ナージャは誘拐された
どこかの倉庫の中で、手足を縛られたナージャはカタカタと小刻みに震え怯える。
……一诺、一诺、一诺、一诺……!
ナージャは縛られたままの手で首元にあるチョーカーに、その花飾りに触れる。しゃらんと鳴る清らかな音が、恐怖に怯えるナージャの心をほんの少しだけ解きほぐした。
音を出さないよう深呼吸をして、怯えに支配されそうな心を落ち着け考える。
……そう、一诺がすぐに来てくれます。このチョーカーがあれば、一诺がすぐに場所を特定して、来てくれるはずですから。
どうしてこうなっているのかわからない。
けれどナージャは、自分が誘拐されている事はわかっていた。
というかここまで誘拐した人間を放置するのにおあつらえ向きな倉庫内であれば、すぐにわかる。手足を拘束されて地べたに寝かされていたわけだし。
……この拘束、ただの拘束じゃなくて魔法封じの拘束具ですね。
魔法が扱えれば拘束など問題無いが、魔法を封じられては物理的に弱いナージャなど手も足も出ない。ナージャの魔法関係の成績が良い事くらいは、誘拐犯も知っていたのだろう。
しっかりと対策が取られていた事に、ナージャは歯噛みする。
……それにしても、どうやって捕まったんでしたっけ……。
今日は特待生が教室に来る前に帰る準備を終える事が出来た。
どころか、今日は特待生が襲撃してこなかったのでとても気持ちが楽だった。これなら少し遠回りして帰るくらい出来そうだと思ったのに、まさか誘拐されるとは。
……誘拐なんて、滅多にないんですけど。
いつもは一诺が居るから、守ってくれる。
誘拐された事が無いわけでは無いが、それらは総じて一诺が居ないタイミングだ。それも誰かが一诺と話をしていて足止めのような状態になっている時だけ。
それ以外の時は必ず一诺が傍に居て駆け付けてくれる為、未遂で終わる。
……ここ数年、というかロマーシカ魔法学校に入学してから、誘拐しようとする人が増えた気がします……。
あの学校、もしかしてナージャにとっての疫病神的な場所なのかもしれない。
言っても勝手についてくるクラスメイトや、絡んでくる赤マフラーや、いじめ問題。そして特待生の襲撃。
ナージャ自身が角を立てたくないからと主張しないせいもあるのだろうが、誰もナージャの気持ちを気にかけてくれたりはしない。
気にかけるのは、ナージャにとって余計なお節介でしかない時ばかり。
……一诺、無事だと言いのですが。
一诺は強い上に抜け目無いので無事だろうが、それでもナージャは酷く心配だった。だって下校しようと校門前まで行った際、一诺がそこに立っていなかったから。
普段なら必ずナージャが来る前から待機しているのに。
……授業の時間や先生達の癖まで把握した上で終了時間を計算して、私が申し訳ないと思わないよう必要以上に待機しない事にしている一诺なのに……。
まだ来ていないというのが違和感で、おかしいなとは思った。
両親に捕まって長話をされているだとか、道行く人に絡まれているかもとか、そういう事も考えた。
けれど一诺はそれらを上手く躱す事も出来る人間。今まで一度も遅れなかった事から、それらを躱すくらいは容易い事のはず。
なのに、一诺は居なかった。
……それでどうしたんでしょうと思って、校門を少し出て……。
そこから記憶は途切れている。
学園内は魔法による結界が張ってあるので不審者は入れないようになっているのだが、しかし外は違う。結界こそ不審者どころか関係者でも正式な許可をあらかじめ取っておかないと駄目なくらいには高性能なのだが、如何せん学校の敷地内まで。
校門を出れば、結界が守ってくれる事は無い。
……少し出た瞬間を狙われて、何らかの方法で気絶なり眠らされるなりして、魔法封じの拘束具で拘束されて誘拐されてここに放置された、という事でしょうか。
首にあるチョーカーの花飾りに縋るかのようにカタカタ震える指先で触れながら、ナージャはそう考える。
冷静に考えているようだが、全然冷静では無かった。
冷静な振りをしているだけだ。
何度経験したって、誘拐は慣れない。誘拐に慣れている人間ならまだ取り扱いがちゃんとしているが、人質の価値を理解していない誘拐初心者はテンパり過ぎて危険なのだ。
……正直、そんな情報は知りたくありませんでしたけど。
しかし何度か誘拐された身である以上、それらを見抜く事は大事だった。
慣れている相手なら多少の交渉が可能だが、慣れていない相手はテンパり過ぎて急に攻撃してくる可能性もあるからだ。
もっともナージャは基本的に泣き声も上げず騒ぎもせずにカタカタふるふるして呼吸を引きつらせ怯える程度なので、うるさい喧しい目ざわりだ大人しくしろ、と殴られた事は一度も無い。
が、共に誘拐されて騒がしくした結果殴られた子は一度見た。
その子は一発殴られただけで済んだしすぐに助けが来たので大事無かったが、殴られる事を「だけ」とは言うまい。「だけ」で済ませるわけにはいかないものだ。故にナージャは、座り込んで小さく纏まる。体の震えはどうしようも無いけれど、騒がず大人しくしていれば怖い人達に怖い大声で怒鳴られる事も無いから。
……もし誘拐犯の人達が居たら、こんなにも冷静に考えたりはきっと出来ませんでしたね。
倉庫の中の物置らしき部屋に一人で放置されているから、こうも冷静に考える事が出来ているだけ。
恐らく外には見張りが居るのだろうし、扉にはカギがかけられているだろう。下手に逃げようとすれば怒鳴られるかもしれない。ただの大声でも泣きそうなくらい怖いのに、怒鳴り声なんて聞かされたらどうなるか。
想像するだけでイヤな汗が浮かぶ。
……あ、でも、一诺の大声は平気でした。
先日のケーキ屋での会話。
思わずと言ったように一诺は叫んでいたが、驚いただけで怯えはしなかった。それは相手が一诺だったからだろうか。それとも大声でのその返答がナージャからすると嬉しいものだったからだろうか。
それはわからないが、少なくとも一诺の事を考えているだけで、恐怖に縮こまる心はほんのちょっぴり緩んだ気がした。
……とはいえ、現状は改善されてませんし……かといって魔法が使えない私が勝手に動くと状況が悪化しかねません。
なので一诺を待つ事しか出来ないが、一诺は大丈夫なのだろうか。一诺は一诺で襲撃を受けていたから迎えに来れなかったのでは。
そう思うと、心配になる。
自分が助からないのではという不安以上に、心配だった。ナージャにとって自分の中にある不安などいつもの事。だからそんなもの、今更だった。
それよりも何よりも、自分のせいで誰かが傷つく事の方が恐ろしい。
「ピィ……ッ!?」
突然何かが壊れるような大きな音と共に、周辺が揺れた。
直後ドタバタと足音がして、遠くへと沢山の人間が走って行く気配がした。遠くから聞こえる派手な音、怒鳴り声、悲鳴、増援を叫ぶ声が恐ろしくて、ナージャは耳を塞いで小さくなる。
この隙に逃げようなどとは思わない。
扉の前にまだ気配はあるし、魔法が使えないナージャは非力な少女でしかないのだ。背も低く体重も軽いナージャでは、体当たりをしても威力などたかが知れている。その上拘束されていてはどうしようもない。
拘束されているのは手首なので周囲にある物を掴んでラッコの如く振り落ろすくらいは出来るかもしれないが、それは嫌だった。
だってそれは痛い事だ。
痛い事をされたくないから、痛い事をしたくない。
その分一诺に負担を掛けているのはわかっているが、ナージャはどうしても攻撃しようという気にはなれなかった。
だから小さくなる。
丸くなって、耳を塞いで、小さくか細い声を漏らして、震えるしか出来ない。外から伝わってくる戦いの気配に怯えるしか出来ない。
すぐに一诺が助けに来てくれると心から信じていなければ、心が壊れそうなくらいに怖かった。
「ナージャ様!」
「!一诺!?」
聞き慣れた声、聞き間違うはずもない一诺の声に、ナージャは耳を覆う手を外してパッと顔を上げる。その声だけで安堵して、表情に明るさが戻って来た。
ゴンと扉が叩かれ、確かに一诺がそこに居るのだとわかる。
「ナージャ様、少々荒っぽく扉を破りますので、可能な限り扉から距離を取って直線状には居ないようにしてください!」
「はい!」
手首と足首を拘束されているので歩けないが、にじるように動いて部屋の角へと移動した。
「大丈夫です!」
「では、失礼!」
物凄い音が響くと同時扉に強い衝撃が加わったらしく、蝶番を完全に破壊された扉は変形した姿で直線状を吹っ飛んだ。
「ご無事ですか、ナージャ様!」
襟足だけが長いその黒髪を揺らめかせて、酷く焦った表情を露わにしながら一诺はそう叫んだ。
その左手には誘拐犯の一人なのだろう男が胸倉を掴まれた状態で引きずられて泡を吹いていたが、ナージャはそんな事を気にしない。気に出来ない。
一诺が来てくれたという安堵に今までの恐怖が一気に噴出して、そんな事を気にするような余裕は無かった。
「一诺!」
「っ!」
ぼろぼろと目から涙が零れ落ちる。
「一诺、一诺、一诺……!」
無事で良かったとか怖かったとか、色々な感情が涙として溢れてどうしようもない。
「……ナージャ様、失礼致します」
一诺は掴んでいる見知らぬ男の胸倉を一度強く握って首への圧迫を掛けてから、後ろの方へと放るように投げ捨てた。そしてツカツカと迷いなくナージャの前まで来て、跪く。
「今拘束を解きますので」
そう言う一诺の声は、感情を封じているような声だった。
拘束具に視線を向けているからか影になっていて、ナージャからその表情は窺えない。一诺がナージャの手首の拘束具を少し弄り、数秒でガチャリという音と共に手首の拘束を外してみせた。
けれど一诺はくしゃりと顔を顰め、ナージャの手首をさする。
「……申し訳ありません。私が迎えに遅れたせいで、ナージャ様の手首にこのような……」
見れば、拘束具の痕がついていた。
けれどほんの少し擦れて赤くなっている程度で、血が滲んでいるわけでもない。明日になれば無くなるだろうと思われるような、そんな程度の痕。ナージャにとって、そんな程度のものは気にならなかった。
それよりも、何よりも。
「一诺……!」
「!?」
ようやく自由になった腕で、一诺の胸へと飛び込んだ。
細身に見えてしっかりしている一诺の背に腕を回し、ナージャはしゃくりあげながらその胸に顔を埋める。腕が回り切らないいつもの一诺の背に安堵しながら、今まで我慢していた涙を零した。
「こわ、怖くて、起きた、起きたら、ここで!」
縋りつくように、ナージャは必死で一诺の上着を握り締める。
「一诺、居なくて、校門前にも居なくて、それで、誘拐されて、だから、一诺、一诺に、なに、何か、う、あ、あったんじゃ、ない、かって!あと、あと、怖くて、怖くて、心配で、不安で、ず、ずっと、ふ、ずっと……!」
「……ナージャ様」
「だ、だか、だから……!」
可能な限り一诺を感じて安心したいとばかりにナージャは額を一诺の胸にぐりぐりと押し付け、叫ぶ。
「一诺、無事で、それで、たす、助けに来てくれて、嬉しくて、安心で、よか、良かったってなって、うえ、あの、あの、ありがとう、ございます……!」
元々慌てると単語とどもりでいっぱいになるが、先程までの恐怖のせいかいつもよりも纏まっていない言葉になっていた。
けれどそれでも、必死でナージャはそれを伝える。
伝えたいから。
ありがとうを伝えたい。
とにかく言葉になっていない感情を精査する間も無くぶちまけているので嗚咽混じりの上に支離滅裂だが、それがナージャの本心だ。同時に色々な言葉や感情が溢れてしまって、どうにも上手く起承転結が繋がらない。
でも言った言葉に、嘘は一つも含まれていなかった。
「……ナージャ様」
「ひっ、う、あい……!」
しゃくりあげながらどうにか返事をしてナージャが顔を上げようとすると、一诺は大きな手で包み込むようにしてナージャの頭を撫でた。
「いえ、そのままで構いませんよ」
いつものように優しい声色で語り掛けられ、ほぅ、と安堵の息が漏れる。
抱き着いた事を拒絶されなかった。寧ろ受け入れるかのように優しく頭を撫でられ、もう片方の腕はナージャの背に回される。
簡単に胴をぐるりとホールドする一诺の腕が、強い安心感を誘った。
「……ナージャ様は、恐ろしくはありませんでしたか?」
「?えと、ずっと、その、怖かった、です。でも、チョーカーがありました、から」
目から零れ落ちる涙が落ち着き始めたので、どうにかそう説明する。
「一诺、来てくれるって信じてました。だから、怖くて、凄く怖かったですけど、冷静でも居られましたよ」
「………………それは大変嬉しいのですが、そうではなく」
「?」
今ナージャが上を見上げれば一诺のその首がほんのり赤く染まっている事に気付いただろうが、生憎と胸に顔を埋めていたので見えなかった。
しかし、その色もすぐに消える。一诺は先程の少し照れが入ったもにょもにょとした声では無く、硬い声で問い掛ける。
「私が恐ろしくはありませんでしたか?」
……一诺、が?
よくわからない問いに、ナージャの涙がピタリと止まった。
「……えと、それは、どういう?」
「暴力、破壊、大声。どれもナージャ様が厭うものでしょう」
いつの間にか頭を撫でる手は無くて、一诺の両腕はナージャの事を抱き締めていた。強く強く、けれど痛くは無いような力で。
「もし、ナージャ様に恐れられたらと思うと」
「恐れませんよ」
「!」
「恐れません」
ナージャは一诺の胸から顔を上げ、今度は一诺の肩口に額をぐりぐりと押し付けた。
「どれも、一诺がしたくてやった事じゃないですから。全部私を守ろうとして、私を取り戻そうとした、私の為のものでした。そもそも私が校門から出なければこうはならなかったんですから、一诺が気にするような事は」
「気にします」
何かに耐えるような声で、一诺は背を丸めてより一層しっかりとナージャを抱き締める。
「そもそもと言えば、そもそも私が遅れなければ良かっただけの事。思いもよらぬしつこい足止めがあったとはいえ、その結果ナージャ様をこのような目に遭わせてしまうなど……」
「今助かったから、良いんです」
会話していく内、強く抱き締められて一诺の心音が伝わってか、それとも体温か一诺自身か。安堵に満たされたナージャは恐怖で切れそうだった緊張の糸を緩ませると同時、目をうとうとさせ始めた。
とても、瞼が重くなっていく。
「でも、一诺が足止めされるなんて、怖い人が足止めに行ったんですね……」
「……いえ、あれはまったく無関係な足止め、どころか向こうからすればそのつもりは忌々しい事に皆無だったのでしょうが……その結果がこれというのが許しがたい。やはりアレは瘟神か……」
「?」
呟いている言葉はわからないが、眠気がとうとう限界に到達した。
足首の拘束はまだあるが、一诺が居れば大丈夫だろう。その信頼に身を任せ、ナージャはそのまま気を失うかのように眠りに落ちた。
・
夜、ベッドの上で一诺の膝に座って抱き締められながら、ナージャは安堵の息を吐く。
「……一诺、今日は本当にありがとうございました」
「いえ。元はと言えば私が間に合わず、ナージャ様に心配を掛けさせてしまったせいですから。礼を言われるような事など、何もありません」
「んと、それだけじゃなくて」
「?」
ナージャは一诺の肩に頭を預けながら、言う。
「帰って来てから、お父様とお母様が、その、心配してくれているのをこう言うのもあれなんですけど、ちょっと、どころじゃないくらいには……しつこかったじゃないですか」
「ふはっ」
ナージャの言葉に一诺は吹き出し、顔を背けてくくくと笑い声を押し殺す。けれど体の震えは誤魔化せておらず、密着しているナージャにはその振動がよく伝わって来た。
「ん、んんっ……確かに当主様と奥方様は、少々どころでない程に心配していましたね」
「はい」
……本当に、嫌になるくらいでした。
誘拐云々を聞いて早々、両親は一诺に抱き上げられて眠っているナージャを起こして無事かどうかを確認しようとしたらしい。
当然それは抱きかかえていた一诺が強く拒絶した為、ナージャは無理矢理叩き起こされたりせずに済んだ。
しかしナージャが起きると同時、ノックも無しに部屋に乗り込んで心配して来たのだ。
……心配しての行動なのはわかってますけど……。
それでも、心を許せない相手である事に違いは無い。
その為部屋に両親が居る事が酷いストレスで、何なら誘拐されて放置されていた時と同じくらいに焦燥感が襲って来た。
それを見抜いた一诺が「今は休ませてあげるのが一番です」と言って追い出してくれたから良かったものの、そうじゃなかったらどれ程辛かったか。
誘拐に加えてそのストレスもあった為、ナージャはこうして一诺に密着して心を癒しているのだった。
「追い出してからも何度か入ってこようとするのを説得するのは、中々に時間が掛かりましたが……どうにか説得が成功したのは幸いでした」
疲れたような苦笑に含まれているのは恐らく、相手が説得している内容の意味をきちんと理解するまでに酷く時間が掛かった、という意味だろう。
何度説明しても中々理解してくれなかったのがよくわかる。
本当子供のように、自分の主張を押し通そうとするのが両親だから。
人間的には良い人達であり、貴族としても善良なのだが、如何せんナージャの性格とは相性が悪い。交流などを得意として背中で語るのではなくきちんとコミュニケーションを取るタイプなのもわかるが、どうしてもナージャとの相性が悪いのだ。
どちらに非があるとかどちらが悪いとかも無く、ただただ相性が悪くて相容れない。
「……一诺」
「はい」
「今日助けてくれたり、お父様とお母様を説得してくれたり、いつもお世話をしてくれたり、こうしてワガママに付き合ってくれたり……」
ぎゅ、とナージャは一诺が着ている漢服をシワにならない程度に掴む。
「本当に、ありがとうございます」
「……いえ」
ナージャがふわりと微笑みながらそう言えば、一诺はへにゃりとした、それこそ泣きそうな笑みを浮かべてそう返した。
「ナージャ様が無事である事が、私の本懐ですから」
「えへ」
泣きそうな顔である事には気付いたが、嫌だから泣きそうという顔では無かった。
どちらかというともっと色々な感情が含まれているように思った為ナージャはそれを指摘せず、一诺の言葉に対する喜びのまま素直に笑う。
地雷かもしれないものを踏み抜く気も、無謀も勇気も、ナージャには無いのだ。
人によってはそれを暴いた方が良い事もあるが、暴かれるのを嫌がるナージャからすれば、そんな選択肢は存在しなかった。
「……大好きですよ、一诺」
「…………私は」
その返事を聞く前にナージャはやってきた眠気に負け、気付けば再び瞼を閉じていた。




