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女子プラモ部  作者: 志村けんじ


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48/59

プラモ部屋

♢


 またこれとは別の日。木村家に集まった四人は、プラモデル作りの為に用意された8畳ほどの広さの「プラモ部屋」で、3つのサイズの違う「ガンダムベース東京ロゴ付き段ボール箱」を、ここで初めて開ける。


 この部屋は和室なので、お座敷用の大きなテーブルが2つ並んで中央に置かれていてる。


 但し。このテーブルも、木村家に合うような高そうなテーブルだ。


「それじゃー、開けますね」

 そう言って真唯《マイ》は、畳の上に置かれた段ボール箱を、手にしたカッターナイフで開けようとする。


「あっ、ちょっと待って!」

 環季がそう言って止めた。


「なんだか、緊張する……」

 そう言った環季の顔を、舞花《まいか》が覗き込む。


 環季は、二度三度の深呼吸をして、自分を落ち着かせた。舞花《まいか》も、その環季の深呼吸に合わせて深呼吸をする。


「お願いします」

 環季は言った。


「真唯《マイ》ちゃん、ちょっとストップ!」

 今度は悠希が止めた。


「今度は?」

 真唯《マイ》が聞いた。


「真唯《マイ》ちゃん、カッターの刃は、もう少し短く出した方がいいんじゃないかなぁー。そんなに長く出してると、中の入ってるのも傷付けてしまう可能性が……」

 そう言った。


「あっ、そうですね。失礼しました」

 そう言って真唯《マイ》は、段ボール箱を開けるだけに必要な長さに、カッターの刃の長さを調整する。


「じゃ、今度こそ開けますね」

 そう言って真唯《マイ》は、3つの段ボール箱を順々に開けていった。


 一番小さい段ボール箱には、ニッパーやヤスリなどの小物類。一番大きい箱には、エアブラシ関連の一式。そしてもう一つの箱には、みんなが選んだガンプラたちだ。


「じゃあ、みんな自分のガンプラを取っていきましょう」

 そう真唯《マイ》が言った。


 環季が一番先に「百式」のプラモの箱を段ボール箱の中から取って、次に舞花《まいか》が、「RX78‐2」のプラモを取った。


 二人とも、一度見ているはずなのに、感動しきりの様子で箱のパッケージを見ている。


 真唯《マイ》は、悠希の顔を見てから。


「次は、わたしが取りますね」

 と、「ザク」のプラモデルを取った。


 最後に残った、約59×35×12.5cmと、みんなのプラモデルよりも一際《ひときわ》大きいサイズの箱。


 悠希がガンダムベース東京で選んだプラモデルは、「機動戦士Z《ゼータ》ガンダム」に登場する「RX‐178 ガンダム Mk‐Ⅱ (エゥーゴカラー) 」の1/60スケールのPG (パーフェクトグレード) だ。


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