一诺は思考が晴れた
きっと角ばった石などで頭を何度も何度も何度も叩かれればこんな痛みになるんだろうなと思えるような、そんな頭痛。
尖った何かで何度も叩かれているような、刺さっているような、そんなガンガンした痛みが一诺の頭を襲っていた。
全てがガンガンと響き、三半規管に影響があった時のように視界がぐわんぐわんと揺れている。
「ナージャ・ノヴィコヴァ!早くソイツから距離を取れ!」
「きゃ……っ」
動けない。
一诺は動けなかった。
助けなければと思うのに。
……别摸!
触るなと叫び引き剥がさなくては、と一诺の中で声がする。
けれど動けない。
身体が言う事を聞かなくて、まるで自分の体ではないかのよう。
「離してください……!」
ナージャが嫌がっているのはわかるのに、動けない。
何も出来ない。
何をしたら良いかがわからない。
頭の中が真っ白で、真っ暗で、マーブル模様のように全てが重なり混ざり合いよくわからない色になってごっちゃになって元の形なんてわからなくなって。
……俺は。
夢のような幸福が崩壊し、崩れ去っていく。
崩れると共に一诺の中で何かがどんどん壊れていく。
何がしたかったのか、何を求めていたかもわからなくなっては思い出し、けれどまた混乱が襲い掛かって頭の中が台無しになる。
一诺はもう、自分がいつも通りの自分の形を保てているかすら、わからなかった。
「ええい!」
マショー家のヴァレーラが叫ぶ。
「今はとにかくその怖いヤツから距離を取るのが先決だろう!お前に万が一があったらどうする!?俺はまだお前に謝罪をしていない!」
「ぃ痛…………っ!」
ギリリとナージャの腕を掴むヴァレーラの手に力がこもったのを見た瞬間、一诺は怒りと共に己を思い出した。
……ナージャ様に何をしている!
「ナージャ様……!」
一诺はヴァレーラからナージャを守ろうと手を伸ばし、
「……っ」
本当に自分などが手を伸ばし、触れても良いのかと視界が揺れた。
手が止まった。
相手に触らせたくないが、自分のような存在が触れる事も許せない。
一诺自身が、許せない。
……手を伸ばして、そして、俺までも拒絶されてしまったら?
拒絶される理由しかない。
だって全てが露呈してしまったのだから。
そして拒絶されれば一诺の心は完全に崩壊するだろう。
……拒絶など、されたくない。
何て勝手な物言いだ。
脳内で自分の声がそう言った。
勝手なエゴで勝手に刺客であり続け勝手に適当な情報のみを流していたという、押しつけがましい行動しかしていない癖に。
今まで勝手にそれらを押し付けていながら拒絶をされたくはないなど、何て馬鹿馬鹿しくて滑稽な主張だろうか。
……見ないでください、ナージャ様。
ナージャは涙が滲んだ青い目を限界まで見開き、信じられないものを見る目で一诺を見ていた。
それは拒絶の目なのだろうか。
一诺のような刺客に触れられたくないと、今まで信頼していたと思っていた従者に裏切られたと、そういう目なのだろうか。
……そんな目で、見られたくはなかった。
信じられないものを見る目を向けられる事が、何よりも辛い。
違うんだと、刺客ではあるが情報操作の為なのだと、そう叫びたい。主張したい。
けれど秘密裏、どころか勝手なエゴでやっていた事であり、誰にも伝えていない事。それで二重スパイが成立するかと言えば、否だろう。
彼女ならわかってくれるとか、そういう意図があってやったものではないのだから。
……俺はただあなたのそばに居たくて、あなたを害する要素を少しでも減らしたくて。
それがエゴでは無いと誰が言える。
お前こそがナージャを害する悪だろうと、誰もが指を差すだろう。
キリキリカチャカチャ。
視界が歪み、どこかから聞こえる歯車の音が頭を揺らす。
気分はまるで、全ての悪だくみを暴露され追い詰められた悪役だった。
……違う、俺が考えてたのは、違うんだ。悪だくみなんかじゃない。全てはナージャ様を守る為の!
本当にそう言えるのか。
脳内に響く自分自身のその声が、崩れ行く幸せに必死に追い縋ろうとして言い訳を重ねる一诺の心に突き刺さる。
そう、わかっているのだ。
これはわかっている自分の声。
言い訳をするという事は、言い訳をしなくてはならない真実を知っているという事でもある。
……このまま任せた方が、ナージャ様の幸せに繋がるのか?
ナージャの嫌がる姿を見るとそうは思えない。
反吐が出る程嫌いな特待生とその仲間に任せるなど許せない。
けれど、自分よりは。
自分なんかがそばに居るよりは。
……俺などよりも、そちらに居る方が、まだ、まだ、ずっと、ナージャ様の、為に。
何故一诺はナージャを自分が幸せにすると思えないのか。
それは自分ではナージャを幸せになど出来ないと、そう自覚していたからだ。
そう認識していた。
一诺はプライドこそあるものの、自己否定が強い。
自分は優れていると本心から思いながら、自分の存在が誰かを幸せに出来るとはこれっぽっちも思っていないのである。
誰かの幸せの為の踏み台や前座にならなれるが、幸せにする主人公には絶対になれない。
卑下される事を厭うものの、どうしても自分自身で己を卑下してしまう一诺は、もう動けなかった。
行動出来ない。
拒絶されると確信してしまう程に己を卑下している一诺には、愛する人に全力で拒絶されるとわかりながら手を伸ばすような度胸は無かった。
……ナージャ様の幸せが一番で、ナージャ様の幸せには、俺が、俺のような存在が、居ない方が、居ない事こそが、それこそが、
それこそがナージャの幸せに繋がるだろう。
その考えに囚われた一诺は、中途半端に手を伸ばした状態で身動きが取れなくなっていた。
囚われるとは、そういう事だ。
「離して、ください………………ッ!」
ナージャの瞳から涙が零れ落ちると同時、稲妻が走った。
「ゥ熱ッ!?」
凄まじい火花の音と肉が焼ける音が重なり、悲鳴を上げたヴァレーラはナージャに触れていた方の手首を押さえながら飛び退いて距離を取る。
その手は真っ赤に焼け爛れ、手の平の中心部などは皮が捲れて中の血肉が露出していた。
……ああ、そういえば、ナージャ様は。
動けずに茫然と佇んでいるだけの一诺の目の前で、雷が落ち続ける。
まるで生き物のように周囲で弾けているその雷は地面を捲るように引き裂き、地面の下に潜んでいたかのように炎が噴出した。
ナージャの魔法によるものであるからか、同じく魔法で出された雷が炎に落ちる度、炎はより背を伸ばし勢いを増し踊り狂う。
それはまるで、ナージャと一诺を二人きりにするように、他の全てから隔離するように囲みながら。
……ナージャ様は、攻撃魔法が得意だったな。
知っていた。知っている。
ナージャが得意とする魔法の事くらい、把握しているのは当然だ。
けれど、一诺は意図的にそれを見ないようにしていた。誰にもそうしているとは、見ないようにしているとは思われないよう、出来るだけ自然に。
……やはり、俺は、要らないんじゃないか。
だってそう思ってしまうから。
ナージャは何でも出来てしまう。教えればすぐに覚える。裁縫の上達だってあっという間だった。きっと教えれば、家事なんてすぐさまマスターしてしまうだろう。
そうなれば、一诺がそばに居る理由が無くなってしまう。
……ナージャ様が何でも出来てしまっては、俺は、俺を、俺を必要とは。
考えるだけで吐きそうになる程のプレッシャーが一诺に襲い掛かって来た。
一诺がやっているのはナージャの身の回りの世話と護衛。つまり家事と戦闘。しかしナージャは教えれば家事くらい出来るだろうし、攻撃魔法全般を得意としている以上、戦闘だって出来てしまう。
一诺なんて、必要無い程に。
……俺は、本当に必要なのか?
ナージャは人を攻撃したくないし、攻撃魔法での手加減を苦手とする為あまり魔法を使いたがらない。
そのお陰で一诺はナージャを守る事が出来る。守る立場で居られる。必要とされている。
しかし本当に必要なのか。
居なくとも、平気なのではないか。
ならもう一诺は立ち去る事を考えて全てを伝え、分家を潰すなりしてナージャの敵を滅ぼし、ナージャの前から己という敵の姿を消した方が良いのでは。
……ナージャ様と離れたくない。
自分など必要無いと、そう思うのに。どうしても離れたくないと思ってしまう。
ナージャの為を思うなら離れた方が良いに決まっているのに。何も言わずエゴで勝手な行動をする自分など、信用性の欠片も無いとわかっているのに。
キリキリカチャカチャ。
響く歯車の音に世界が歪む。考えが纏まらない。まるで悲劇のような喜劇で、笑われる役をやらされている役者のような気分になった。
脳内に響く観衆の笑い声のような歯車の音が、何故かそんな気分にさせる。
「一诺……!」
「っ!?」
浮かんでは消えて浮かんでは混ざりよくわからなくなる思考に一诺が囚われていると、振り返ったナージャが一诺の胸に飛び込んできた。
首の後ろに回されたその細い腕と、寄せられ密着する体。
いつもと同じで、けれど二度と無いだろうと思ったはずの温もり。
ぎゅううと思ったより強く腕に力を込められた一诺は思わずビクリと身を跳ねさせるも、身を引く事も抱き締め返す事も出来ず身を強張らせる。
「ふ、っ、ん、ひぅ、ひん……っ」
……あ。
一诺はたった今、ナージャが泣いていた事に気が付いた。
涙を零した瞬間は認識していたものの、思考に呑まれたせいでナージャがその後も涙を流していた事に気付けなかったのだ。
……どうして、俺に触れているのだろう。
嗚咽を零して泣く程に怖かったのはわかる。
けれど、それで何故一诺に抱き着くのかがわからなかった。
だって一诺もまた、ナージャからすれば信用ならない敵だろうに。
「……ナージャ様」
体同様に強張った声で一诺が声を掛ければ、ナージャは一瞬息を止めてから息を吸い込む。
「なん、っ、です、かっ!?」
泣きながらでも通常通りに返答しようとしたのだろうその呼吸はあまり意味を為さなかったらしく、ナージャは叫ぶようにそう返した。
「……私が刺客で、ナージャ様の敵だとは、思わないのですか?」
一诺がそう言った途端、ナージャは一诺から離れ、今度は一诺の肩を強く掴む。
真正面から見るその顔には涙が滲んでいて、鼻や頬が赤くなっていて、そして何より珍しく、酷く怒ったような表情だった。
「一诺は私がそんな薄情者だと思ってたんですか!?」
「え、あ、いえ」
ナージャにしては珍しい、どころか初めて見たんじゃないかと思うようなその剣幕に、一诺は思わず反射的にふるふると首を振る。
「良いですか、一诺」
鼻を鳴らしてボロボロと涙を零し続けているというのに、そう言うナージャからは逆らわせないという圧を感じた。
「はい」
頭が動かない上に色々と衝撃が強過ぎて混乱と困惑の末にとにかく言われた事に従わなければと無意識に判断した一诺は、素直に頷く。
混乱と困惑を経た結果に人が到達するのは思考放棄という終着点なので無理も無かった。
「どうして私が、彼女の言葉を信じると思うんです」
「え、いや、だって」
「あの言葉を信じる理由が私には無い事くらい、わかるでしょう!」
まるで幼子のような反応しか出来ない一诺を見上げて、ナージャは涙を流しながらそう叫ぶ。
「十年以上の付き合いがある一诺を信じるのが当然です!誰に何と言われたって、刺客だ何だと言われたって、そして例え本当に刺客だったとしても!」
ナージャの感情に呼応しているのか、その大声に重なるように雷が轟いた。
否、本能的に炎の壁の外に居る特待生達に聞こえないようにと雷を落としたのかもしれない。
もっともどれが本当かなんて、ただ立ち尽くすしか出来ない一诺にはわからないのだが。
「私は刺客じゃない、私の事をずっと気遣ってお世話してくれていた一诺しか知りません……!」
唇を噛むように、歯を食い縛るようにしてナージャは声を上げ、一诺の肩を掴む手指に力を籠める。それは一诺からすれば少しの圧でしかなかったが、ナージャからすれば相当に力を込めているのだろう。
伝わる指の震えから察するに、きっと見れば指先からは血の気が引いているに違いない。
「それを知らない人達の言葉を信じられるものですか!」
真っ直ぐなナージャの目に射抜かれている今の一诺に、それを確認するような余裕などは無かったが。
「私はずっと一緒だった、そしてこれからも一緒に居たい存在である一诺を信じます!いつも私を守ってくれて、私を想ってくれた一诺を悪く言う人を信じられるはず、ありません!」
ごうごうと燃え盛る、しかしナージャの魔法によるものだからか熱くない炎の中、ナージャは叫んだ。
……今の俺では、わからない。
魔法だから熱くないのか、ナージャが操っているから熱くないのか、ナージャが敵と認識していない相手なら熱いと感じないのか、そもそも意識が困惑の末に混濁しているせいで一诺の体が鈍くなり熱さを感じていないのか。
いつものように澄んでいるだけではない、強さがあるとわかる青い瞳。
その瞳に目を奪われている一诺には、炎の熱についての答えなど出なかった。
「それに、一诺も!」
「はい!?」
「どうしてあなたが彼女達の言葉を鵜呑みにするんですか!?真実がどうあれ、どうして手を伸ばしてくれなかったんですか!」
ずいっと距離を縮められ、碌に思考が回らない一诺は目を白黒させるしかない。
「私が!」
叫び、ナージャは涙を零しながら一呼吸置く。
「私があなたに差し伸べられた手を拒絶した事が、たった一度でもありましたか……!?」
「…………それは」
「私が覚えていないだけでもしあったならごめんなさいですけど、でも、私に差し伸べた手を握ってもらえないんじゃないかなんて、思わないでください!私に向かって伸ばした手を引かないでください!」
ナージャは一诺の肩から手を放し、今度は一诺の手を握る。否、握るというよりも、まるで逃がさないとばかりに掴むような、そんな荒さと強さがあった。
いつものナージャなら考えられないようなその強さは、
……俺を引き留める為、だけの……。
そうであれば良いと思う。
そうであって欲しいと思う。
そこまで強く行動してでも、一诺を手放したくないのだと。
そう、勘違いしてしまいそうな目と、力と、温もりと、言葉だった。
例え勝手な期待から良い意味として認識しているだけの、ただの幻想だったとしても、それで良いと思う程に一诺は歓喜を覚える。
けれど、
「私はこの腕がある限り、この手がある限り、この腕が!手が!無くなりでもしない限り!必ずあなたの手を取りますし、あなたの手を掴みます!」
真っ直ぐな目が、強く掴まれたその手から伝わる力と温もりが、魂にまで届けと言わんばかりに強い感情を込められた声が、ふと一诺の思考を晴らした。
それは偽りでは無いのだと、確信する。
否、確信など出来やしない。
出来る理由だってない。
けれど。
そう、けれど。
必死に一诺を掴むナージャのその姿も、声も、本物なのだ。
……ああ。ずっと見て来たのだから、わかる。
一诺はナージャを神聖視しているが故、もし勝手に良い意味として認識するなら、もっと聖母のようなナージャを現実に被せるだろう。
そうして重ねて、自分に都合の良い姿を見ようとするはずだ。
けれど今のナージャはそうじゃない。
手から伝わる力は一诺を手放すまいと必死になっているのがわかる、そんな力。
「……そう、ですか」
……ああ。
ふ、と一诺の肩から力が抜けた。
一诺はいつだって、自分がナージャに恋心を抱いているから良い意味に受け取ってしまうのだろうと思っていた。
だって誰でも、もしかしたら自分にも脈があるんじゃないかと思いたい。思い込みたい。
故に思い込みだろうと思ってきたが、違った。
一诺が見て来たナージャはいつだって、ナージャのままだったのだ。
都合の良い幻想の壁越しに見ているわけではなかった。
……期待して良いかはわからないが、それでも……ナージャ様は、俺を手放さないでいてくれるのか。
「太谢谢你了」
……話そう。
一诺は自然な動きでナージャの手から離れ、ナージャを抱き締める。
……話したい。
ぎゅうと抱き締めれば、ナージャの体が拒絶に震えたりもしていないのがよくわかった。
……話し合おう。
少しでも嫌だと思えば体が反応するだろうに、それが無い。
その事に酷く安堵しつつ、一诺は言う。
「……ナージャ様、私はあなたに、言わなければならない事があります」
言おうとして、声が震える。
「最悪の告白を、しなくてはなりません。今の言葉を前言撤回したくなるような事かも」
「そういうの、要らないです」
言葉と共に、ナージャの腕が一诺の背に回される。
「まずは無事に帰って、そこでゆっくり話しましょう。私がどう感じるかは、その時考えれば良い事ですから」
……それなら、安心だ。
自分に判断を委ねられてしまうと、それで正解なのだろうか、もっと良い道があったのではないかと不安になる。
けれど、ナージャが、ナージャ自身で判断してくれるなら。
……ナージャ様自身で判断するのなら、異存は無い。
良かろうが悪かろうが、ナージャが判断してくれるのであれば、腑に落とせる。
己が無意識に震えている事に気付いていない一诺は、安堵しながらそう思った。
大丈夫なのだと信じたいから、大丈夫なのだと、そう思って。
「それじゃあ今から大量に水を出して、炎を消します」
ナージャに背を軽く叩かれたので離れれば、ナージャは涙を指で拭って笑みを浮かべながらそう言った。
「そしたら沢山の水蒸気が出て視界を塞ぐはずですから、その隙に私を連れてお家に帰るの、出来ますか?」
……はは、その程度。
「その程度、ナージャ様の従者として当然です」
先程までであれば無理だっただろう。
本当に自分がそんな事をして良いのかと、ナージャの未来を塞いではしまわないかと、そんなマイナスの発想に包まれていたから。体が動きもしなかったから。
けれどナージャが信じてくれるなら、信じたいと思ってくれるなら、信じてくれる可能性があるというのなら、もう大丈夫だ。
結果がどうなるかわからない分やはり恐怖はあるが、それでも。ナージャが真っ直ぐ一诺を見てくれている限り、大丈夫。
「追跡魔法を応用すれば、視界が塞がれていようと周囲の状態を把握するなど容易い事ですよ」
「良かった」
一诺が手を伸ばせば、ナージャは当然のように応じて抱き上げられた。
それと同時にナージャの魔法により発生した水が炎を消火し、発生した水蒸気の中で一诺は追跡魔法を応用した把握魔法で障害物を避けて走る。
胸に預けられたナージャの頭に、寄せられた体から感じる温もり。
誰にもこの宝を傷付けさせないと思いながら、一诺はまだ不安の残る心とナージャを抱いて屋敷までの道を駆けてゆく。




