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女子プラモ部  作者: 志村けんじ


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アネックスにて


 プラザ7階の「ガンダムベース東京」に入場する前に、2階にある「ガンダムベース東京・アネックス」に入る。


 ここは「入場整理券」や「事前抽選」に当たらなくても、普通に入ることができる。


「ここでは「ガンダム関連のグッズ」や「お土産物的なお菓子」を買うことができる。


 唯一の決まりごとは、スタッフの説明のもと「入場の際に顔写真の撮影が行われ、レジ精算時に、入店時に撮影したデータと照合しての顔認証が行われる。


 これは同一人物が、一人に複数回並びなおして購入することを防ぐ目的があり、レジ精算は「一人一日1回限り」だ。


 他に、1度のお会計で買える商品の点数は、10点までとなっている。


 これはプラザ7階の「ガンダムベース東京」でも同じである。


「おぉーー! なんか、いろいろと可愛いものが置いてありますぞよ」

 環季が、嬉々として声を上げる。


 真唯マイ舞花まいかは、そろってゆっくりと物色中だ。


「おぉーー! ここに誕生日ごとのガンダムのキーホルダーがあるぅ!」

 環季が声を上げた。


「環ちゃん。他のお客さんの迷惑になるから、もっと静かに……。それと、あまり買い過ぎないでね」

 と、悠希は環季を窘める。


 環季は、その自分の誕生日の日のキーホルダーと、ザクの頭の形をしたチョコレートのお土産物をカゴに入れていく。


「悠希ちゃんは、何も買わないの?」

 環季が聞いた。


「いや……。あたしは、いまあんまり余裕がなくって……」

 と悠希は答える。


 今月は、少々プラモデル関連の予算を多く使ってしまっていたので、余裕があまりない。


 ここで何かを買ってしまうと、上の7階で欲しいと思ったものが、買えなくなってしまうかもしれない。それは絶対に避けたい。


 そういう悠希を尻目に、真唯マイは、どんどんカゴに商品を入れていく。


真唯マイちゃん。そんなに買って、大丈夫なの?」

 そう悠希が聞くと、真唯マイは。


「大丈夫です。わたし、2万ドル以上の預金あるので」

 そう言った。


 突然、「エン」ではなく、「ドル」で言われても、ピンと来ない。


「えーと。2万ドルだと、今のレートで日本円に換算して、300万以上ですな」

 そう環季が教えてくれる。


「あと、それとは別に、1万ドルは日本円に換えて持ってきました」


 そう真唯マイにさらりと言われると、庶民の悠希の金銭感覚では、もう何も言えない。


 そんな悠希を見て真唯マイは。


「まぁまぁ、悠希さん。そんな気を落とさないでください。わたし、向こうでは少しビジネスの真似事をしていたんで」

 そう言った。


 それはもう。悠希には、まったく理解不能の領域だった。


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