三章
気づいてしまったんだがコメディー展開が無い………
街の外には広い平原がひろがっている。
『スライム大平原』
その名前の由来は、そのまんまの意味で、スライムがはびこっているからだ。
作品によって全然強さが違うモンスターであるこいつ等はこの世界では、種類によって強さが全然違う。
全ての生命体の始祖である生命体。それがこの世界のスライムだ。
この世界のスライムはA、B、C級、原初に分けられる。
まずC級。体長は20センチぐらい。この程度なら、普通の成人男性でも、コアを破壊することができる。スライムの体内には、スライムコアという心臓部が有り、これを破壊しない限り消滅しない。C級は普通に素手でもコアを破壊できるので、特に脅威じゃなく、子供達のこずかい稼ぎのターゲットになっている。食用になるのもC級だ。
次にB級。体長は2メートルから3メートルぐらい。B級になると、もう一般人には対処できない。それこそ中堅冒険者ぐらいでなければ討伐できない。まず、コアの外側が酸の層になっていて、ミスリル合金製の剣などしか通らない。攻撃方法も、酸性の毒を飛ばしてくるので非常に厄介だ。
A級はといえば、もう国の腕利きの兵士や冒険者を集めて挑まないと討伐できない。体長は大き目の屋敷ぐらいで、物理攻撃がほとんど効かくて、高い魔法耐性があり、『暴食』という全ての有機物をエネルギーに変換するという固有スキルを持っているので、その強さはドラゴンにも匹敵すると言われるほどだ。
原初は、その名の通り原初だ。過去に一度しか目撃例が無く、それも光っていてよく見えなかったということだ。遥か昔には数多く存在していたようだが、今は目撃例が無い。文献によると目撃者の証言の様にその体は光り輝き、あらゆる攻撃を無効化するらしい。
幸いながらこの平原にはA級は生息していなく、B級の数もそんなにいない。
さて、今日俺が受けたクエストはB級スライムの、その特徴から『スカーレット』という二つ名がついた個体の討伐だ。
レッドスライムから進化した個体らしく、その移動速度が異常なためついた二つ名だそうだ。
いくつかのパーティーが受けたそうだが、どのパーティーも失敗したため、俺に回ってきたということだ。
「あれか……?」
遠くで角兎の群れと交戦中の赤いスライムがそうだろうか。
40羽近くの角兎達を、素速い動きで確実に仕留めている。気づいたら群れは既に壊滅していた。
「『投擲』!!!」
俺は角兎を捕食中のスライム目掛けて、純ミスリル製の針を『投擲』した!!
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「『スカーレットの討伐』の報酬、65000ヒロシです! 」
俺は冒険者ギルドにて、スカーレット討伐の報酬を受け取っていた。
「おい、アイツが噂の『スライムスレイヤーのカズト』だってよ!」
「マジか! 俺等が手こずっていたスカーレット討伐を成功させるとは流石『スライムスレイヤー』だな! 』
周りの冒険者が、俺の事をそう呼んでいるのが聞こえる。
俺もとうとう二つ名持ちか……
異世界転生してから二週間、スライムだけを狩続けていただけあって、B級程度は俺の敵ではない。
「おっちゃん! スライム定食一つ!」
「あいよ!」
いつものメニューを注文し、席に座ろうと……
座ろうと…………
「あれッ?! 俺なにやってんだッ?!?!」
そろそろ仲間が出来る予定です……




