新入部員加入
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「それじゃ、もう一回。仕切り直しということで……」
そう、悠希が言う。
「あの。先に聞いておきますけど。みなさん、塗装はどうしますか?」
そう真唯が聞く。
「わたしは、元々塗装する前提ですけど、みなさんはどうしますか? 悠希さんはしますよね」
そう聞く。
「あたしは、もちろんするつもりだけど、みんなは?」
そう悠希が聞く。
「どうすればいいですか」
舞花が、そう聞く。
「どうすればいい……のかなぁ……」
悠希は、その答えに迷う。
詰まるところ、どんな風に作りたいか。どこまで手を入れて作るかは、その本人次第だ。
「わたしは、せっかくだから塗装もやってみたい」
そう環季が言った。
「あの……。これを見てもらってもいいですか」
そう言って舞花は、スマホでYouTube動画を見せる。
その動画は、舞花がこれから作るガンプラと同じ、「RG リアルグレード 1/144 RX78‐2 ガンダム Ver.2.0 」の製作動画だ。
この動画の中で、エアブラシで塗装をしているのだが、外装パーツはランナーに付いたまま塗装している。
その理由は、特に語られてはいなかったが、アンダーゲートタイプなので、それでも個人的には問題ないと決めたのだろう。
他の外装パーツ以外の内部フレームは、部分ごとにパーツを組み立ててから塗装している。
プラモデルに、こうした方が良いという組み方はあるが、説明書外の絶対にこうしなければいけないという組み方はない。
「舞花ちゃんは、これをしてみたいの?」
そう聞いてみる。
舞花は何も言わずに、大きく首を縦に二回振る。
「じゃあ、やってみようか」
悠希は、そう言った。
「あっ……。でも、エアブラシ。真唯ちゃんが買った一つしかないよね。じゃあ、あたしのを……」
そう悠希が言うと。環季は右手の人差し指を立てて、左右に振る。
その環季の笑顔を見るに、何をしたのか、もう予想がつく。
「せっかくなんで、わたしも買っちゃいました!」
やはり予想通りだ。
「しかもーー!」
この環季の言葉のあとには続きがある。
「大丈夫ですよ。悠希さん。すでに塗装ブースのための部屋も用意してますから」
そう真唯が言う
「いやーー。たくさん部屋が余ってて、困ってたんですよねーー。絢子叔母さんも、二つ返事でOKしてくれました」
そう言った。
「真唯。私がどうしたって?」
そう言って、絢子さんが、四人分のお茶と茶菓子をおぼんに乗せて部屋に入ってくる。
「絢子叔母さんも、これから時々参加しますから」
そう真唯が言う。
「えっとぉ……。その時々というのは? 絢子さんも一緒にガンプラを作るんですか?」
そう悠希が聞く。
「まさかぁ。環季ちゃんと一緒に、美少女プラモを作ることにしたの」
絢子さんは、そう言った。
「そういうことです」
環季もそう言う。
「と、いうことは……」
悠希はすでに予想がついていた。
「そうです。ここに大先生もお迎えして。女子プラモ部、本格始動です!」
そう環季が言った。




