第5話 自己情報
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Lv.0
・名前 【オメガ】
・年齢 【0歳】
・種族 【瘴気─人型】
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……特性 【侵食】【】【】【不干渉】【】【再定義】……
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・スキル 【なし】
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突然目の前に現れた謎のそれに、俺は思わず声が漏れた。
それは、薄っすら光を帯びた四角いもの。
周りを紫の線で縁取られた、各情報のようなものが記された、板である。
……しかも、それらは何も無い場所に漂い、触れることもできないようであった。
「これは……なんだ。名前──”オメガ”?」
それが一体何なのか、見覚えすらない俺は答えを得られずにいた。
しかし、であればそれらからわかる情報を整理し、理解すればいいだけのこと。
……どうやらこの画面は、俺のすぐ近くの空中で停止し、僅かな動きについてくるようだ。
ということは、これらに書かれていることは恐らく……今の俺の情報、ということになるのだろう。
Lv.……レベル、というやつか?
ゲーム遊戯にはあまり触れてこなかったが、0という位なのだからきっと高くは無い。
名前、オメガ。年齢……0歳?
どう見てもこの女は、そんな赤子ではない。若く見積もっても、精々十代半ばがいいところだ。
……或いは、この”種族”、とやらが関係しているのか?
瘴気の言葉の意味は分かる、毒気を帯びた空気のことだ。だが、それが種族だと……?
それに、人型というのも気になる。その言い方では、まるで、この者が人では無いかのような──。
「──いや、これ以上は思考の無駄だな。今の俺の名前はオメガ、それが分かれば一先ず問題はない」
そも、俺がこの者は何者なのか知りたいと願ったのだ。
であれば、この結果に今は満足するべきだろう。
──まるで信用に値しない、理解不能が情報が増えたという事に。
結局、何も得られるものは無かった。
こんな冷たい水の中で、いつまでも時間を無駄にしてしまった。
……取り敢えず、ここから出よう。
そしてこの不快な寒気を解消し、周囲を捜索してみるしかない。




