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“味がしない”と捨てられた私、吸血鬼王に餌付けされてクイーンになりました  作者: 絹ごし春雨


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11話  機嫌がいい理由

 広間を出たあとも、頭の中が静まらなかった。


あの皿。


選ばれた料理。


——自分が、作ったもの。


考えれば考えるほど、落ち着かない。


どうして、あそこにあったのか。


どうして、選ばれたのか。


足が、止まる。


「……リカルド様」


呼びかけると、振り返る。


その表情を見て。


少しだけ、息が詰まった。


いつもと同じはずなのに。


ほんのわずかに。


機嫌がいいように見える。


「どうした」


穏やかな声。


何も、知らないみたいに。


「……いえ」


言えなかった。


聞けば、全部分かってしまいそうで。


「そうか」


短く返して。


それ以上、何も言わない。


ただ、こちらを一度だけ見て。


ほんの少しだけ、目を細める。


満足しているみたいに。


「戻るぞ」


それだけ告げて、歩き出す。


ついていくしかない。


でも。


胸の奥が、落ち着かないまま。


——あれは、本当に偶然だったのか。


答えは、もらえない。


それでも。


どうしてか。


この人は、知っている気がした。

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