驚いてばかりもいられない
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「しかし、ここまでの数の、ガンプラが並んでいると、さすがに圧巻ですよねー。ホームページや、YouTubeで見たときとは大違い」
展示されている、完成されたガンプラたちを見て、真唯が言った。
舞花は、無言でジッと、展示されているその完成されたガンプラたちを見つめている。
「スゴーイ!」
舞花の口から、初めてハッキリと聞き取れる日本語が出る。
悠希は、それに驚いて舞花の方に、ゆっくりと首を回す。
「Yes. Amazing Gundam plastic models.」《ホント。凄いガンプラたちだよね》
真唯が、舞花に、そう相づちを打つように言った。
環季は環季で、ボーっとした感じで、そのガンプラたちを見ている。
「どうしたの、環ちゃん?」
そう、悠希が聞くと環季は。
「ハマりそう……」
そう言った。
「環ちゃん。一度、冷静になろうね」
そう悠希が、環季を窘める。
環季のこうした発言は、キケンの前兆だ。まだ「美少女フィギュア・プラモデルも中途半端のままなのに、このままでは散財しかねない。
「大丈夫。みんながいるから」
環季はそう言った。
取りあえず、欲しい目的のガンプラを探しながら、折角なので、この「ガンダムベース東京」の中をみんなで見て回ることにした。
真唯と舞花は、ファーストガンダムの「ガンダム」と「ザク」のキットの種類の多さに驚き。環季は、すぐに「ガンダムベース限定の百式のキット」を見つけた。
「悠希さん。最初は、どんなキットから始める方が良いんですかねぇ」
真唯が、そう聞いてきた。
「それなら、最初は簡単に作れそうなキットが無難だよ」
そう、悠希が教える。
「無難ですかぁーー。無難かぁーー」
真唯はそう言って、何かを考えている。
「なら、決めました!」
そう言って真唯は、少し足早に歩いて行く。
その真唯が持ってきたのは、「MGマスターグレード 1/100 MS‐06Sシャア専用ザクⅡ Ver.2.0」だ。
「これはこれで、けっこう初心者には作るの難しいかもよ……」
悠希は、真唯にそう助言する。
「大丈夫ですよ。ちゃんと先生もいますし。それにわたし。無難とか。簡単とか。そういうのが嫌いなんで」
そう言った。
「それで先生。他に、エアブラシとか、道具も揃えておきたいんですけど、どれがおすすめですか」
そう聞いてきた。
「おすすめって!? 真唯ちゃん、塗装までするつもりなの!?」
驚いて、そう聞き返す。
「もちろんですよ。そうじゃないと、もったいないじゃないですか」
真唯は、そう答える。
「その、もったいないの意味の使い方が、ちょっと違うような……」
そう、悠希が呟くと、突然後ろから、男の人が声を掛けてくる。
「いらっしゃい!」
悠希が後ろを振り向くと、プロモデラーである、叔父の鉄二だった。




