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女子プラモ部  作者: 志村けんじ


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舞花


 取りあえず四人は、近くのカフェに場所を移した。


 悠希から見て、舞花まいかの左隣には、当然真唯(マイ)が座り、舞花まいかの正面には、環季が陣取った。


「可愛い……。本当に可愛い」

 舞花まいかの顔を、しみじみと眺めて環季が言った。


確かに、悠希も同じ女性から見て、舞花まいかは可愛い。そしてずっと可愛い笑顔だ。


 それなので、この舞花まいかが、極度の人見知りだとは信じられない。


 ただ、舞花まいかはずっと何もしゃべらずにいる。


「しかし、ここまでロリータファッションが似合うがいたとは……」

 環季は、またしみじみと言った。


 確かに、舞花まいかは、まるで人形のような女性でもでたくなる可愛さがあると悠希も思う。


「でも、どうしてロリータ? えっと……。あなたは、ロリータファッションが好きですかは……。Do you like Lolita fashion?」


「Yes. I like Lolita fashion.」

 舞花は、日本語のあとに英語で聞かれた環季の質問に英語で答える。


「(ってか、環ちゃん、日本語で言ったあとに、英語で聞いてるし、舞花まいかちゃん。日本語がわかる日本人だし……)」

 悠希は、このことに、心の中でツッコミを入れる。


「えっとぉー。あのぉーー。舞花まいかちゃんは、ガンダムのプラモデルが作りたいんだよね?」

 悠希は舞花まいかに、そう聞いたが、舞花まいかは何も答えず、真唯マイの顔を覗き込む。


「あっ……。えっとぉーー。悠希さんも、英語で聞いてみればどうですか」

 そう真唯マイは言う。


「英語……。えっとぉーー。ドゥ ユー ウォント トゥ メイク ガンダム プラモデル? これで合ってる?」

 悠希は、片言の英語で聞いた。


「いや。ちょっと間違ってますけど、意味は伝わってると思います」

 真唯マイはそう教えてくれる。


「Yes. I want to make a Gundam plamodel.」

 そう舞花まいかは答える。


「大丈夫です。舞花まいかも、少し間違えてますから」

 そこへ真唯マイが、すかさずそうフォローを入れてくれる。


「それじゃ、舞花まいかちゃんが作りたいのは、舞花まいかちゃんがインスタに上げていた、お台場で撮った写真と同じユニコーンガンダム?」


 そう言うと、真唯マイが、舞花まいかの耳元でささやいて聞いてくれる。


 ただ、その漏れ聞こえてくる声は、どう聞いても日本語だ。


 そうして舞花まいかから、ささやき声で伝言された真唯マイが答える。


「えっと……。違うって言ってます。胸のところが青い色のガンダムらしいです」


「えっとぉーー。幾つかあるんだけど、どんなガンダムかな?」

 悠希がそう聞くと、真唯マイ舞花まいかの耳元でささやいて聞く。


「えーとですねぇー。どうやら、一番古いガンダムらしいです」

 そう真唯マイは、舞花まいかの答えを伝言した。


 そうなると、その胸のところが青い色のガンダムと言えば、もう一つしかない。


 初代ガンダム。ファーストガンダムのRX-78-2ガンダムだ。


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