高貴なるジャイアントラットと影
我輩は高貴なるジャイアントラットである。
やはり、ラット達の連携は無限の可能性があるとほとほと感じられるのだ、
そして、人間と渡りあえるほどに連携を強化した我輩はやはり凄いのだろう。
ふふ、普段は慢心はしないのだが
今だけは良いだろう、
主の作戦があったとはいえ、
荷物をほぼ無傷で確保し華麗な逃走
少しアクシデントがあったが問題なく
処理をした。
部下達の活躍に笑みが止まりませんね。
おっと、油断してはなりませんね、
今もダンジョンの入り口の外で大勢の人間がいるらしいのだ、
いつもより警戒し、少し鍛錬の時間を短くしてみましたが今のところは異常が無いですね
久し振りに私も最大限に警戒しているところですね、
いつもより不規則な動きをして周囲の警戒をしているところですね
そう自分の考えに浸っていると仲間のラットの甲高い鳴き声がダンジョンに響き渡った。
この鳴き声は!襲われています!!
助けに行かねば!
連絡用のラットはもうジェントルに敵が来たと言っておきましょう。
でも妙ですね、ダンジョンの主が気付かないのは行って確かめてみましょう。
鳴き声の方に走って行くと
二匹の倒れたラットがいた重症だが治療をすれば治る程の怪我だ。
はて、誰がやったのでしょう?
周りを見渡してみるが何もいませんね、
敵の足跡も無い、
かなりの手練れなのでしょうね
私も本気で警戒しなければ行けないようですか…
全力で警戒する、
音と臭いに神経を集中させ
元々持っている暗視の能力を全解放する。
見つけましたね!!!
ジャイアントラットは隠れている敵に全力の体当たりを繰り出すが
今のを避けますか、完全に不意を突いたと思ったが
前世と違って身体が違うのも一因か……
いや、今は前世を考えるのはやめときましょう。
今はただのジャイアントラットです。
ただの高貴なるジャイアントラットですからね、
見せてあげましょうか!
私が育てたラット達の連携を!
ラットは凄いですからね!!
今から名も知らない、あなたにラットは弱いと言う常識を覆してみましょう!
転生直後はラットと嘆きましたが、
今はラットの可能性に胸が踊らされますね!!
直接敵の居場所が分かるのは私だけ
ですが、
他のラットは敵を囲み逃げ出せない様に
しましたからね、
実際一対一ですが囲まれていると言うのはかなり緊張しますからね、
私の方が有利でしょう、
本気で戦う相手が居なかったので丁度いい
練習相手ですかね、
ついでに私の可能性についても考えるため
自分の強さを把握してみましょう。
影
ダンジョンに入るのは初めてだが
暗いのは予想内だ。
暗視スキルを駆使して出来るだけ音を立てずに移動し、常に隠密スキルを使って
周りを警戒する。
地面には人の足跡が3つ
あいつらのだろう
だが、魔物の足跡はあるにはあるが
足跡を消して行動しているな
トップが相当な知能持ちか
かなりの知能持ちの変異体の集まりか
どちらかだな、
だが戦闘能力は高い《正義》の奴らが
負けるというのは
かなりの戦闘能力を持っている個体がいるという事だ。
直接に戦闘は避けたい
ならば、魔物を一箇所に集めてその中で
特殊体や変異体を探し
あわよくば殺し、最悪でも姿を確認して報告
する。
そうと決まればどうお引き出せば良いだろう
知能が高いのならば
仲間を傷付け助けを呼ばせるか、
それで来ないなら他に方法はある。
出来る事からやっていく、
それが暗殺者の時の俺の掟だ。
10分後
いたがやはり自分の勘が当たったか…………
ラット達がやはり何かに統率されているな
ラットは普段大きな群れか
一個体だけで移動するものだが
三匹一組を崩さず周りを常に警戒する動きを見している。
だが俺には関係がない
三匹が隙が無いのなら三匹同時に攻撃したら良いだけだ。
死なない様に重傷ぐらいの傷を付け
死角に隠れ仲間が来るのを待ち構える。
来たようだな、
ジャイアントラットか来たがこっちに気付く
様子が無い
だが最大限に警戒する。
色々な騎士が倒れたこのダンジョンはどんな事が起きるか最悪の事も想定しなければならない。
意外にもジャイアントラットは普通で変異個体であるのは分かるが
特化して何か優れている様には見えない。
少し目線を外した振り向いた先には
黒い塊が高速で飛来する。
本能で避けたが、影は内心驚いていた。
ジャイアントラットごときに自分の存在を認識されたという、動揺があったがこれぐらいは想定内として
すぐに意識を切り替える。
(囲まれてるな)
冷静に状況を判断して
自分のピンチになってるのを感じながら
どう逃げ出そうか
何パターンか考えている。




