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女子プラモ部  作者: 志村けんじ


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ユニコーンガンダム


 その二週間後の、みんなで「ガンダムベース東京」に行く日は、悠希が思っていたよりも、短い感覚で訪れた。


 環季からは、連日「行くのが楽しみ」「早くその日にならないかな」とメッセージが届く。


 当日、「ダイバーシティ東京」最寄り駅の「りんかい線・東京テレポート駅の構内で待ち合わせをした。


 悠希が電車を降りて、その構内の待ち合わせ場所に行くと、三人はすでに到着していた。


「もぉー。遅いですよ、先生」

 真唯マイが言う。


「もぉー。ホントだよ。遅い遅い」

 環季が真唯マイに続いて言った。


 舞花まいかも、「うんうん」とうなずく。


 但し、その待ち合わせ時間までは、まだ10分以上ある。


「ごめん。遅くなりました」

 それでも悠希は謝る。


「みんな、何時に来たの?」

 悠希が聞く。


「わたしと舞花まいかは、約束の時間の20分前ですね」

 真唯マイが答える。


「わたしは、そのさらに20分前! もぉー。待ちきれませんでした!」

 この環季の到着時間と凄く嬉しそうな表情からも、本当に一番楽しみにしていたのは、やはり環季で間違いない。


「環ちゃん。ずいぶんと、早く着いてたんだね……。それじゃ、行こうか」


「Let’s go!」


「ゴー!」


 真唯マイ、環季に続いて、舞花まいかも笑顔でうなずいた。


 このりんかい線・テレポート駅のB出口から、「ダイバーシティ東京」までは、徒歩で約3~5分ほどである。


 そして、この駅からは、「ダイバーシティ東京」の前にそびえ立つ、高さが約19.7mある、あの実物大の「ユニコーンガンダム」の姿も見える。


 駅から「ダイバーシティ東京」方面に向かうと、建物に近づくにつれて、その巨大な姿が見えてくる。


 このお台場の「ユニコーンガンダム」も2026年8月末をもって展示を終了する。


 2017年9月より、8年11ヵ月にわたって、東京・お台場で親しまれてきた「実物大ユニコーンガンダムの立像」は無くなってしまうが。


 今後、世界中のファンの人たちが足を運びたくなるような「ガンダムの新しい施設」を日本に作る『ガンダムランドマーク構想』もスタートするとのことなので、それも楽しみである。


 シンボルプロムナード公園を通って、途中のセンタープロムナードの橋を渡る辺りから、右側にはっきりとその姿を確認できるようになる。


「うわぁーー! やっぱり、あらためて見ても大きいなぁー!」

 実物大「ユニコーンガンダム」を下から見上げた悠希が、思わず声を上げた。


 環季がずっと、この巨大な「ユニコーンガンダム」を見上げて見つめている。


「どうしたの、環ちゃん?」

 悠希が聞いた。


「いや……。このガンダム……。なんだか、イケメン」

 環季が呟いた。


「あの。折角なんで、みんなで一緒に写真を撮りませんか」

 真唯マイが言った。


「そうしよう!」

 すぐに環季が同調する。


「あのー。すみません。写真撮ってもらってもいいですか」

 真唯マイが近くにいた、観光客らしい男性に声を掛けて、スマホを渡す。


 四人は、各々好きなポーズやピースサインして、写真を撮ってもらった。


 写真を撮ってくれた男性にお礼を言って、スマホのその撮ってもらった画像を確認すると、一枚だけでなく、数枚。それも連射で撮られている。


 この撮ってくれた人が、一枚だけではと気を利かせてくれて撮ってくれたのか、操作を間違えてしまったのかはわからないが、これはこれで嬉しい誤算であった。


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