝手にしてくれ。ルビーの指輪は捨ててくれ。お前とそういう関係じゃないけど。


「ところでマアジにとって俺ってなんだ?」


「敵?」


「光落ちしないのか?」


 もう光落ちとか言っている時点でネットの荒波にさらされているな。


「ルイはそれでいいのか?」


「良くは無いけど。マアジが世界一カッコいいのは事実だから。女子は誰でも惚れるし」


「男子も惚れますデスね」


 はい。イユリ。だまらっしゃい。


「…………でも意外と私たちにほうれんそうはするんですよね」


 そりゃ彼女だしなぁ。他の女がアプローチしたら報告義務はあると思う。


『いい加減私を推しにしなさい』


「面倒。ルイ。あと頼む」


 個人情報の保護もへったくれもなく。俺は自分のスマホの操作をルイに投げ渡した。杏子の相手もそうだが、桃野ヲヒメと星空野シータもコメントをくれる。俺が対応すると精神的に疲弊する。その点ルイのワルノリはいい意味で匙加減が絶妙なので、安心して任せられる。


「マジで好き勝手やるよ?」


「出来るだけ俺の尊厳を失わない形でな」


 意味のない忠告と思いつつ、言わざるを得ないのも事実で。俺はテレビに映っている『オメガターカイトの青春は愛より出でて愛より青し』を視聴するのだった。ああ。やっぱり激辛企画は癒されるなぁ。頑張れリンゴちゃん。お前がナンバーワン……ではないが。


「おにーさん♡ 今日はサヤポンとぉ♡」


「ローテーションではそうだろうが。ローテンションだぞ」


「おっぱい大きい方がいい?」


 あながち否定できるほど悟ってもいないわけで。ルイもタマモも結構な大きさになっていて、しかも未だに成長途中という恐ろしさ。サヤカがダメなわけじゃないがな。


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