第131話 今後の方針
俺は今後のことをみんなを集めて話した。
メンバーは俺、アリッサさん、オルガさん、ノエルさん。
エリザちゃん、侍女のネリーさん。
従業員のアルバンさん、アルシアさん、アディちゃんだ。
「どうしたの、エリアス君。みんなを集めたりして」
アリッサさんが尋ねてくる。
「実はみんなに聞いてもらいたい話があるんだ」
「「「 話?? 」」」
「実はオルガさん達には話してありますが、アスケルの森を開拓中です」
「「「 アスケルの森?! 」」」
事前に知らされていないアルバンさん達は驚いた顔をしている。
「そんなことが可能なのでしょうか?あそこには高位の魔物が居ると聞きます」
アルバンさんが聞いてくる。
もう、あまりいないと思うよ。
どんなに強くても生物は、飢えには勝てないからね。
「大丈夫です。アレン領から、開拓村までの道を整備し建物も創りました」
「そこまで進んでいるのですか?!」
「えぇ、そうです。農地も開拓し小麦や根菜類のじゃがいも、人参なども種を撒いています」
「それは手際の良いことですね」
「エリアス商会はアルバンさんに任せ、俺達は開拓に専念したいと思います」
「そ、そんな。いきなり、そんなことを言われましても」
「大丈夫ですよ、それに醤油やソース、味元の納品分は届けますから」
「それはそうですが…」
「俺も商業ギルドやアバンス商会に収める、家具や魔道具があるので様子を見に寄りますから」
「わ、わかりました。このアルバンにお任せください」
それから俺とアルバンさんは、なごみ亭、商業ギルド、アバンス商会の順に今後は、エリアス商会はアルバンさんに任せることを回って話した。
アスケルの森を、開拓していることを話すと口をあんぐりと開けていた。
住民も集まり異種族と呼ばれる人達を受け入れていることを話した。
そして話しておかなければいけない人がもう1人いた。
アレンの領主、ドゥメルグ公爵だ。
事前の連絡もせず会ってくれるのか分からないが、公爵の屋敷に向かった。
すると執事のアルマンが出てきて公爵は会えるという。
「さあ、お入りください」
俺達は丁重に居間に通された。
そしてお茶を運んできてくれた。
ソファにはドゥメルグ公爵が座っている。
「エリアス君。商会の従業員を連れて、今日はどのようなご用件かな?」
アルマンさんには事前にアルバンさんのことは話してあった。
しかしアルバンさんが奴隷だと言う事は、知っているような口ぶりだ。
さすがこの街の公爵。
情報通だね。
「はい、先日お話したアスケルの森の開拓の件です」
「あぁ、干渉されない場所を作りたいといっていたね」
「実はもう開拓が始まっておりまして」
〈〈〈〈〈 ブゥ~~~~~!! 〉〉〉〉〉
お茶を飲んでいたドゥメルグ公爵が、口からお茶を噴出した。
とっさに手を翳し、ストレージで収納した俺は汚れずに済んだ。
良かった、ストレージがあって。
おっと、ご免よアルバンさん。
俺の横に座っていたアルバンさんは10のダメージを受けていた。
「こ、これは失礼した…」
執事のアルマンがタオルを持ってきてくれた。
「しかし本当かね?開拓が始まっているというのは」
「本当です。俺だけではなく森に住んでいる、あなた達が異種族と呼ぶ人達の力を借りていますが」
「異種族か…。あの森に住んでいられること自体、力のある種族のはずだ」
俺もそう思う。
弱ければ魔物の餌になっているだろうから。
「それで私に要件とは?」
「貿易の話です」
「貿易?」
「はい、そうです。アスケルの森はどの国の領土でもなく、開拓する予定もないと伺いました」
「その通り」
「ではどの国の領土でもない土地を、開拓すればそれは国です」
ドゥメルグ公爵は意表を突かれた顔をしていた。
「言うとおりだ。後は回りの国々が国と認めて初めて国家だが」
「はい、それは分かっております。ご存じかと思いますが、今度ファイネン公爵家のお嬢様と婚約いたしました」
「あぁ、伺っているよ。おめでとう」
「ありがとうございます。まずは俺がやりたいのは鉱物です。アスケル山脈には豊富な資源が眠っています」
「勿論、知っているよ」
「ファイネン公爵家を通る、王都までの道は整備しましたが何分距離があります」
「そうだな」
「そこで一番近いこの街と貿易をしたいのです」
「だがそれはそれで、君のことが公になるだろう。良いのかい?」
「この前の神託はこの国のシャルエル教団の巫女全員に降りたはずです。それなら王族や高位の貴族に、俺のことが知れ渡っているはずで…。今更逃げ隠れをしても」
「それはそうだな」
そして20日が過ぎた。




