表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生した俺、婚約破棄された氷姫の仮恋人になっただけなのに、なぜか本気で好かれてる気がするけど本人が絶対に認めない  作者: 常陸之介寛浩✪書籍・本能寺から始める信長との天下統一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/24

第23話 本物の候補者、学園へ来る

 人は、勝ち目のない相手を前にした時ほど、妙に細かいところまで見てしまう。


 背が高いとか、声が落ち着いているとか、礼儀が自然だとか、笑い方に余裕があるとか。

 そんな一つ一つを拾っては、自分との差として数え始める。


 比べても意味がない。

 最初から分かっている。

 分かっているのに、やめられない。


 その日、クラーヴェル侯爵家嫡男アシュレイ・クラーヴェルが再び学園へ姿を見せた時、俺はまさにそういう最悪の状態だった。


 朝から、空気が妙に整っていた。


 妙に、というのは変な表現かもしれない。

 だが本当にそうだったのだ。


 教師たちの態度が少しだけ丁寧になる。

 廊下を歩く上級貴族の生徒たちが、どこか落ち着かない。

 使用人たちの動きがいつもより静かで無駄がない。


 そういう細部が積み重なると分かる。

 今日は“家格のある来客”が来る日なのだと。


「来るわね」

 馬車を降りたあと、セレスティアがぽつりと言った。

「そうみたいですね」

 俺も返す。


 その声が少しだけ硬かったのは、気のせいではないだろう。


 昨夜、廊下で聞いた“少しだけ機嫌が悪い”という言葉がまだ尾を引いている。

 しかもそのあと、“半分は仮恋人としての見え方、半分は知らない”という、かなり危険な一言まで聞いてしまったせいで、こっちの精神状態もあまりよくない。


 落ち着け。

 今はそういうのを考えている場合ではない。

 本物の候補者が来る。

 多分、今日の学園はまた少し違う方向にざわつく。


「あなた」

 セレスティアが横目で言う。

「何ですか」

「今朝は少し静かね」

「そうですか?」

「ええ。余計なことを言わない分、少しはまし」

「褒めてます?」

「半分」

「残り半分は?」

「嵐の前っぽくて不気味」

「ひどいな」


 そう言うと、セレスティアは小さく息をついた。

 その吐息に、昨日までのやり取りの余韻が少しだけ混じっている気がして、また変に意識しそうになる。


 だめだ。

 本当にだめだ。

 今日はただでさえ、気を抜くと勝手に沈みそうなのに。


 一時間目と二時間目は、表向き何事もなく進んだ。


 教室内の噂は少し落ち着いている。

 だが“収束した”というより、“次の材料を待っている”感じに近い。

 人は静かな時ほど、次に起きることへ期待する。

 しかも今回の材料は分かりやすい。


 婚約破棄された公爵令嬢。

 その仮恋人を名乗る下級貴族。

 そして新しく現れる本物の縁談候補。


 並べるだけで、見世物としては十分すぎる。


 フィオナは休み時間ごとにこちらへ来て、わざとらしく肩をすくめた。


「今日の空気、最悪ね」

「楽しそうに言わないでください」

 俺が言うと、

「半分は楽しいもの」

 と彼女は言った。

「でも半分は本気で嫌」

「珍しいですね」

「何が」

「フィオナさんが“嫌”ってはっきり言うの」

「そりゃ言うわよ。

 こういう時の社交界って、だいたい“正しそうなもの”に流れるから」


 その言い方は妙に鋭かった。


 正しそうなもの。

 それはつまり、クラーヴェル侯爵家嫡男アシュレイのことだろう。


「もう見たの?」

 セレスティアが訊く。

「遠目にはね。

 教師陣への挨拶回りしてた」

「それで?」

「感じいい」

「……」

「悔しいけど、すごく感じいい」


 俺は思わず天井を見そうになった。

 フィオナにそこまで言わせるなら、本当に隙がないのだろう。


「しかもね」

 彼女は続ける。

「ただ優秀なだけじゃなくて、“相手をちゃんと立てるのが上手い”」

「うわ」

「でしょ?

 そういう人が一番強いのよ。

 自分が前へ出すぎず、でも場の中心はちゃんと取るから」


 嫌な情報ばかり増えていく。


 フィオナは俺の顔を見て、ちょっとだけ眉を寄せた。


「沈まないでよ」

「無理かもしれないです」

「早い」

「だって今の情報、だいぶきついですよ」

「きついのは分かる。でも、まだ見てもいない相手に一人で負けるのはだいぶ格好悪い」

「……」

「ほら」

「正論で殴らないでください」

「今のは優しくだよ」


 その優しさが痛い。


 セレスティアはそんなやり取りを黙って聞いていたが、やがて短く言った。


「あなた、今日は本当に変に縮こまらないで」

「分かってます」

「本当に?」

「努力は」

「努力じゃなくて」

「……分かりました」


 その一言に、少しだけ力が入る。


 この人は今、俺が勝手に一人で負けることを一番嫌がっている。

 それだけはちゃんと分かる。


 アシュレイ・クラーヴェルが本校舎へ入ってきたのは、昼前の礼法実践の直後だった。


 来客用の回廊は生徒が自由にうろつける場所ではない。

 だが上階の吹き抜けや、接続する渡り廊下からは十分に様子が見える。

 そして学園の生徒たちは、こういう時だけ驚くほど“偶然そこにいた”顔をする。


 俺もその一人だった。


 吹き抜けの欄干越しに見下ろすと、アシュレイは教師に案内されながらゆっくり歩いていた。

 前に一度見ている。

 それでも、改めて見るとやはり整っている。


 無駄に華美ではない。

 それなのに、立ち姿だけで“ちゃんとした家の人間だ”と分かる。

 仕立てのよい上着、落ち着いた髪型、柔らかな微笑み。

 どれもが“頑張って作っている”感じではなく、もう体に馴染んでいるのが厄介だった。


 しかも今日は、前回よりさらにそれがよく見えた。


 教師が何か説明すると、彼は少し体を傾けて耳を向ける。

 返事は短く、でもぶっきらぼうではない。

 廊下脇にいた下位の教員にも、一段だけきちんと礼を返す。

 見ている側が“感じがいい”と受け取るような動作を、力まず自然にやっている。


「……うわ」

 また漏れた。

「語彙が死んでる」

 フィオナが横で言う。

「仕方ないでしょう」

「まあ分かるけど」

「本当にちゃんとしてるな」

「でしょ?」

「悔しいですけど」

「それも分かる」


 セレスティアは少し離れた位置で、その様子を静かに見ていた。


 横顔はいつも通りだ。

 冷たくて、整っていて、隙がない。

 だが、俺にはもう分かる。

 今の彼女は、静かなだけではない。

 少しだけ身構えている。


 やがて教師の案内で、アシュレイの視線がこちらの上階へ向く。

 偶然でもなんでもなく、彼はセレスティアを見つけたのだろう。


 ほんの少しだけ足を止め、自然な角度で一礼する。


 完璧か。


 セレスティアもそれに応じて一礼を返す。

 その一連のやり取りは、遠目から見れば絵のようだった。


 公爵令嬢と侯爵家嫡男。

 家格も外見も空気も、全部が綺麗に釣り合う。


 その絵の完成度の高さに、胸の奥がぎり、と嫌な音を立てた。


「エイトくん」

 フィオナが小声で言う。

「顔」

「そんなにですか」

「そんなに」

「最近そればっかりだな」

「本当に分かりやすいんだから仕方ない」


 俺は息を吐いた。

 やめろ。

 比べるな。

 分かっている。

 でも、あの並びを見せられて平気でいられるほど、俺はできた人間ではない。


 その後、学園側の計らいで小規模な談話の場が設けられた。


 表向きは“学業交流の一環”。

 実際はもちろん、セレスティアとアシュレイを自然に同席させるための場だろう。


 高位貴族の家の子弟が数人、教師が二人、そしてなぜかフィオナまでそこにいた。

 フィオナは本当にこういう場へ入り込むのがうまい。


 俺は本来、その輪の外にいるべき立場だった。

 外にいるべきなのに、セレスティアがあっさり言ったのだ。


「エイトも」


 短く、当然のように。


 教師の一人が一瞬だけ迷った顔をしたが、ルーヴェン家の令嬢にそう言われては、露骨に外すわけにもいかない。

 結果として、俺もその場へ入ることになった。


 その時点で、もう肩身が狭いを通り越していた。


 小さな応接スペースに丸卓が並び、茶器が置かれている。

 アシュレイは席につく前に、まずセレスティアへ視線を向けた。


「本日は改めて、お時間をいただきありがとうございます」

 声も落ち着いている。

「こちらこそ」

 セレスティアが返す。


 ここまでは普通だ。

 普通なのだが、俺は一つのことにすぐ気づいた。


 アシュレイは、セレスティアへ必要以上に近づかない。


 それがうまい。

 縁談候補として距離を詰めすぎれば、相手が警戒する。

 逆に遠すぎれば興味がないように見える。

 彼はそのちょうど真ん中を最初から外さない。


 しかも、こちらに対しても。


「アルヴェル殿」

 アシュレイが俺を見る。

「先日は失礼しました。十分にご挨拶もできず」

「いえ」

 俺は一瞬だけ言葉を選ぶ。

「こちらこそ」

「ルーヴェン嬢の隣で、ずいぶんと注目を集めておられるようですね」

 柔らかい笑顔。

 だが、含みがないわけではない。

「そうみたいです」

「大変でしょう」

「まあ、それなりに」

「あなたのような方には、学園の風向きはあまり優しくないでしょうから」


 一瞬、返す言葉に迷った。


 侮辱ではない。

 同情でもない。

 だが“あなたのような方”という表現は、家格差をきっちり織り込んでいる。

 それをあくまで柔らかく言えるあたり、やはり手強い。


「優しくはないですね」

 俺は答える。

「ですが、立ってみると意外と風向きも変わるものです」

「なるほど」


 アシュレイはそこで微笑みを深くした。


「それは興味深いお考えだ」


 会話としては穏やかだ。

 でも、その実、探り合いに近い。

 相手は俺の軽さも不利も分かった上で、正面から失礼なく圧をかけてくる。


 強い。

 やっぱり、すごく強い。


 フィオナが横で紅茶を持ちながら、さりげなく口を挟んだ。


「クラーヴェル様は、こういう学園の空気にもお詳しいんですね」

「多少は」

 アシュレイが答える。

「社交の延長線上にありますから」

「なるほど。じゃあ、今のルーヴェン様の空気も“社交の延長”としてご覧になる?」

 さらっと危ないことを言うな、この人は。


 だがアシュレイは動じなかった。


「そうですね」

 彼は一拍置く。

「ですが、外から見えるものだけで判断しきれないのも、社交の難しいところでしょう」

「……」

 セレスティアがわずかに目を上げる。

「それは、どういう意味かしら」

「そのままの意味です」


 アシュレイの視線が、今度は俺とセレスティアの間を一度だけ流れた。


「少なくとも、学園で耳にした噂より、実際に拝見した印象の方が静かで誠実に見えます」


 その言葉に、場が少しだけ静まる。


 予想外だった。

 もっと遠回しにセレスティアを持ち上げたり、王道の社交辞令で流したりするかと思っていた。

 だが今のは、噂を知った上で、それに全面的には乗らないという立場の表明に近い。


 セレスティアも少しだけ意外そうにしたが、すぐに表情を整えた。


「そう言っていただけるなら、ありがたいわ」

「ええ。

 噂は便利ですが、便利すぎるものはしばしば手触りを失いますから」

 アシュレイは静かに言う。


 なんだこの人。

 正しいだけじゃなくて、言葉の運びまで綺麗なのか。


 俺は胸の奥にまた重さを感じた。

 こういう相手に、どうやって勝つのだろう。

 いや、勝つも何も、最初から競う土俵に立てていないのかもしれない。


 その時だった。


「エイト」

 セレスティアが突然、こちらの名を呼ぶ。

「はい?」

「さっきの資料、後で見せて」

「資料?」

 一瞬だけ分からなかったが、すぐに察する。

「ああ、あれですね。はい」


 今のは多分、会話の向きをずらしたのだ。

 俺が妙に黙り込んでいたから。


 アシュレイはそれを見ても、顔色ひとつ変えなかった。

 だが、視線だけがほんのわずかに細くなる。

 ああ、この人はこの人で、ちゃんと見ている。

 セレスティアが俺を自然に会話へ戻したことを。


 居心地が悪い。

 だが同時に、少しだけ救われる。


 談話の時間そのものは長くなかった。

 アシュレイは礼儀正しく引き、教師たちにも好印象を残し、フィオナと軽い社交辞令まで交わして去っていった。


 去り際も綺麗だった。

 最後まで隙がない。


 彼がいなくなったあと、空気が一気に緩んだ。


 応接スペースから廊下へ戻る途中、フィオナが小さく言った。


「いやあ」

「何」

 セレスティアが訊く。

「思った以上に隙がない」

「でしょうね」

「でも、嫌な人ではなかった」

「……ええ」

「それが一番面倒」


 フィオナの総括は、かなり正しかった。


 嫌な人ではない。

 失礼でもない。

 噂に安易に乗るわけでもない。

 むしろ、まともだ。


 だからこそ厄介なのだ。

 単純に“ざまあ”の対象にできない。

 敵として切れば楽だが、現実にはそういう相手の方が少ない。


 セレスティアは廊下の窓際で足を止め、少しだけ息を吐いた。

 わずかに肩の力が抜ける。


「疲れた?」

 フィオナが訊く。

「少し」

「でしょうね」

「でも、思ったよりは平気」

「それ、強がり?」

「半分」

 セレスティアは短く答える。


 その会話を聞きながら、俺はまだ少し上の空だった。


 アシュレイは正しかった。

 見た目も、立場も、言葉も。

 多分、周囲が彼を“本物の候補者”だと見るのは当然だ。


 そういう現実をまざまざ見せつけられたあとで、どういう顔をしていればいいのか分からない。


「エイトくん」

 フィオナがこちらを覗き込む。

「死んでる」

「死んではないです」

「でもだいぶ削られてる」

「まあ」

「まあ、じゃないよ」

「分かってます」


 そこで、セレスティアが静かに言った。


「あなた、また勝手に一人で負けてるでしょう」

「……」

「図星ね」

「だって」

「何」

「ちゃんとしてたじゃないですか」

「ええ」

「正しかった」

「そうね」

「じゃあ」


 そこまで言って、続きが出てこなかった。


 “じゃあ俺は何なんだ”

 そう続けたら、あまりにも子どもっぽくて、情けなくて、しかも本音すぎる。


 セレスティアは数秒、俺を見ていた。

 そして小さく言う。


「だから?」

「……」

「正しい相手だったわ。

 でも、それで私が今すぐ何かを決めるわけではない」


 その一言が、妙にまっすぐ胸へ落ちる。


「しかも」

 セレスティアは続ける。

「あなたが勝手に比較して沈んでいることも、だいぶ面倒」

「ひどい」

「事実よ」

「でも、そう見えるなら」

「見えるわ」

「……すみません」


 謝ると、彼女は少しだけ息をついた。


「本当に、そういうところは手がかかるわね」

「その言い方、わりと刺さります」

「なら、少しは立て直しなさい」


 そこでフィオナがにやっとする。


「うわ、出た」

「何が」

 セレスティアがじろりと見る。

「それ、“正しい候補者を見たあとで沈んでるエイトくんを放っておけない”って顔」

「違うわ」

「はいはい」

「フィオナ」

「でも、違わないでしょ」


 セレスティアは答えなかった。

 その沈黙自体が、だいぶ答えに近かった。


 俺は窓の外へ目をやった。

 昼の光が石畳を照らしている。

 世界は平然としている。

 でも俺の中だけ、ひどく落ち着かない。


 正しい相手。

 本物の候補者。

 そして、それを見たあとでも、まだセレスティアがこちらを気にしているらしいという現実。


 それは、嬉しい。

 だけど、そこへ甘えていいほど楽な状況でもない。


 多分、これからもっときつくなる。

 家のことも、縁談のことも、噂も、全部。


 だからこそ、今ここで一人で沈みきるわけにはいかないのだろう。


 帰りの馬車の中。


 今日はさすがに、いつもの小さな言い合いも少なかった。

 俺もセレスティアも、少し疲れていた。


 だが沈黙が長くなりすぎる前に、セレスティアが言った。


「今日の彼」

「アシュレイ様?」

「ええ」

「……」

「あなたから見て、どうだった」


 その問いが少し意外だった。


「俺に聞きます?」

「聞くわ」

「正直に?」

「ええ」

「ちゃんとしてる」

「それは私も知ってる」

「ずるいな」

「続きを」

「……すごく、正しい人だなって」

「そうね」

「しかも、ちゃんと周りを見てる。

 俺のことも、下に見て終わりじゃなくて、ちゃんと位置を測ってた」

「ええ」

「たぶん、いい人でもある」

「そうでしょうね」

「だから嫌だ」

 最後だけ、つい本音が混ざった。


 セレスティアがこちらを見る。


「嫌?」

「だって、悪い人なら分かりやすいじゃないですか」

「そうね」

「でも、ああいう人が“正しい候補”として来ると、こっちは何を相手にすればいいのか分からなくなる」

「……」


 少し沈黙が落ちる。


 それからセレスティアは、本当に小さく頷いた。


「私もよ」

「え?」

「悪意なら、切れる。

 失礼なら、返せる。

 でも、正しくて、丁寧で、悪くない相手には、どうしても“では何が嫌なのか”を自分で考えなくてはいけない」

「……それ、きついですね」

「きついわ」


 やっぱり、彼女も同じなのだ。


 ただ違うのは、その重さの質だろう。

 俺は劣等感で沈む。

 セレスティアは、正しさを前にして心が動かない自分を整理できずにいる。


「だから」

 彼女は続ける。

「あなたが一人で負ける必要はないわ」

「……」

「勝手に比較して、勝手に手を放すのはやめなさい」


 その言葉に、胸が少しだけ熱くなる。


 まだ終わっていない。

 少なくとも彼女は、そう言っている。


「分かりました」

 俺が言う。

「本当に?」

「努力じゃなくて、本当に」

「よろしい」


 その“よろしい”が少しだけ柔らかかった。


 窓の外では、夕方の王都がゆっくり流れていく。

 本物の候補者は、思っていた以上に強かった。

 でも、だからといって今すぐ全部が終わるわけではない。


 そのことだけが、今日の俺をなんとか支えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ