プラモ部屋
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またこれとは別の日。木村家に集まった四人は、プラモデル作りの為に用意された8畳ほどの広さの「プラモ部屋」で、3つのサイズの違う「ガンダムベース東京ロゴ付き段ボール箱」を、ここで初めて開ける。
この部屋は和室なので、お座敷用の大きなテーブルが2つ並んで中央に置かれていてる。
但し。このテーブルも、木村家に合うような高そうなテーブルだ。
「それじゃー、開けますね」
そう言って真唯は、畳の上に置かれた段ボール箱を、手にしたカッターナイフで開けようとする。
「あっ、ちょっと待って!」
環季がそう言って止めた。
「なんだか、緊張する……」
そう言った環季の顔を、舞花が覗き込む。
環季は、二度三度の深呼吸をして、自分を落ち着かせた。舞花も、その環季の深呼吸に合わせて深呼吸をする。
「お願いします」
環季は言った。
「真唯ちゃん、ちょっとストップ!」
今度は悠希が止めた。
「今度は?」
真唯が聞いた。
「真唯ちゃん、カッターの刃は、もう少し短く出した方がいいんじゃないかなぁー。そんなに長く出してると、中の入ってるのも傷付けてしまう可能性が……」
そう言った。
「あっ、そうですね。失礼しました」
そう言って真唯は、段ボール箱を開けるだけに必要な長さに、カッターの刃の長さを調整する。
「じゃ、今度こそ開けますね」
そう言って真唯は、3つの段ボール箱を順々に開けていった。
一番小さい段ボール箱には、ニッパーやヤスリなどの小物類。一番大きい箱には、エアブラシ関連の一式。そしてもう一つの箱には、みんなが選んだガンプラたちだ。
「じゃあ、みんな自分のガンプラを取っていきましょう」
そう真唯が言った。
環季が一番先に「百式」のプラモの箱を段ボール箱の中から取って、次に舞花が、「RX78‐2」のプラモを取った。
二人とも、一度見ているはずなのに、感動しきりの様子で箱のパッケージを見ている。
真唯は、悠希の顔を見てから。
「次は、わたしが取りますね」
と、「ザク」のプラモデルを取った。
最後に残った、約59×35×12.5cmと、みんなのプラモデルよりも一際大きいサイズの箱。
悠希がガンダムベース東京で選んだプラモデルは、「機動戦士Zガンダム」に登場する「RX‐178 ガンダム Mk‐Ⅱ (エゥーゴカラー) 」の1/60スケールのPG (パーフェクトグレード) だ。




