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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
プロローグ
12/723

その12

「そういうところがリオンちゃんがまだまだな点よねえ。でも、(こだわ)りがないリオンちゃんって、つまらない生き方しかできなさそうだから、これはこれで良いんでしょうね」

 そう言いながら、リサは(やさ)しく笑った。

「……全く、リサと和泉(いずみ)がそうやって甘やかすからこの子は増長(ぞうちょう)するのよ。ガツンと云うのが私だけじゃ意味(いみ)ないじゃない」

 溜息(ためいき)()じりに愚痴(ぐち)るイシュタルを見て、

「でも、()ういう事は身内がやってこそ意味があるのよ? 私たちが云ったところで、リオンちゃんの(ため)になるかと云えば、(むずか)しいもの。なんやかんや云って、あなたたち二人の(きずな)特別(とくべつ)ですからね」

 と、艶然(えんぜん)と笑った。

「……まあ、然ういう事にしておくわ。とりあえず、この(けん)は私たちが(あず)かるから、貴方(あなた)結果(けっか)が出るまで遊んでなさいな」

 一つ溜息を付いてから、イシュタルは弟に(たしな)める(よう)に言い付ける。

(ひど)い云われようですけど、要望(ようぼう)(とお)ったんでおとなしく(したが)いますよ」

 (いささ)不満(ふまん)げに、リオンは引き下がった。

「むしろ邪魔(じゃま)ね。リオンちゃんがこれ以上(いじょう)(かか)わると(ろく)な事をしない気がするわ。彼の転入(てんにゅう)が決まるまではおとなしくしていてね」

 有無(うむ)を言わさぬ笑顔(えがお)でリサはリオンの行動(こうどう)掣肘(せいちゅう)した。

「……まあ、否定(ひてい)できる要素(ようそ)がないので素直(すなお)に従いますけど、流石(さすが)にその云われ様は俺でも(きず)つきますよ?」

 多少(たしょう)いじけた口調で、リオンは言う。

「リオンが傷ついたところで私たちは痛痒(つうよう)ともしないもの。ま、(あきら)めなさいな」

 とても良い笑顔を浮かべてイシュタルはリオンに()げる。「今日は()がりなさい。実に有意義(ゆういぎ)提案(ていあん)だったわ」

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