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“味がしない”と捨てられた私、吸血鬼王に餌付けされてクイーンになりました  作者: 絹ごし春雨


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9話  間違った評価

 広間には、いくつもの料理が並んでいた。


香りが、混ざり合っている。


豪華で、派手で。


——少しだけ、重い。


「今回の選定は重要だからな」


聞き覚えのある声に、肩が揺れる。


「適当なものは弾く。質が低いものは論外だ」


レオンが、中央に立っていた。


当然のように。


評価する側として。


「……」


少し離れた場所で、リディアは立ち止まる。


その隣に、リカルド。


何も言わずに、ただ見ている。


「次」


レオンが手を振る。


料理人の一人が前に出て、皿を差し出した。


濃い香りが、さらに強くなる。


一口。


レオンは気軽に口に運ぶ。


「……悪くないな」


レオンは軽く頷いた。


「ちゃんと味がする。こういうのでいい」


皿を置きながら、続ける。


「印象に残る。食べた感じがする」


「次もこの方向で出せ。ぼやけたのは要らない」


当然のように言い切る。


誰も逆らわない。


それが正しい評価みたいに。


リディアは、視線を落とす。


さっき、自分が作ったものとは。


まるで違う。


でも。


——本当に、それが正しいのだろうか。


ふと、隣を見た。


リカルドは、何も言わない。


ただ。


静かに、料理を見ている。


その視線が。


なぜか、少しだけ冷たく見えた。

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