ゴーレムって疲れるんだな
「なんだこれ!思ったよりきつい!」
体に白い膜が覆い
そこから体に少しピリピリとした痺れるような
感覚が広がる
「主様、それは呪いです」
「呪い!!」
「はい、主様は実体がダンジョンです
そしてゴーレムに乗り移っていますゴーレムはダンジョンの一部ですが
あくまで主様では無く主様の分身なんです」
「何それ初耳!」
「はい、ですから呪いによって少しだけ主様本体との
関係を切り離しているんです」
「ジェントル、それって大丈夫なのか?」
「問題はないです
ゴーレムは魂が無く器だけの存在です
外に行こうとして弾かれることは無いですよ」
「いや、そうじゃなくて呪いの方…………」
「大丈夫です。呪いと言っても初歩の初歩
の部分ですから」
「まぁ、信用はするが…………」
そして訓練が再開される。
ゴーレムには体力が無い実質無限だ
だがこれは全身に負荷がかかる久しぶりに感じた感覚
疲労って奴も感じれるようになっている。
「主様に足りないのは様々ですが
体をちゃんと動かして無いんですよ」
「それはどういうことだ?」
「ダンジョン!簡単な事ジェントルの攻撃
避けれないであろう?」
「確かに組み手でもジェントルの攻撃は避けれないけど
攻撃は見えるんだが本気を出せば避けれると思う」
「本気を今まで出さなかったような口振りであるな!
ジェントル!」
「分かってますよラット
主様が本気を出していない事ぐらい知っていましたから
主様、一度本気で私の攻撃を避けてください」
「分かったやってみるよ」
俺はジェントルと距離を取り
ジェントルの出方を待つ
転生前は喧嘩もしたことない一般人だったが
圧倒的強化された動体視力でどうにかしたい
「行きますよ」
ジェントルのその掛け声一つだけで場面は急激に動き出す
二十メートルほど離れていたがそれも一瞬で詰められる
いつの間にかジェントルとの距離が無くなっていたんだ
「くっ!…………」
俺はジェントルの手と足を見て近距離の戦闘に備える
だが何もすることは無く
俺に衝撃が走る
そこで試合が終了した。
「主様、やはり手と足に注意をしていて全体を見れていないですね
頭突きをするとは思いませんでしたか?」
「ちょっと予想が出来なかったよ
いきなり距離を詰められて
いきなり頭突きをされるとは」
「ダンジョンよ、
お主は相手の出方をある程度仮定して
動いているな?」
「そうです」
「やはりであるか
そうだな前の世界では戦闘の経験がない事は一目瞭然
圧倒的に経験と知識が不足している
そんな状態では強大な魔物には勝てなくなるぞ」
「俺の世界は魔物がいなかったし俺の国は
小競り合いがあったが言い合うだけで
人が死ぬなんて滅多に無かったから
俺の目標はダンジョンで日本にいた時みたいに
ダラダラ過ごすことなんだよ」
「平和であったんだな
だが、今はそうは行きはしないダンジョンには
人が必ずと言って良いほどに攻略しようと
する者が現れるであろう
この世界で平和とは力なのだから」
「ラットが平和は力と言うとは驚きですね
昔から戦いを求めていたはずですが?」
「あの時の我輩は強かったからな
一人でも何とかなったが
今はラットの身
慣れないままで戦うななど愚行に等しい
命より大事な物は無いからな!」
「ラットあなたがそれを言いますか?」
「昔の事はどうでもよかろう!
それよりもダンジョンよ
訓練に戻るぞ、やる事は戦闘だけでは無い
この世界についても勉強して貰うぞ」
「そこは私にお任せ下さい
元主様と一緒に様々な事をしましたから
元主様と主様は同じ世界から来たと思います
なので知識元主様の最初の頃と変わりがないと思います
なので私が教えます」
「そうだな、それでいいであろう
それとあのメアリと言われる貴女はどうするのだ?」
「メアリさんは戦闘面では訓練をしません
知識面で訓練をして行く方針です」
「どうしてだ?ジェントル
あの貴女は魔法の才能があるぞ
今でも魔女と言われている程だ」
「だからですよ
メアリさんは疲れていますし
力の制御も出来ていますしね」
「ジェントルがそう言なら良いが……
今から始めるからもう呼びに行ったほうが良いんじゃないか?」




