第六章まとめ
第六章あらすじ
セントポルでの出来事を終えたエリス達『新たなる星座』は、王都グランヴェイルを目指して旅立つ。
ヴァルディスやセレフィーナ、多くの市民達に見送られた一行だったが、その道中は決して平穏なものではなかった。
盗賊の襲撃を退け、ベルハイムを経由してミネアヴィレッジへ。そこでエリス達は教会での治療や、捕らえられていた盗賊達への尋問に協力する。
一方、帝国ではレオネリアとメルキオラが、リディア、ソフィア、スピカと行動を共にしていた。
やがてエリス達も帝国へ向かうことになり、港町モニカを襲う大規模なスタンピードに遭遇する。
三体のキメラ、海上に存在する謎のゲート、そしてゲートを守る邪龍。
激しい戦いの末、エリス達はモニカを救い、リディア達三人も新たに旅へ加わることになる。
九人から十二人となった一行はミネアヴィレッジへ戻り、残っていた仕事を終える。
そして、いよいよ王都グランヴェイルへ向けて旅立つ時を迎えた。
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第六章の主な出来事
セントポルから王都への旅
セントポルを出発したエリス達は、メルキオラが改造した大型幌馬車で王都を目指す。
一見普通の馬車だが、防御結界や振動軽減の魔道具に加え、秘密の扉の先には居間やキッチンなどを備えた異空間が存在している。
旅の途中、御者台にいたエリスとマリンだけを見た盗賊達が馬車を襲撃。しかし、攻撃は結界に防がれ、異空間から現れたクラリス達によって盗賊達は制圧された。
その様子を監視していたノクスは、エリス達の馬車に何らかの秘密があるのではないかと疑い始める。
一行はベルハイムで盗賊達を引き渡し、ギルドマスターのローガンから金貨五十枚の報酬を受け取った。
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ミネアヴィレッジ
ベルハイムを出た一行は、ミネアヴィレッジへ到着する。
エリスとミリアは教会で治療を行い、クラリス達は盗賊への尋問に協力することになった。
通常の治癒魔法では治せない人々をエリスが治療していく一方、王都へ向かう旅とは別の場所でも新たな出来事が起ころうとしていた。
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帝国でのレオネリア達
帝国側では、レオネリアとメルキオラがリディア、ソフィア、スピカの三人と行動を共にしていた。
リディアは元王国騎士で、クラリスが騎士団にいた頃の部下。新人騎士だった頃から「白銀の剣姫」であるクラリスに憧れている。
三人はアルカンダダンジョンを目指していたが、まだ探索には入っていなかった。
その後、エリス達も帝国へ向かい、港町モニカで大規模なスタンピードと戦うことになる。
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モニカのスタンピード
海から大量の魔物が押し寄せる中、エリス達は複数の部隊に分かれて戦闘を開始する。
そこには、それぞれ異なる能力を持った三体のキメラが存在していた。
≪メデューサクラゲ型キメラ≫
最初に戦ったのはクラリス達。
透明な触手などを持ち、通常の剣では戦いにくい相手だったが、メルキオラが状態異常への対策を施し、さらに武器へアビスソードを付与。
クラリス達は連携して核を破壊し、キメラを撃破する。
≪シーホース型キメラ≫
続いてルシアン達が、タツノオトシゴとカジキを合わせたようなキメラと戦う。
このキメラは特殊な偽装核を持っていた。
偽装核を破壊した瞬間だけ本物の核が反応するが、すぐに新しい偽装核を作り、本物は活動を止めて再び隠れる。
本物を破壊しない限り偽装核は作られ続けるため、レオネリアが核を見極め、ルシアン、カイル、ミリアと連携して攻略した。
≪クラーケン型キメラ≫
最後はエリス、マリン、ソフィア、スピカ、セラの戦い。
巨大な触手をエリスとソフィアが切り刻むが、核には対魔結界が施され、セラでも位置を特定できない。
そこでマリンとスピカが合体魔法を放ち、キメラへ大きなダメージを与える。
その瞬間だけ露わになった核をエリスが捉え、一撃で破壊した。
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海上のゲートと邪龍
三体のキメラを倒した後、セラが海上に浮かぶ異常なものを発見する。
それは、セントポルでエリスとセラだけが目撃したゲートと同じものだった。
ゲートから魔物が出現していることから、エリス達はこれがスタンピードの原因だと考える。
ところが破壊へ向かおうとしたところ、海中から巨大な邪龍が出現。
邪龍は極めて頑丈で、エリス達の攻撃もほとんど通らない。
自分達だけでは時間がかかると判断したエリスは、通信機で仲間達を呼ぶことを決断する。
メルキオラの転移魔法によってクラリス達、続いてルシアン達も集結。
邪龍を倒す班とゲートを破壊する班に分かれて最終決戦へ挑んだ。
メルキオラのアビスバインドでも邪龍を拘束することはできなかったが、エリス達が同じ場所へ攻撃を集中。
さらにメルキオラとマリンの合体魔法で大きなダメージを与え、最後はエリス、クラリス、レオネリアの剣へアビスソードを付与して攻撃を重ね、邪龍を撃破する。
同時にもう一方の仲間達もゲートの破壊に成功。
モニカを襲ったスタンピードは終息した。
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モニカで新たな仲間
戦いを見ていたモニカの騎士達から感謝された一行だったが、身分証の確認を求められて問題が発生する。
エリス達は転移魔法で帝国へ来たため、正規の入国手続きをしていなかった。
そこでメルキオラが全員分のビザを偽造し、その場を切り抜ける。
その後、宿でリディア達と改めて話し合いが行われた。
クラリスから境界の子の役目やエリスが目指しているものを聞いたリディアは、クラリス達と共に行きたいと考える。
ソフィアとスピカも同行を決め、三人は正式にエリス達の旅へ加わった。
さらに三人には、
エリスの前世が魔族の女王エルシアであること。
レオネリアとメルキオラが魔族であること。
セラが女神セレネから授けられた聖獣であること。
という一行の秘密も明かされた。
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モニカ領主からの褒賞
翌朝、モニカ領主から褒賞が届けられる。
報奨金は帝国金貨百枚。
そのうちリディア達三人の取り分として、クラリスは二十五枚をリディアへ渡した。
さらに、モニカを救った功績によって、
ヴァルガディア帝国への永久入国許可証
も与えられる。
偽造ビザでその場を切り抜けたエリス達だったが、これによって今後は正式に帝国へ入国できるようになった。
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十二人となった『新たなる星座』
モニカでの用事を終えた一行は、リディアがメルキオラに作ってもらった魔道具を回収。
その後、ミネアヴィレッジへ戻った。
そこでリディア達三人も馬車の異空間へ登録され、モニカでメルキオラが話していた「三人の部屋」の意味を知ることになる。
ミネアヴィレッジでは中断していた仕事を再開。
スピカもエリス、ミリアと共に教会で治療を行う。
そこでスピカは、エリスが失われた少女の腕や男性の足を元へ戻す光景を目撃し、なぜエリスが「聖女」と呼ばれているのかを実感する。
一方、リディアはクラリスの尋問を手伝い、笑顔で剣に手を掛けただけで盗賊を素直にさせるクラリスを見て、憧れの元上官の知らなかった一面を知ることになった。
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第六章の終わり
それから三日後。
盗賊への尋問もひと段落し、教会にもエリスでなければ治せないような重症者はいなくなった。
翌朝の出発を決めた一行は、お世話になった人々へ挨拶に向かう。
クラリスとルシアンは村長アルガスへ。
エリスとミリアは教会のポーラへ。
ポーラから、
「皆様に、女神セレネ様のご加護がありますように」
と言われたエリスは、そういえば最近セレネに会っていないことを思い出す。
その夜、一行は『一番亭』でリディア、ソフィア、スピカの歓迎会を開いた。
セントポルを出発した時には九人だった一行は、十二人へ。
こうして王都へ向かう長い旅に一区切りがついた。
翌朝――。
エリス達はいよいよ王都グランヴェイルを目指す。
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第六章・主要登場人物
『新たなる星座』
エリス
境界の子であり、前世は魔族の女王エルシア。聖・光属性を持つ剣士で、人々から「聖女」と呼ばれている。
マリン
エリスの親友。風と火の魔法を扱う魔法使い。
クラリス
エリスの母。元王国騎士で、二つ名は「白銀の剣姫」。
ミリア
マリンの母。修道女で治癒魔法を得意とする。
ルシアン
旧『白銀の聖剣団』の魔導士。元Sランク、現在はAランク。
カイル
旧『白銀の聖剣団』の弓使い。二つ名は「鷹の目」。
ガルド
重騎士。元王国騎士でもある。
レオネリア
エルシアの元側近。魔族の女騎士。
メルキオラ
エルシアの元側近。魔法と魔道具に長けた魔族。
セラフィス(セラ)
女神セレネからエリスへ授けられた、白いフェンリルの聖獣。
新たな仲間
リディア
元王国騎士。新人時代の上官だったクラリスに憧れている。
ソフィア
リディアの仲間。前衛として戦い、モニカではエリス達と共闘する。
スピカ
リディアの仲間。魔法やヒールを使用でき、マリンとの合体魔法も扱う。
その他
ローガン
ベルハイム冒険者ギルドのギルドマスター。元Bランク冒険者。
アルガス
ミネアヴィレッジの村長。
ポーラ
ミネアヴィレッジの教会でエリス達の治療に協力する女性。
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魔族側
ゼルヴァーク
現在の魔王。かつてエルシアに仕えていた宰相。
ディアゼル
魔族軍の将軍。帝国への侵攻準備を進めている。
グリムヴァル
キメラの研究・改造を担当する魔族。
ノクス
エリス達を監視している魔族。
シャドウウォーカー
偵察や情報収集を担当する魔族側の隠密部隊。
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天界側
セレネ
天界の女神。エリスを見守り、聖獣セラフィスを授けた存在。
アテナ
天界の勇者。セレネと共にエリス達を巡る状況に関わる。
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第六章終了時点
第六章では、王都を目指す旅の中で『新たなる星座』にリディア、ソフィア、スピカが加わり、一行は九人から十二人となった。
魔族側のキメラも、偽装核や対魔結界などセラの核探知を意識した仕掛けを持つようになり、戦いはさらに複雑化している。
また、モニカを救ったことでヴァルガディア帝国への永久入国許可証を獲得。帝国との新たな繋がりも生まれた。
仲間を増やし、さらに大きくなった『新たなる星座』。
ミネアヴィレッジでの用事も終わり、エリス達は再び王都グランヴェイルを目指して旅立つ。
しかし、王都へ辿り着く前に一行が立ち寄ることになるのは、多くの人と物が行き交う交易都市――アルフェリア。
十二人となったエリス達を、そこで待っているものとは――。
次章、
第七章 王都へ続く道 ― 交易都市アルフェリア ―
王都を目前に、エリス達の新たな旅が始まる。




