まずは中身から
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「でも、このままだど、どこが何処なのかわからないよね」
まだ、各パーツごとに組み上げられただけの内部フレームを見て、環季が言う。
「まぁ、腕か脚かだけはわかりますけどね」
そう真唯が言う。
「じゃあ、舞花ちゃん。一度このパーツを全部組んでみようか」
そう悠希が言う。
舞花は、その丸いジョイント部分を合わせて、少し押し込むように差し込む。
小さいパーツなので、そんな力がいるわけではないが、それでも舞花は慎重にジョイント部分を差し込んだ。
「頭とお腹はないですけど、なんだかこれだけでも、ガイコツ感がありますな」
テーブルに置かれた、その内部フレームを見て、そう環季が言う。
「ガイコツ……」
それを聞いて、舞花が呟く。
頭部のパーツは、また内部フレームとは構造が違うので、まだ手は付けていない。
お腹のパーツがないのは、そこに「コアファイター」という飛行機が変形して合体するパーツをまだ組んでいないからだ。
「これが、ガンダムの内部構造かぁーー」
このまだ中途半端な形ではあるが、この途中まで組み上がった内部フレームをマジマジと見て、そう真唯が言う。
「考えてなかったけど。この先、ロボット工学というのも面白いかもしれませんね」
そう真唯は、そう言った。
「なら。どの方向に進学するのか、兄さんがなにか言ってくる前に早く決めておくのよ、真唯」
そう絢子さんが真唯を窘める。
「はーーい。それは、わかってますーー」
そう真唯は、答える。
「でも、絢子さん、これを見てるだけで、楽しいですか」
そう悠希は聞いた。
「楽しいわよ。十分に。それに女子でも、プラモ作りにハマる理由も、なんとなくだけど、わかる気がするわ」
そう言った。
「でも、アレよね。少し勿体ないないわよね。中身の回路みたいなのは見えないなんて」
そう絢子さんは言った。
「えっ。それって、どういう意味でですか」
そう悠希が聞く。
「だって、見えなくっても、中の部品に、スミ入れだっけ? それしてみてもいいじゃない。それって、初めての初心者には難しいのかしら」
そう言った。
「いや。難しくはないとは思いますけど、そこまでする人は、なかなかいないので」
そう悠希は答える。
舞花は、上半身と下半身に別れたままの、二つの内部フレームを手に取って見つめている。
「これは、もう一度みんなで話し合う必要がありますね。
そう真唯が言う。
「おぉーー。なんだか、文化祭の準備的な雰囲気がありますな」
そう、環季が言った。




