一章
「あの、俺ってどうて死んだんですか?」
俺はアリア様にそう尋ねた。
ぶっちゃけどう死んだのかなんて覚えていない。
唯一覚えているのは、頭に何かを打ち付けたような衝撃。
多分それで死んだのだと思う。
もしかしたらその衝撃で忘れてしまったのかもしれない。
さすがに自分の死因ぐらい知りたいのだ。
「それでは、これをご覧下さい」
アリア様は微笑んでそう言うと、パチンッと指を鳴らした。
何これ可愛い。
そんなどうでもいい事を考えていると、俺の前に映像が映し出された。
俺の学校の映像が。
「へ?」
思わず間抜けな声が出てしまった。
なにこれ凄え。
多分神の神的なアレなパワーで写しているのだろう。
俺のそんな心中などお構い無しに、映像は進んでいく。
内容はこうだった。
登校→椅子引く→後ろのヤツが戻す→転ぶ→机の角に頭打つ→死
タカシイイイイイイイイイイッッッッ!!!
「何してくれてんだよ……」
俺は思わずそう呟いた。
「あの……あまり隆さんを責めないであげてくださいね? 彼はあのあとトイレで泣いていたのですから……」
マジか。
タケシそんな奴だったっけ。
「さて、木村さん。貴方には二つの選択肢があります」
アリア様は指を二本立て、
「一つ目は、新しくこの地球で人間として第二の人生を送る。二つ目は、天国に行って百年くらいそこで過ごす。どうしますか?」
俺にそう尋ねた。
「うーん……天国か……」
「あ! 言い忘れましたが、天国は、木村さんが思っているような場所では無いですよ?」
俺の呟きを聞いたのか、アリア様がそう付け足した。
「転生を繰り返すと、魂は消耗して、いつか壊れてしまいます。そうならない為に、魂の休養所として天国があるのです。魂の状態なので肉体がないため、寝ることや食べること、遊んだりなんてできませんし、日向ぼっこもできませんよ? ゲームなんて論外ですから。」
その言葉に、俺は頭を抱えた。
マジか……
天国ってそういうとこなのかよ……
「天国に行く人っているんですか? つまんなそうなとこだし、行っていいことなんてないと思うんですが……」
何となくそう聞いてみた。
でも、魂が壊れてしまうのなら、何回かの転生に何回かは天国に行かないといけないのかもしれない。
「天国に行く人ですか……。結構いますよ?
特にお年寄りの方に多いですね。木村さんのように若い人はあまりいないですね。木村さん、実は貴方には、もう一つ選択肢があります」
アリア様はそう言って微笑んだ。
アリア様が言ったことをまとめるとこんなかんじだ。とある世界で、とある人物がとある悪魔を召喚したら、暴走して世界の人口の半数近くを殺したそうだ。そしてその時、殺した時に、その魂まで破壊したせいで、生まれてくる人が減っちゃったから、他の世界から連れてこようということらしい。それも今の姿で。
その世界はゲームやラノベなどでよくある魔法も冒険者も魔法もアリアリの異世界で、転生者はその世界の人々と比べてステータスが高いそうだ。
行かないわけがあろうか!!
「では、この世界でよろしいですか? 」
アリア様が最後の確認をしてきた。
それに対して俺は……
「もちろん!!」
その答えに、アリア様は指をパチンッとならし、俺の目の前が一瞬真っ白になって、
ーー目を開くと、中世風の街が広がっていた




